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次の世代に、負担を先送りしないという野田増税論は、一千兆円に上る債務が何故できたのか、その原因に触れようとしない。また増税の一方で、復興予算は青天井を公言する。
ギリシャは、財政破綻で増税し、景気が収縮して税収が減少した。その負の循環が、EUを覆って、出口が見えず債務不履行が懸念されている。リーマン・ショックからアメリカ国債の格付け引き下げ、ギリシャとEU・ユーロの危機、日本の円高も、根源は基軸通貨ドルの変動相場制移行だ。
フロンティアーとフォードシステムで覇権を築いたアメリカ、独仏主軸で統合の道を歩んだ欧州、技術立国で成功神話から目覚められない日本が、今ドル・ユーロ・円の通貨と財政危機に喘いでいるのだ。実体経済と貨幣経済を分断した、グローバル経済の仕組み、ボーダーの再構築が求められている。
この21世紀に、米欧日が直面する経済危機を、どう捉えるのか。社会主義は、70年で崩壊した。資本主義は、200年で歴史の転機に立っている。その基底にあるのは、技術文明の高い生産力と、市場のグローバル化という矛盾ではないだろうか。
フクシマの現実は、利便と効率を豊かさの尺度とする技術文明を問い直し、そこに欠けていた基準が、自然と人間であることを教えている。成長神話と共に里山から松茸が消え、少子高齢化が成熟社会の指標となった。豊かさとは何か。自然と人間の復権と、それを支える仕組みが求められている。
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