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アメリカで今、失業するということ 車のローンが貧困への入り口だった
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/443.html
投稿者 sci 日時 2011 年 10 月 01 日 01:42:48: 6WQSToHgoAVCQ
 

http://diamond.jp/articles/-/14244
アメリカで今、失業するということ

ジャーナリスト・長野美穂 

米国経済の抱える問題として、失業率の高止まりがあるのは、よく知られていることだ。だが、実際に一般の人びとがどういう状況に置かれているかは、日本では見えてこない。現実は、おそらく多くの日本人の想像をはるかに超えて厳しい。現地からのレポートをお送りする。(取材・文/ジャーナリスト 長野美穂)

 カリフォルニア州、ロサンゼルスのマリーナ。ピーカンの青空の下、そよそよとヤシの木が揺れ、ヨットの白い帆がまぶしく波間に光る。

 そんな天国のような景色の片隅に、州の失業保険の茶色の事務所がひっそりと建っている。その駐車場では、天国にはほど遠い光景が展開されていた。

「失業保険が4ヵ月経っても支払われていないんだ。何回電話しても、録音された声が流れるだけで、生きた人間につながらないんだよ!」 

 日焼けした顔を真っ赤にして怒っているのは、メンテナンス業を専門とするロベルト・レイノソ、40代だ。 

 玩具メーカーのメンテナンスの仕事をしていた彼が、リストラを言い渡されたのは数ヵ月前だった。

 給料6ヵ月分の退職金を受け取り、即クビになるか、パートタイムで契約として働き続けるかの選択を迫られ、やむなく週20時間勤務のパートタイムで働くことを選択した。職探しをする間、州から一部出る失業保険を当てにしていたのに、書類を送っても、4ヵ月間音沙汰なし。とうとうしびれを切らして事務所に乗り込んできたのだ。

 リストラ前は、2階建ての大きなビルのメンテナンスを一日中ひとりで仕切っていたという。

「メンテナンスの需要は、今どの業界でも高いんだ。だけど不況で、機械が多少壊れても、使い続ける企業が増えてるだろ。だから、仕事が減ってるわけ。子どもだっているのに、これじゃ食べていけないよ」

 彼の後から失業保険事務所を出てきた作業着姿の男性に向かって、ロベルトが叫んだ。

「おーい。どうだった? 担当者と無事に話せたかい?」

「それがさ、コンピュータで先に登録しろって。俺、自宅にパソコンないんだよ。インターネットアクセスがないと失業保険すらもらえないって。進化できずに死んでいく恐竜にでもなった気持ちだよ」

 その日は折しも、オバマ大統領が全米に「アメリカに再び職を」の演説を大きくぶちあげた翌日だった。

次のページ>> 2年間で400通の履歴書を出し、面接はたった4件

 クーラーの効いた失業保険の事務所に足を踏み入れてみる。求人リストのファイルを手に取ると、不動産チェーン店のロゴ入りのポロシャツを着た男性が、すかさず話しかけてきた。

「あんたも職探してるの? ないよ〜職。ほんっとに、ないから。俺、昨日ここのテレビでオバマの演説見てたけどさ、心底がっかりしたよ。職を生み出すための具体案ってものがまったくないんだもの」

 まだかろうじて現職をクビになっていないという彼は「その日」に備えて、次の職を探しているという。

 カリフォルニア州の失業率は12%を突破した。失業率全米一のネバダ州の13%に次ぐ高さだ。10人集まれば1人か2人は仕事にあぶれているのが、この南国の美しい気候を持つ州のシビアな現実だ。

 終身雇用制など存在しないアメリカのリストラは、日本と違い、前触れもなく、ある日突然、死刑宣告のようにやってくる。ヒラであれ、重役であれ、そのリスクを免れることは誰もできない。
履歴書400通送った
失業730日間デスマッチ

 サンノゼに住む建築家で59歳のジョン・ナイトは、8年勤続した大手建築会社の職を2009年に失った。建築家としての経験は20数年以上。採用や人事も任されていたマネージャークラスだった。

 失業してから2年間で400通の履歴書を送ったが、面接までこぎ着けたのはたった4件だ。

「朝起きて、求人サイトをチェックしても何もない。それが2年間ほとんど毎日です。脱力します」

 ジョンの年収は10万ドル以上だった。シリコンバレーの有名企業、アップルやグーグル、インテルなどの社屋の建築プロジェクトもたくさん手がけてきた。

 しかし、不況でベイエリアの建築業界の需要がどっと落ち込み、気がついたらリストラされていた。 

 教師である妻の収入は年間3万6000ドル。彼の元の年収の3分の1ちょっとだ。何とかそれに頼って生活しているが、妻の学校では教師への健康保険の負担がない。日本のような国民健康保険制度が存在しないアメリカでは、一家の大黒柱が職を失うと、家族全員が一気に保険を失うことになるのだ。

 家族が病気になったときのために、あらゆる節約をし、自腹で月800ドルの健康保険を家族のために払い続ける。

 サクラメントで6ヵ月だけのカジノ改装の仕事にありつけたが、財政難でそのプロジェクトも終了してしまった。

次のページ>> 華々しい過去の経歴は企業に敬遠されるマイナス要因?

 建築業界では刻々とビルの基準が変わり、ソフトウェアも進歩していく。仕事をしていないぶん、それについていけなくなるのも怖い。

「僕は、図面を引いているときが一番幸せなんです。それなのに、それができない悔しさ。仕事を失った2年前は、こんなに次の仕事を見つけるのが大変だとは思いもしなかった」

 50代の終わりになっての突然の失業。さらに失業している状態が年単位で日常になるという、想像してもいなかった変化。

 ネットワーキングで会うのも失業した建築家ばかりだ。お互いの顔を見ながら憂鬱な気持ちになってしまう。

 華々しい過去の経歴は、雇えば高くつくからと企業に敬遠されるようで、かえってマイナスだと感じた。

 来年大学に入学する予定の高校生の娘がいる。4年制の州立大学の高騰する授業料のことを考えると、夜もなかなか眠れない。

 アパートの家賃は友人が格安に月1600ドルでオッケーしてくれたので、家賃が全米でも最も高い地域のひとつであるベイエリアにも何とか住んでいられるのがありがたい。

 建築家として、家造りもリモデルも多く手がけてきたジョンだが、自分が設計した家を持てる日は、もう一生来ないのではないかとふと思ってしまう。

 それでも、ローンが払えず、家を差し押さえられた人びとを見るたび、自分は家を持たなくて良かったのだと胸をなで下ろす。

 唯一気持ちが晴れるのは、妻の学校でボランティアをしている時だ。サンタクロースに扮してクリスマスプレゼントを子供たちに配ったりして、子供の笑顔を見ていると、生活の不安を一時だけ忘れられる。誰かに必要とされている嬉しさが久しぶりに胸にこみ上げてくる。
勤続33年の新聞印刷工員が
職場を追われた日

 ミシガン州の北部の小さな街に住むデイブ・ブリッカーも、50代半ばでレイオフされた一人だ。

 彼は、33年勤続した印刷工の職をこの9月2日に失った。

 20歳の時から地元の新聞社のプレスルームでインクにまみれて新聞を印刷してきた。しかし、6月にリストラを宣告され、その3ヵ月後が最後の勤務日になった。

 人生の半分以上の33年間の時を過ごした職場から、突然、追い出される。その体験をデイブは「家族を失ったような気持ち」と表現した。

「プレスルームの同僚たちは、一緒に高校に通った無二の親友たちなんだ。子供時代には一緒に新聞配達もした。そんな同僚たちとももう職場で会えないのかと思うと淋しい」

 最後の勤務を終えてから1週間たっても、石けんで手を洗うたびに黒いインクが爪の間からまだ少しずつ出てくるという。

 デイブの時給は1978年に時給5ドル45セントでスタートした。法で決められた最低賃金が5ドル30セントだった時代だ。そしてリストラされる直前の時給は13ドル32セント。

「当時はさすがに若かったけど、時給5ドルちょっとでいったいどうやって生活してたんだろうと自分でも思うよ」

 中退してしまったが、大学ではグラフィックデザインを専攻していただけあって、新聞がカラー刷りになったときには、色の微妙な配分で写真の陰影をベストの状態で出すのに特に注意を払った。

 自分の身長より巨大な紙のロールを担ぐ重労働で、デイブを含め、多くの同僚が背中や膝を痛めてきた。

 7人いたプレスルームの同僚のうち、4人がここ数年でリストラされ、デイブがクビになった今、残った印刷工は3人だけだ。

次のページ>> 新聞社はクビになったが「新聞が死ぬ日」を見なくてすんだ

 数年前に新聞社がインディアナ州のメディア企業に買収されてから、社内のリストラが進み、あらゆる部門で勤続20年や30年のベテランが次々クビになった。

 年齢差別だ、という声も出た。

「亡くなった前のオーナーなら、こんなクビの切り方はしなかった。オーナーの家族経営だった新聞社がメディア企業の一部になったとたん、冷血に次々とリストラを断行してきた。時代とはいえ、哀しい」

 ミシガンの失業率は全米の州の中でも常にトップ3に入っており、底冷えのような不況がさらに雇用状況を悪化させている。

 デイブに会社がオファーした退職金は12週間分の賃金のみ。会社の健康保険も3ヵ月後には切れる。

 妻が自宅で託児所を開き、一度に6、7人の子供を預かって面倒をみて収入を得ているが、この先それだけではとてもやっていけない。

 クルマがすっぽり埋もれてしまうぐらい雪が積もる豪雪地帯だけに、冬の暖房費が膨大にかかるのだ。

「冬までに仕事を見つけなくちゃ。妻が夜眠れないのがわかるんだよね。つらいよ」とデイブ。

 短大に通う娘と高校生の息子がいる。教育費はまだまだかかる。

「うちの社がデイブにした仕打ちを考えるだけで、胃が痛くなるよ」。新聞社に長年勤める50代の男性カメラマンはそう、そっとつぶやいた。

 デイブは、新聞社をクビになった次の週、昔の新聞社仲間の数人が働いている大手DIYディスカウントストアのホームデポに履歴書を出してみた。

「ここ30年、ずーっと印刷所に籠もりっきりだったから、気分を変えて、ゴルフコースで働いたり、レストランの厨房の仕事もいいな、と思ってるんだ」

 クビになって唯一よかったのは「新聞が死ぬ日」をこの目で見なくてすむことだという。

 発行部数が激減のアメリカ新聞業界。いつか、紙の新聞が印刷されなくなり、新聞が完全電子化される日が近い将来必ず来るだろうと、デイブは予測する。

「最後の新聞を印刷するという哀しい仕事をしなくて済んだ。そんな仕事、クビになるよりつらいよ。それだけは、自分には耐えられないと思う」
LAで最もタフな地域で、
サバイバルするシングルマザー

 失業の痛手を最も受けやすいのが、一家に稼ぎ手が一人しかいない場合だ。特に、幼い子供を抱えたシングルマザーが職を失うと、生活は一気に貧窮してしまう。

 サウスサイドと呼ばれるロサンゼルス南東のコンプトン地区。ギャング同士の抗争が繰り返されてきたこの地域で、2歳の息子を抱えるケリー・ウォーレン、40歳は1年前に失業した。

次のページ>> 金利20%以上という車のローンが貧困への入り口だった

 パートタイムでお年寄りのクライアントの自宅を回って身の回りの世話をする仕事をしてきた。時給は8ドル。しかし、金利20%以上という高利で借りていた車のローンが貧困への入り口だった。

「96年製の中古のビュイックの支払い総額が、金利のせいで、いつの間にか3万8000ドルに膨れあがってたの」

 低所得で頭金もクレジットヒストリー(返済履歴)もない彼女の場合、高額なローンを借りて、中古車を手に入れるしか、クルマ社会のLAで生きていく術はなかった。クルマがなければ、仕事もできない。

 コツコツ払っていたが、どうしても資金が工面できず、支払いが遅れ1年前にとうとうクルマが差し押さえられてしまった。

 クルマを失えば、訪問先を回ることができない。翌日、仕事を失った。現在は政府の生活保護手当を月に200ドルから300ドル受け、政府から支給されるフードスタンプと呼ばれる食料配給券でパンやミルクなどの食料を手に入れている。

 この1年間、100通以上の履歴書を送ったが、高校中退の学歴ではねられてしまうことも多い。

 ファーストフード店で時給8ドルの仕事を見つけたが、多くの失業者が同じ店の職に応募し、結果、一人ひとりの労働時間が短縮され、満足に稼げなかった。

 ベビーシッター代が払えず、長時間子供を預けて働くことができないのが、悩みのタネだ。

 21歳の上の息子が赤ちゃんの面倒を見に来てくれるときに、パートで働いているが、息子も最近レストランをリストラされ、目下職探し中だ。

「1日も早く、生活保護から脱出し、自分の力で稼ぎたい」

 それが彼女の目標だ。

 お年寄りや病気の人びとの世話をして病院で働くのが夢なので、いつか看護師の資格を取りたい。それには高校卒業資格を取るための教室に通いたいが、クルマもなく、子供を抱えているので、今すぐには難しい。

 使用料の高いプリペイド・デビッドカードに手を出してしまい、税務署からの追徴金もあって、現在の借金は1万ドル程度。 

 夜中に借金取りが電話してくることもある。

 差し押さえられたクルマはオークションにかけられ、1200ドルで売却されたと知った。さらに、もう自分のモノでなくなったはずのクルマの違反切符の支払い請求書が、ケリーの元に次々に送られてくる。

「先のことを思うと涙が出てくることもあるけど、2分以上は泣かないと決めているの。顔を上げて頑張らなければ」

 2歳の息子の父親は現在刑務所に服役中。結婚はしておらず、養育費は一切もらっていない。
リーマン崩壊でも生き残る
ウォール・ストリートに未練なし

 私がこれまで会った失業者のなかで最も明るく、開口一番「私、失業中です!」と大きな声で自己紹介したのが、アレキサンドラ・ローソンだった。

 ロサンゼルス在住の37歳。元リーマン・ブラザーズ社員で、社債のセールスを担当した。リーマン倒産後、バークレイズ・キャピタルに移籍し、今年の1月、リストラに遭った。

 この夏は、仕事がないことを利用して、アフリカ各国をバックパックを背負って回ってきたばかりだ。

「金融の仕事は不安定だってことは、ウォールストリートでは常識。だから、職を失っても、マンハッタンで1年間暮らせる貯金はいつも確保していたの」

 ニューヨークのリーマン時代の年収は10万ドルほど。ボーナスは自社株で別に年間10万ドルほどもらっていた。

 朝6時から夕方6時までの12時間勤務の後は、クライアントの投資家の接待で、夜中になることもあった。無駄遣いはぜず、長年マンハッタンでルームメイト3人と暮らし。自分のアパートを契約しても、徹底的に貯金した。だが、そんな姿は当時のリーマンの社員のなかでは少数派だったかもしれないという。

次のページ>> 古巣リーマンの倒産で自社株が紙切れになり自己破産へ

 当時のリーマンの重役には、ボーナスのストックオプションを担保に借金し、セカンドハウスを買うなど、豪華な生活に歯止めがかからない人たちもいたからだ。

 2008年にリーマンが倒産すると、当然のように自社株が紙切れになり、彼らは自己破産しなければ生活できない状態に追い込まれた。

 無事リーマンからバークレイズに移籍できた彼女だったが、バークレイズ内でもリストラが段階的に行われていたため、リーマンからの転入組は「職を奪った人間」とされ、以前からの社員たちとの仲は険悪だった。

 ウォールストリートの生活に疲れた彼女はボーイフレンドの住むLAに引っ越すため、バークレイズにLA転勤を願い出る。その希望が通り、引っ越した後の今年1月、バークレイズのさらなるリストラで、職を失った。

 先週はサンフランシスコへ飛び、1週間で9社の銀行を回って、自分を売り込んできたという。

「どの銀行でも職はないって言われた。でも、顔を覚えてもらっておけば、空きが出たときにすぐに思い出してもらいやすいし」

 100%コミッションの金融セールスの仕事ならすぐ採用されそうだという。だが、ベース賃金の保証がまったくないので、パスしているところだ。

 周りをぱーっと明るくするような雰囲気を持つ陽気なアレキサンドラ。機関銃のような速度で話す彼女を見ていると、失業者特有の憂いや落ち込みがどこにもないようだ。

 それでも、最後にふっと声を落としてこうつぶやいた。

「失業すると、誰が自分の本当の友達だったのか、よくわかる」

 バークレイズをレイオフされた日、彼女に元リーマンの同僚たちから個人のメールアドレスが送られてきた。その数は元の同僚の約半分だったという。

「つまり、自分が仲間だと思っていた人たちの半数は何も送って来なかった。逆にこれからもよろしくと個人アドレスをくれたなかには、それほど親しくなかった人もいた。人生ってわからないものよね」

 かつては高価なスーツに身を包み、マンハッタンを闊歩していた彼女は今、自転車にサンダルでロサンゼルスの街をゆく。

 別れ際、甘い物は好きだけど、虫歯にならないようにあまり食べないようにしているのだと言った。

 歯科医の診察をカバーする健康保険に入るお金がないから、と。

 つい1年前まで10万ドル以上の年収をもらい、ニューヨークの高級レストランで投資家を接待していた金融のプロフェッショナルが、今は、虫歯ができても、歯医者に行くことができない。

 そして、そんな切羽詰まった状況を隠さずさらっと開示できてしまうオープンさ、それも、紛れもないアメリカの今の素顔なのだ。


【著者紹介】
ながの・みほ/早稲田大学卒。出版社勤務を経て渡米、ノースウェスタン大学大学院でジャーナリズムを専攻。現在、カリフォルニア州ロサンゼルスの新聞社で記者を務めるとともに、フリーのジャーナリストとしても活動。  

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コメント
 
01. 2011年10月01日 08:18:31: IV8vpzxuiI
これは日本の将来のよう。なんといってもアメリカは経済大国。それでもこうだから日本はもっと最悪になるかも。企業の海外移転。派遣社員、契約社員、45歳過ぎた年寄りの職は無い。東北の復興といっても大企業が社員を連れて来ているというし、地元は臨時のみ。税金は高くなる。不思議なのはマスゴミが増税賛成の人が多いと報道しているが本当だろうか?国保、年金保険料、健康保険料の社会補償費がすべて高くなる。国民が餓死するまで税金を上げ、野垂れ死にさせるつもりなのだろうか。

02. 2011年10月01日 09:25:47: wt6WHDKqEA
NHKの平均年収が1041万円だというんだな。ボーナスを除いて、月収で86.75万円。25日働いたとして、日給換算3.47万円の高額だ。受信料払うのがばかばかしくなる。しかも、過去の映像はオンデマンドとかいって、別料金取るんだな。これをボッタクリと世間ではいう。フジテレビとかでも大差ないだろう。それでいて、苦労するでもなく安い韓国のドラマを買って垂れ流したりしている。こんな奴らだから、多少の増税は痛くも痒くもないのだろう。東北復興を錦の御旗におし立てれば、怖いものはない。誰も表立っては反対できない。ふつうの国民は増税は嫌がると思う。9割が反対しても、クズマスコミは残りの1割だけを抜き出して放映するんだな。それを二、三人並べる。「殆ど賛成なら、反対意見のオレは人でなし」みたいな気分がしてくるから不思議だ。

03. 2011年10月01日 09:38:34: HBfwXGsQF0
別になんとも思わない

最初から身の丈のあった生活をしていれば

何の不自由も無い、

保険に入ってない方が却って健康生活が維持できる
とういうのも皮肉なもの。

日本も生活レベルを

少し昔に戻せば
そんなに大した事ではない
ミエも捨て外聞も捨て
最低の義理と義務は果たす。


04. 2011年10月01日 10:56:08: Pj82T22SRI
経済が崩壊していく時、まずは経済リテラシーが不足し、タメが少ない人々が転落していくな
それまで当り前だった見栄消費を続ける旧中流層の転落は、大衆にとっては他人事ではないだろう

貧困が当たり前だった新興国では日々の衣食住の確保のため低賃金でも働き、
安い教育費で死ぬほど勉強する。家電購入ができれば喜び移動は原付で十分だし
車や保険、高等教育といったものは、高価な贅沢消費であると思っている
そして、社会の負担になる高齢者の割合も比較的少なく、社会保障はほとんどない。

まあ、生活格差が縮み、投資コストが近づくまでは、先進国での投資が増えず
相対的な貧困化が続くのは自然の摂理だな


05. 2011年10月01日 11:21:26: Pj82T22SRI
>>01 マスゴミが増税賛成の人が多いと報道しているが本当だろうか

インタビューに答える割合の高い年金高齢者にとって、一番怖いのは、高インフレと財政破綻だから本当だろう


06. 2011年10月01日 13:31:05: R13RBTHDI6
米国の厳しい雇用状況と日々の生活の情報は、もっと大きく報道すべきだとおもう(勿論、日本国内の情報も)。
借金することが当たり前の社会と、借金を貧しくともせっせと返し続ける社会(金融屋が繁盛するわな)、貧すれば鈍ずってことになってしまい益々貧しさから抜けられなくなってしまう・・・。
まぁ おいらも、最高時には年収が3000万円を超えたことがあったが、今はゼロに等しい状態になってしまってる。 が、まだこれから復活するぞ!と、やる気は充分にあるぞ!
「好むと好まざるとにかかわらず」そうなる。
おいらたちを取り巻く環境が変化してしまうものだ…それを先ず認めることからはじめる。

07. 2011年10月01日 16:49:26: sxmPbTqPYw
民主党の野田内閣が人権侵害法案を推し進めている
そのうち政府にたてつく人は、捕まって罰金だ名誉も傷つく
まさに人間狩りだ
マスゴミは黙っている
消費税10%だそのうち日本もアメリカのように不況に見舞われる

08. 2011年10月01日 21:22:28: 8H9nIxVLIY
アメリカが今日の不況に見舞われ始めたのは、1970年代末期の日本車ブームの頃からだ。1979年のイラン革命による第二次石油危機で、燃費のよい小型車を製造していた日本メーカーの自動車が販売台数を伸ばし、アメリカのビッグスリーを圧迫したからだ。特に3位のクライスラーの経営危機は深刻なもので、同社は倒産寸前の状況になった。同社は連邦政府に5億ドルの融資を求めた。

当時のカーター民主党政権は、アメリカの自動車メーカーの倒産は何としても避けたいと願っていた。このため、共和党の反対を押し切ってクライスラーへの融資を行なった。これにより新型前輪駆動小型車Kカーの生産設備への投資が可能になり、同車が1980年秋から生産を開始するところまで漕ぎ着けた。同車は燃費のよい小型車であり、順調に販売できクライスラーは経営危機から脱した…

と書くと、めでたしめでたしの昔話になるのだが、現実には全くそうではなかった。まず、連邦政府からの融資の条件として、クライスラー社にも応分の負担が必要だとされていたからだ。工場閉鎖と従業員の削減。これらは労働者に過酷な仕打ちとなった。アメリカには公的健康保険制度がない。この代わりを担っていたのが、民間の健康保険制度だ。ビッグスリーの福利厚生は充実しており、従業員は他の業種より恵まれていた。これらの特典が解雇によって失われた。これが失業した従業員の人生を大きく狂わせたのである。

アメリカの自動車の性格も大きく変わった。クライスラーの経営危機までは、アメリカの乗用車は大きい割に装備が充実していて、しかも価格が安かった。例えばクライスラーのベストセラーカーであったプリマス・ヴォラーレ。この車種は1977年に年間30万台も生産された。全長5.2メートル。全幅1.84メートル。エンジン排気量3,678ccもあるが、同社では小型車であった。価格は1980年ベースで4,977ドル。当時のレート240円で計算すると、1,194,480円となる。

この後継車種がプリマス・リライアントと呼ばれるKカー。全長4.5メートル。全幅1.72メートル。エンジン排気量2,213ccの小型車だ。格段に小さくなったのに、価格は1982年ベースで5,990ドル(日本円で1,437,600円)と、大きく上昇している。小さくなったのに高い。これは同時期に登場したGMやフォードの小型前輪駆動車でも同じであり、生産設備の刷新と新型車の開発経費を製品価格に反映した結果、大幅値上げという形で庶民にしわ寄せされたのだ。

公共交通機関の乏しいアメリカでは、個人が持つ乗用車が重要な交通機関である。公共交通機関が乏しい代わりに、税金やガソリン代が安く設定されていたから、何とかバランスは取れていた。自動車の価格も大きさの割に安かった。ところが前輪駆動化と小型化を同時に行なったことによる製品価格への転嫁は、庶民の懐を直撃した。これまでのように買い替えができなくなってしまったのである。

カーター政権は大統領選挙で敗北し、レーガン共和党政権が発足した。レーガンはサッチャー、イルミナティ・ナカソネと新自由主義枢軸を結成した。アメリカでは大量解雇された自動車産業の労働者も何とか次の仕事を見つけられつつあったが、給与が大幅に下がったのである。しかもレーガン政権がカナダ・メキシコと自由貿易協定を結び、アメリカの自動車産業の生産拠点が賃金の安いメキシコに移転してしまった。アメリカから雇用が流出してしまったのである。

何だか日本の未来を暗示しているように思える。


09. 2011年10月02日 07:14:46: pG8ZKBnTaM
年収が1/8になってから9年になる。

勤め先の事業部閉鎖で自主退職した当時は楽天的だったがその日から求職が仕事に
なった。
アルバイトをしながら求職する。この日々の求職活動だけでも会社員当時の仕事水準を超えていたように思う。 
 一時は資格の鬼にもなったが司法試験合格者ですら就職難の現在において中程度の資格では枯れ木にもならないことがわかった。

 今は求職を断念し、昨年会社を立てた。零細メーカーだが、苦手だった法務や税務なども昔取った資格が多少役に立っている。

 まだまだ利益が出るところまでは行っていないが、この10年を省みて思うことは
「毎日能力の限界で仕事をすることの重要性」だ。どこへ行ってもすぐに通用するスキルと人間力を培っておかなければ私のような人生の空白期間ができてしまうのだ。
 現在会社で何の問題もなく勤務できていると思っている方々も「今日から再就職だ」と思って精勤されることをお勧めしたい。
 


10. 2011年10月02日 11:40:00: JrPYjVYQO2
バス、電車などのパブリック・トランスポテーションが首都圏だけなので
車なくては生活できません。

11. 2011年10月02日 13:36:52: rImd20KtYU

この国のゆくえ

今の資本主義はもう、やめてくれ
“森の国”の思想が次の経済システムを作る

* 篠原 匡(日経ビジネスオンライン記者)

 実体経済に痛撃を与えた金融危機。これまで繁栄を謳歌したグローバル資本主義経済の1つの転換点と言って過言ではない。

 私たちの想像を超える深度で進む危機。一定の周期で訪れるバブルが破裂しただけなのか、それとも既存の社会・経済システムが激変する地殻変動の兆候なのか――。その解を探るには、全く異なるレンズを通して今を眺めることも重要なのではないか。数千年のスパンで文明の盛衰を見つめる環境考古学者に聞いた。

 ―― 数千年のスパンで人間社会を見つめている考古学者が今の金融危機をどう見ているのか。今日はそれを聞きたいと思ってきました。本題に入る前に、安田教授が唱える「環境考古学」とはどのような学問なのか、そのことからお聞かせいただけますか。

 安田 僕はもともと地理学を研究していました。地理学というのは、自然と人間の関係を研究する学問。僕も気候変動や森林破壊が人類の歴史や文化に与える影響などを研究してきました。ところが、大学を卒業する頃、高度経済成長期になってからは、「マーケットの中心はどこにあるのか」「どこに工場を建てればいいのか」「どのように市場を開拓すればいいか」といったテーマが地理学の中心になりました。
「ギリシャ文明は木を切り尽くしたために崩壊した」

 僕の関心は自然と人間の関係にありましたから、相変わらず「気候が変わると文明が崩壊する」「森がなくなったら人類の生活が困窮する」などという話をするわけです。すると、「それを克服する英知と技術力が人間にある」「お前の議論は時代遅れだ」などと言われてしまう。僕は東北大学の大学院を卒業した後、広島大学の助手になるのですが、足かけ15年間ずっと助手のままでした。

 ―― 不遇ですね…。


安田喜憲(やすだ・よしのり)
国際日本文化研究センター教授。1946年三重県生まれ。72年東北大学大学院理学研究科修了後、広島大学総合科学部助手、国際日本文化研究センター助教授を経て94年に現職。専門は環境考古学。気候変動が文明に与える影響を研究している。

 安田 全く恵まれていなかった。当時、親切な教授がいて、「安田君、こんなことをしておったら、いつまで経っても助教授にはなれないよ。ちょっとやることを変えたらどうだ」と言ってくれたんだけれども、早く教授になるために学者になったわけではないのでテーマは変えませんでした。

 その状況が変わってきたのは1990年代になってから。オゾンホールが発見されて、地球環境問題が大きな課題になると、僕の仕事が次第に注目されてきました。特に、日本では冷害が起きた94年以降でしょうか。技術力を持った国なのに、ちょっと冷害が起きただけで米不足になった。それが呼び水になって、徐々に注目されるようになりましたね。

 ―― 地理学が環境考古学に発展したのには、どんな経緯があったのですか。

 安田 僕は地中海に憧れていたので、広島大学時代は古代ギリシャ文明や古代ローマ文明の研究をしていました。その研究で初めてギリシャを訪れた時に禿げ山を見た。ミケーネ遺跡の背後にイリアス山という山がありますが、そこには全く木が生えていなかった。

 「こんな禿げ山のところで文明が発展するはずがない」。そして、「木を切り尽くしたために、文明が崩壊した」。そう直感しました。その当時、文明の衰退を森林の変遷や環境破壊の関係で論じた人はいませんでしたが、僕は禿げ山を見た瞬間に、森を破壊したためにギリシャ文明が崩壊したと思った。

 その直感を証明するためには、森林破壊と文明の崩壊を科学的に証明しなければなりません。そこで、私は花粉分析の手法を用いました。花粉は科学的に安定した堅い膜を持っていて、土の中に落ちても腐らない。ボーリングで地層を抜き取り、花粉を取り出して、どんな種類の花粉がどれだけあるかを調べれば、過去に生えていた植生が分かる。

 実際に、僕はギリシャでボーリング調査をしました。すると、ギリシャ文明の時代には深い森があり、森の文明だったということが分かった。「テーベ」という都のそばにあるコパイ湖のボーリング調査では、ギリシャ文明が繁栄している時代にはナラとマツの混交林があったことが証明された。

表土が流出し、内海を埋め、マラリアの巣窟になった

 深い森があったのはローマも同じでした。ローマ文明は森の資源を使って船を造り、地中海の交易システムを確立した。これが、ローマ文明が発展した足掛かりだったと言われています。

 このように、ギリシャ文明やローマ文明の始まりの頃には豊かな森があった。それが、文明が発展する中で破壊され、今のような禿げ山になった。そして、禿げ山になったことがギリシャ文明やローマ文明を崩壊させた大きな要因になった――。その時にこう考えました。

 ―― なぜ森がなくなると、文明が衰退するのでしょうか。

 安田 禿げ山になると、表土が露出します。そうすると、雨によって浸食された表土が下流に運ばれてきて、内湾や海、湖などを埋めていく。すると、湿地になりますよね。私たちのような稲作農民はそういう湿地を水田にできるけれど、ギリシャは畑で麦を栽培し、羊や山羊を飼う人々。じめじめした湿地には何の意味もないからほったらかしにしてしまう。

 その湿地で蚊が発生し、マラリアが広がるようになった。実際、ギリシャ文明の末期にはマラリアは風土病になっている。そして、ギリシャ人たちは力を喪失させていった。花粉分析をしてみると、こうしたシナリオが見えてきました。

 ―― ローマはどうだったのでしょうか。

 安田 ローマは豊かな平野に乏しい山間の国。北アフリカの麦などの産物を運ぶために「ローマ道」や船による海上交易が必要でした。こうした交易システムを確立させるために、大量の木材資源を切った。そして、森が禿げ山になっていきました。あとはギリシャ文明と同じですね。西ローマ帝国の都、ラヴェンナなどはものすごくマラリアにやられました。

 ただ、マラリアという風土病が蔓延したと同時に、一神教の拡大がローマ文明の衰退を決定づけた。

 ―― なぜ一神教が衰退に関係するのでしょうか。

価値感の収斂が文明の破壊につながった

 安田 ローマ神話を見ても分かる通り、森がある時のローマは多神教の国でした。もちろん、ギリシャ文明も八百万の神々がいる国です。ところが、文明が発展する中で森が破壊され、禿げ山になった。そして、砂漠化が進行し、砂漠の民の間で誕生した一神教が広がりました。実際、ローマ文明が衰亡の坂道を下り始めたのはキリスト教を国教にした391年以降。これが、ローマ文明が衰退した端緒になったと言われている。

 地中海世界には、様々な民族、言語、宗教がありました。ローマ帝国は、そうした多様な価値観を多神教の思想で維持してきた。ところが、一神教を国教にすると、それを信じない人は排斥されていく。これが、多民族、多宗教の国だったローマ帝国が衰亡する1つの原因でした。

 ―― なぜ一神教は砂漠で誕生したのでしょうか。

 安田 森の中に暮らしていると、目の前の草花、森の中でうごめく動植物などを調べるだけでも日が暮れていく。八百万の神を信じる多神教は森の文明にこそ生まれるものだと考えています。ところが、砂漠には何もない。僕はシリア砂漠で1カ月、暮らしたことがあるんだけど、砂漠というのは音が全くない。

 確かに、砂嵐の時はサーッと砂が飛ぶ音がするけれども、夜になって砂嵐がやむと、物音1つしないのね。静寂の恐怖。だから、初めの2〜3日は「星空もきれいだし、いいところだな」なんて思うけど、そのうち星が「ガシャ」「ガシャ」と音を出しているんじゃないか、と思うようになる。これにはビックリしたね。

 ―― 星が喋っているような気分になるんですか。

 安田 そう。やはり人間は自分1人、全く命のない世界にいると、命を求めるんだと思う。だから、夜空の星を見ていても、音を立てているような気になる。星空の彼方に天国の世界があると、そういうふうに妄想してしまう。そうして生まれたのが一神教だと思うんですよ。

 ―― 「神の声を聞いた」と。

 安田 そうそう。でも、それは妄想だよね。本当に神や天国を見た人はいないのだからね。ローマに話を戻すと、ローマ文明が崩壊したのは森を破壊したため。さらに、多神教を放棄して一神教になったことで、皆の価値観が収斂してほかの存続が許されなかったということも大きな影響を与えた。


オバマ大統領が「最後のアメリカ人」になる日

 これは塩野七生さんが言っているけど、ローマ帝国では元老院や長老が最も相応しい皇帝を選んでいた。そうして選ばれた最後の皇帝がテオドシウス帝でした。ところが、テオドシウス帝の後、ローマ帝国が東西に分裂すると、テオドシウスの子供という理由で皇帝が選ばれるようになった。これは王権神授説といって、キリスト教の影響を受けた結果です。これが、無能な皇帝を生み出す始まりになりました。

 分裂後の西ローマ帝国の初代皇帝にホノリウスという男がいました。彼はテオドシウスの子供なんだけど、端的に言ってバカだったわけですよ。だけど、その補佐官だったスティリコが優秀だった。彼はヴァンダル族という当時、蛮族とされていた部族の出身者でしたが、テオドシウス帝の寵愛を受け、皇帝の補佐官になっていた。

 この男が優秀だったために、ローマは持っていた。そして、このスティリコがローマ文明そのものでした。

 ―― 「ローマ文明そのもの」とはどういう意味でしょう。

 安田 社会にゆとりがある時代には、蛮族の出身者であっても許せる。でも、社会が逼迫状態になってくると、そんな男に命令を受ける筋合いはない、という意見が出てくる。スティリコも冤罪を着せられて、処刑されました。最終的に、スティリコが処刑されてから10年ぐらい後に、西ローマ帝国は西ゴートのアッティラに席巻されてしまいました。

 スティリコの存在そのものがローマ文明の多様性だった。その多様性が、キリスト教を国教として以降、失われていく。そして、スティリコの死とともに、ローマ文明は終焉を迎える。だからこそ、塩野さんはスティリコを「最後のローマ人」と称したわけです。

 このローマ文明の衰亡は今の米国文明によく似ている。

 僕は最近、オバマ大統領が「最後のアメリカ人」ではないか、と思うようになりました。ヴァンダル族がローマ帝国で蛮族だったように、黒人も米国社会では主流派ではありません。ところが、アメリカ人は彼を大統領に選んだ。オバマ大統領を選んだということは米国にはまだゆとりがあるのでしょう。

 でも、もしオバマ大統領がスティリコのように冤罪を着せられて処刑されたり、暗殺されたりするようなことがあれば、ローマ文明が滅びたように米国文明は終焉すると思う。オバマ大統領の「終わり方」は米国の未来、ひいては世界の未来を予言するのではないでしょうか。


森林の消滅とともに広まったキリスト教

 ―― 「環境破壊はキリスト教の原罪」と安田教授は指摘していますが、これが意味するところは何でしょう。
写真、安田喜憲教授

 安田 ローマ文明の崩壊後、文明の中心地はアルプス以北のヨーロッパに移りました。アルプス以北は12世紀まで広大な森に覆われていました。ジュリアス・シーザーの「ガリア戦記」には、「60日歩いても森の端に到達できない」ということが書かれています。それだけ、深い森に覆われていたということです。

 ところが、12世紀以降の大開墾時代に、ヨーロッパの森は破壊されました。17世紀の段階で、英国では90%、ドイツで70%、スイスでも90%の森が破壊された。もともとアルプス以北はドルイド僧のいた森深い多神教の世界でしたが、森林の消滅とともに一神教の世界、つまりキリスト教が広がっていきました。

 その後、ヨーロッパでは燃やすものがなくなり、燃料に困って石炭に手をつけるようになった。これが、産業革命ですね。石炭という新しいエネルギー資源を手にした結果、ヨーロッパは息を吹き返しますが、その過程で誕生した思想が市場原理主義でした。

 この市場原理主義の原点になったのはアダム・スミスの「神の見えざる手」。ただ、それと同時に影響を与えたのはマルサスの「人口論」と言われています。

 ―― 食料生産と人口増加の不均衡を指摘した「人口論」ですか。

 安田 マルサスは「人口論」を出した時にこう言いました。「神の命の通り、一生懸命働いていれば豊かになれるはずだ」と。「貧しい人間は神の命に背いた人間であり、罰を受けているんだ」と。これが18世紀の産業革命の時に出てきた。このマルサスが今の市場原理主義を形成した考え方でしょう。

 英国にはエリザベス救貧法をはじめとした救貧法がありましたが、19世紀になると、救貧法による福祉は削減されました。マルサスの思想の影響です。そして、スラム街が悲惨な状態になり、見るに見かねたマルクスやエンゲルスが社会主義革命を進めていくきっかけになった。

 市場を信奉している人々は「神の見えざる手」、すなわち市場の自由な競争に任せておけば世の中うまくいく、と言うけれど、現実の市場を見ると、情報は非対称。証券会社のプロと庶民を比べたら証券会社のトレーダーの方が圧倒的に情報は多い。庶民が必死になって株を買っても勝てるわけがない。


人間以外の生命に対する畏怖の念がなかった

 この市場原理主義の考え方は、大量の情報を持つ人間、つまりカネをたくさん持つ人間にとってメリットがある。社会のエリートをサポートするには都合のいい理論、支配者にとっては都合のいい理論でしょう。「この世の中は自由競争だ」「お前らは商売が下手だから貧しいんだ」と言えばいいんだから。

 「競争に負けた自己責任だ」。同じ人間に対してこう言うのだから、森の命、昆虫の命、動物の命――といった人間以外の生きとし生けるものに対して畏敬の念を持つことは全くない。「お前は神の命に背いたから貧しいんだ」「そんな人間はどこで野垂れ死にしようが構わない」という理論の中で、人間の外にある自然の命に対して目配りできるはずがない。

 そうしたら、人間は皆豊かさを求めるために必死で生き、資源を収奪し、食い尽くすだけ食い尽くして、欲望を肥大化させるしかないわけです。その結果、今の地球環境問題が生まれてきた。

 ―― つまり、今の市場原理主義を伴う資本主義は一神教であるキリスト教から生まれた。自然と人間の関わりを聖書でうたっていないキリスト教は、自然に対する畏敬の念がない。キリスト教社会で生まれた今の経済理論は環境に想いを巡らせる発想がそもそもない。だからこそ、地球環境問題が生じた、と。

 安田 その通りです。多神教と一神教の最大の違いは何か。それは、自然や人間以外の生命に対する畏怖の念。キリスト教は森を開拓し、自然を克服していった。だからこそ、自然を冷徹に見つめる自然科学が誕生した。でも、そこには人間以外の生命に対する畏怖が欠落している。

 ヨーロッパの森を切り倒した後に広がったのは一神教の世界でした。これは、先ほども言った通り、妄想の世界です。現代の世界を支配している市場原理主義も妄想の世界。金融システムも数字だけで生きている虚構の世界でしょう。八百万の神が生きる多神教からは市場原理主義は生まれない。

 ―― しかし、資本主義や市場主義は今の世界のスタンダードになっています。

 安田 日本はこれだけ森林資源が有り余っているにもかかわらず、世界一の木材輸入国だった。国土の70%が森林に覆われて、腐るほど木が余っているのに、外国材が安いというそれだけの理由で輸入してきた。

 あるいは、ほんの一部の金持ちがトウモロコシに投資した結果、値段が上がり、アフリカの人々が食べることができなくなった。ほんの一部の金儲けのために、何千万人という人の命が危険にさらされている。

 同じことが水でも起きようとしている。水は人間が生きる最低限のもの。それさえ一部の金持ちの投資対象になりつつある。その一部の人間は100 回、地球上で生きたって使い切れないくらいの富をためている。そして、100回生きても使い切れない金をためても「まだ欲しい」と言う。こんな社会が許されるわけがない。

 ―― では、われわれは今後、どんな社会を目指すべきとお考えですか。

 安田 僕はよく言うんだけど、北海道の渡島半島に南茅部遺跡というのがあって、そこから縄文の足形が出ている。子供の足形で、小さい子供の足形が土の板に押してあった。生まれたばかりの子供の足形でした。ところが、よく見ると、指だけが強く写っている。これは指が硬直しているため。死んだ子供の足形なんですよ。この足形にはペンダントのように下げる穴が開いていました。壁に掛けるためでしょう。

 これは、大人の墓から出てきました。親にとって、自分よりも先に子供が死ぬのは一番悲しいこと。縄文時代は子供の死亡率も高く、日常茶飯事だったと思う。その時に、子供の形見として足形を取って、一生涯ずっと持って、死ぬ時にお墓に一緒に埋める。それを6000年前の縄文人がやっていた。縄文人がいかに命というものを尊重したかが分かるでしょう。

 でも、今の世の中では、自分の子供を平気で殺す親がいる。それに比べれば、縄文の社会は原始的で未開かもしれないが、縄文人の心は現代の人間よりも崇高だと僕は思う。縄文時代はどんな人間でも平等だった。縄文時代は1万年続いたけど、一度も戦争をしたことがなかった。そして生きとし生けるものの命を最も大事にした。今よりも遙かに崇高な時代だったと思う。


式年遷宮を1300年続けられることが日本人の喜び

 弥生時代も同じです。弥生時代はコメを作って魚を食べる社会でした。コメを作るためには水を使わなければいけないでしょう。だから、稲作の社会は水によって、人と人とがつながっていた。自分の田に入った水は、自分の田の水だけれども、同時に次の人の水でもある。この社会では他人の幸せを同時に考える社会だった。

 ところが、戦後の人たちは伝統的な日本の水利共同体のシステムを破壊した。破壊した結果、水源に産業廃棄物を捨てるとか、そういうことを平気でやるようになった。

 日本人は生きとし生けるものを崇拝し、他人の幸せを考え、慈悲の心を持って、人と自然が接するという素晴らしい伝統があった。でも、今は「成長こそが素晴らしい」という市場原理主義。もともと、日本人はこうした考えを否定していたにもかかわらず、ね。

 ―― そうなんですか。

 安田 伊勢神宮の式年遷宮があるでしょう。持統天皇の時代に始まった式年遷宮は20年に1回、お社を建てるという行事。しかも、同じ大きさに、同じ方法で建てる。これは、何の成長もないということ。僕は三重県出身ですから式年遷宮はよく知っている。だけど、なぜ20年前と同じことをしなければならないのか。なぜ大きい建物ではなく同じ物を建てなければならないのか。その理由がよく分からなかった。

 でも、地球環境問題が起きてその意味が分かった気がしました。20年は一世代。おじいさんが式年遷宮をしたらお父さん、お父さんがやったら子供、子供の次は孫、曾孫と1300年間、延々と式年遷宮は続けられてきました。これは、20年ごとに式年遷宮をやれる喜びを感じてください、ということではないか。右肩上がりに成長するのではなく、持続的に式年遷宮を続ける喜びを感じてください、ということではないか。

 今、右肩上がりで成長したとしても、地球環境問題が深刻化すれば、20年後に式年遷宮ができるかどうか分からない。「2050〜70年に現代文明は崩壊する」と僕は考えている。20年後はともかく、60年後にできるかどうか、分からない。それに比べれば、成長は確かにしないかもしれないけど、20 年ごとに式年遷宮ができて、1300年続く方が喜びは大きいのではないか。

 市場原理主義をリードしているほんの一部の人々が100生分のカネをためても、文明が50年で崩壊したら何の意味もない。それよりも、一生か二生分のカネをためて、その残りを、地球資源を守るために使う、あるいは、貧しい人々の暮らしを守るために残しておいて、1000年地球を存続させる。その方がよっぽど幸せではないか。こういう哲学が市場原理主義には完全に欠けている。


イースター島の崩壊は森林破壊から始まった

 ―― 先ほどの「2050年〜70年の現代文明崩壊説」とはどういう考えでしょうか。

 安田 地球が支えられる人口はどれだけ頑張っても78億人ぐらいだと僕は見ている。その限界点を突破するのは2025年頃。それでも、人口が増え続けて、地球上の人口は2050年に92億人、多ければ98億人に達すると言われている。100億人近くに増えればさすがに人口を維持できないでしょう。

 私がこう主張するのは、イースター島の盛衰を考えたためです。

 南太平洋に浮かぶ絶海の孤島、イースター島は宇宙に浮かぶ地球と同じですよね。ところが、イースター島は人口が1万人に達した直後、崩壊しました。食料がなくなり、最後は共食いまでした。その原因は環境破壊です。

 イースター島の人々は12世紀頃から森林を切り始め、この島の森林をすべて破壊してしまった。17世紀の段階で人口が1万人ぐらいになりましたが、その頃には森がほとんどなくなっていました。そして、食料危機、燃料危機に直面し、人口が急減した。

 ペルーに奴隷として連れて行かれた人もいましたが、最終的には40人ぐらいにまで減ってしまった。森を破壊したイースター島は島の人口を維持できなくなり、人口が激減した。今のまま、地球環境を破壊すると、現代でも同じことが起こり得る。

 ―― 人口の増加だけでなく気候変動も深刻な影響を与えますね。

 安田 「今の温度条件、環境条件がこのまま続いたとしても、2050年には崩壊するだろう」というのが私のシナリオです。でも、地球温暖化がこのまま進行すれば、もっと恐ろしいシナリオが現実味を帯びる。

 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は今世紀末には6.4度、温度が上昇すると言っていますが、2度水温が上がると珊瑚礁は絶滅すると言われている。珊瑚礁はCO2を吸収しているわけだから、絶滅すればさらに温暖化が進む。同時に、生物多様性が半減する。その段階から地球上の食料は徐々になくなっていくでしょう。

 平均気温が3度上昇すると、グリーンランドの氷が解けると言われている。グリーンランドには厚さ3000メートルの氷がありますが、それがすべて解ける。解けると何が起きるか。様々なシナリオが考えられるけれど、北極の氷がすべて解けた場合、海洋の循環が止まる可能性がある。


次のシステムを作るのは多神教の国、日本

 ―― 海洋の循環とはどんなものでしょう。

 安田 海洋には表層水と深層水の循環があります。北大西洋で表層水が潜り込み、インド洋を通り、北太平洋で湧昇流となって浮上してくる。なぜ水が沈むかというと、水は4度の時が最も比重がある。そのため、北極の冷たい氷で冷やされた海水が重くなり、北大西洋で深層に潜り込むわけです。

 その動きがエンジンになって、インド洋を通り、北太平洋で上がる。オホーツク海周辺の北太平洋は素晴らしい漁場でしょう。なぜ優れた漁場になるかと言えば、栄養分を含んだ深層水が海底から上がってくるため。それがプランクトンを育て、魚を呼び寄せる。ところが、4度に海水が冷やされなければ、水が潜り込めないわな。エンジンがなければ、海水の循環は止まってしまう。

 ―― 海水が循環しなくなると、何が起きるのですか。

 安田 海底が無酸素状態になって、海洋生物が大絶滅する可能性があるね。それは、琵琶湖で既に起きている。冬に比良山脈から吹く冷たい風が琵琶湖の水面を冷やしていた。それで、酸素を含んだ表層水が下に下り、海底に酸素を供給していた。でも、最近では冬になっても寒くならないものだから、無酸素状態になってヘドロがたまっている、と言われています。これと同じことが大西洋、太平洋で起こればえらいことですよ。

 IPCCは6.4度と言っているけど、平均気温が3度より上がるだけでこれだけの影響が出る。5度上がると、地球は別のシステムになる。人類はそこでは生きていけないでしょう。

 ―― 地球環境を考えると、今の経済システムそのものを変えていかなければならない、と。

 安田 変えなきゃいけない。もうやめることですよ。もちろん、社会が混乱するから一気にやめることはできないけど、今の資本主義を修正していくところから始めるべきでしょう。人間が生きるために必要な水や食料、エネルギーに対する投資には一定の規制を設けることが必要ではないでしょうか。

 ―― われわれ日本人には、何ができるのでしょう。

 安田 暗い話をしましたが、次のシステムを作れるのは日本だと思います。一神教の世界観に立脚した経済システムに代わる経済理論、経済システムを作るのは多神教の世界観を持つ日本しかありませんよ。そのキーワードは命。生きとし生けるもの、この地球上にあるあらゆる命が輝くような経済社会を作る。今までは人間だけが命を輝かせていたけれども、さらに言えば、金持ちだけが命を輝かせていたけれども、地球の皆が輝けるような社会を作ることです。  


12. 2011年10月02日 13:49:41: GXXKNE7VKY
けんぽう小泉竹中の持ち込んだ市場原理主義に基づくアメリカのルールだけで日本の中間層は破壊され貧乏国家になった。これでTPPに加入すると完全にアメリカと同じになる。つまり今アメリカで起きていることと全く同じことが日本でも起こる。国は生活保護者が15%になることを目指しているのだろう。結局、生活保護も2,3万の現金と食糧切符になりアパートにさえ入れず保護者全員が野宿のテント生活になる。2千万人の浮浪者が出現する。治安はみだれ空き家は不法占拠されるだろう。これが憲法25条で定める国民が健康で文化的な生活をする権利を有するということに即した政治であろうか。国全体が(政治家、メディア、官僚、資本家等)宗主国の言うことは全て正しいと考えているに相違ない。そこには将来国がどうなるかという見通し謎微塵もなく国民がいるという意識さえない。自殺者は益々増加しいたるところにスラム街ができるだろう。それではまるで戦後に逆戻りではないか。
日本の将来を思うと独立しかない。民主党になってその芽は出てきたかのように見えたが瞬く間に潰され逆に植民地支配は強固になっていくようだ。国民一人一人が自立心を持ち政治やメディアを冷静に見る必要がある。

13. 2011年10月02日 14:02:32: jJ97KqWvOI
アメリカの貧困は、富の寡占化によるものではないのだろうか。税制優遇された数%の人がアメリカの富を独占して、中間層は貧困層に転落しつつあるようだ。数%の富裕層は、もはやアメリカでは富を吸い上げることが難しくなり日本の富を狙っている。人ごとではない。
今、日本は、アメリカの国債を買わされ、円高による雇用の機会も失われつつあある。
さらにTPPによって農業従事者340万の職が奪われ、金融、保険も危なくなり失業者が増え、放射能と失業という、日本でいまだかってなかったような二重の地獄を見ることになると思う。そして日本の富は、アメリカの数%の富裕層に吸い取られるだろう。TPPによって後2〜3年したらこのような地獄が現実のものとなるだろう。

14. 2011年10月02日 15:55:56: GXXKNE7VKY
>12
書き出しの”けんぽう”は無視してください。消し忘れです。

15. 2011年10月02日 18:36:17: v0f1vdXQfw
日本だって、地方はとっくにこの状態だろに。
日本では正社員を解雇できないから新規採用にしわ寄せがいってるだけで。
ジジババだけが元気な国。それが日本。

16. 2011年10月02日 19:49:55: JBj2TgdedM
>15 
世代間分断、正規非正規間対立お疲れさま。
貧乏人同士をいがみ合わせるお仕事ご苦労様です。
しわ寄せの原因は経団連、日銀、凌雲会・花斉会・清和会が外道だから。
更にこいつらを操っているアメリカの資本家がその上を行く外道だから。
国内の雇用を海外に移転させ外国人労働者を流入させるから国民が苦しくなる。

17. 2011年10月02日 20:45:25: MXNVGQDrJI
日本人がカリフォルニア州に2兆円寄付(州債2兆円償還80年?)しているんだよ。

>米国経済の抱える問題として、失業率の高止まりがあるのは、よく知られていることだ。
>だが、実際に一般の人びとがどういう状況に置かれているかは、日本では見えてこない。
>現実は、おそらく多くの日本人の想像をはるかに超えて厳しい。現地からのレポートをお送りする。

厳しいのはどっちだよ。
アメリカ人の純個人金融資産4500兆円、日本人は借金含んで1400兆円。
破綻は確実に日本が先なのに肩代わりをするバカッ面日本人、政府。


18. 2011年10月02日 22:20:41: Ps9BEFGLZg
被災者は債権問題で既に苦しんでいます。案の定政府は何もしません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111001-00000020-mai-soci
小泉政権以降悪化している雇用問題。日本もアメリカのようになっています。東北関東での産業不可能、地価の下落、私も今後に不安を感じています。

19. 2011年10月03日 11:03:40: jJ97KqWvOI
かって、アメリカでは、茶に対する税から独立戦争がおこり、独立戦争で植民地からの自由と民主主義を勝ち取った経験があるのだが、日本は与えられた民主主義のため、お上(官僚、裁判所、警察)任せの風土があると思う。

アメリカの独立宣言に書かれている民主主義の精神を、日本人は持つことができないだろうか?お上(官僚、裁判所、警察)任せでは滅びゆくだけかもしれない。

>すべての人間は平等につくられている。いかなる形態であれ政府がこれらの目的にとって破壊的となるときには、それを改めまたは廃止し、新たな政府を設立し、人民にとってその安全と幸福をもたらすのに最もふさわしいと思える仕方でその政府の基礎を据え、その権力を組織することは、人民の権利である。

>しかし、常に変わらず同じ目標を追及しての権力乱用と権利侵害が度重なり、人民を絶対専制のもとに帰せしめようとする企図が明らかとなるとき、そのような政府をなげうち、自らの将来の安全を守る新たな備えをすることは、人民にとっての権利であり、義務である。


20. taked4700 2011年10月03日 12:43:14: 9XFNe/BiX575U : gVjL3ax6tQ
>>11

とても面白い記事でした。感謝です。

特に一神教と多神教のところは示唆に富むものでした。ただ、結論に賛同しているわけではありません。

また、縄文文明下でも戦争はあったと思います。


21. 2011年10月04日 07:41:08: IIzrsqmIno
TPP参加が決定すれば、米日間であらゆる分野の関税が撤廃だから、日本はアメリカの1つの州みたいになる。
つまり、アメリカのように1%の富豪が残り99%の貧民を支配する超格差社会となっていく。
これを知っていてTPP推進している野田民主党・自民党・みんなの党は、自分たちは富豪の1%になって、日本人貧民99%を支配して、永久に格差を固定したいということでしょう。
マスゴミ社員、大企業経営陣もこれの仲間に入りたいから、全社TPP賛成派なのでしょう。
現在の情勢からみて、TPPをストップするのは、もうほとんど不可能に近い。
医療費も10倍にはねあがり、教育費も10倍になり、その上、半分はリストラされて、犯罪が多発する国になるのでしょう。
もう皆で覚悟を決めないといけないね。


22. 2011年10月04日 19:56:29: ExdRXgPrQA
米軍がイラク、アフガンから撤収した場合、米国の失業率は確実に上がる。地方の雇用の受け皿となっていた兵役が減少。戦死者が減ることは良いのだが…。

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