http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/428.html
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(回答先: ユーロの凋落 財政政策と金融政策のパッケージで円高抑制 投稿者 sci 日時 2011 年 9 月 29 日 20:45:33)
相変わらずネタとしては面白いが、
為替相場に合わせて賃下げするというのは、欧州で唯一失業率が低いオランダのワークシェアと似た発想だが、
正社員の整理解雇の法制化すらできない日本では訴訟になれば企業が負ける可能性が高く、現実的ではない。
100兆を超える外貨準備を売り払うというのも、流石に過激過ぎる
一時的に、ドル50円、ユーロ80円を切ることになり、緊急に融資しなければ
国内の支払い等ができない輸出企業を中心に連鎖倒産が発生することになる。
内需拡大策と日銀の緩和で凌ぐのが現実的だろう。
http://www.gci-klug.jp/ogasawara/2011/09/29/013894.php
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ウォン安と韓国
2011/09/29 (木) 12:45
韓国のウォンが、2か月間で12%もドルに対し安くなっていると言います。超円高で悲鳴を上げている日本とは正反対です。
では、韓国は、このウォン安を大歓迎しているのでしょうか? そうではないのです。むしろ、この余りにも急激なウォン安と資本の流出に警戒を強めているのだとか。確かに、急激な資本流出が起きることほど不気味なことはないのです。
我が国の経済界のリーダーたちは、急激な円高が起きるたびに、「こんなに円高になったら海外に移転するより方法がない」と言うのですが‥冷静に考えてみれば、企業が海外に移転するということは、国内に残された労働者にとっては不幸な出来事ですが、しかし、企業経営者や株主は、海外で生き延びることができるということなのです。
では、急激な資本流出が起きたら?
確かに、自国通貨が安くなる訳ですから、輸出企業の国際競争力の強化の面では役に立ちそう
ですが‥その反面、海外から輸入する原材料等は大きく値上がりすることになるので、プラスの面ばかりではないのです。また、国全体としてみたら、海外に支払うべき外貨の調達に支障を来すことになるので、経済は大混乱を来すでしょう。
翻って、我が日本はどうでしょうか?
1ドルが76円台などという、とんでもない水準が続いていますが、この水準がいつまでも続くとは限りません。しかし、すぐにまた以前の水準に戻るという保証もないのです。で、仮にこの水準が今後も続くというのであれば、輸出メーカーは、確かに海外に工場を移転するなどしないと生き延びていけないかもしれません。しかし、そんなことをすれば大量の失業者が発生してしまうでしょう。
何か手立てはないものでしょうか? ないことはないのです。でも、それをやるには相当の反発が予想されるのです。
その手段とは何か? それは、円高になった分、労働者の賃金を引き下げることができれば、輸出メーカーとしては利益を確保することが可能になり、海外に移転しなくても済むでしょう。ただ、当然のことながら、国民の多くが大幅な賃下げを受け入れるとはとても思えないのです。ですから、そうなれば、止むを得ず輸出メーカーの海外移転が続き‥いずれにしても大変な事態が待ち受けているということです。
しかし、よく考えてください!
政治家や国民の多くは、公務員の給与を一気に8%引き下げるようなことを断行しようとしている
のです。もし、8%給与を引き下げられても生活ができるのであれば、民間の労働者も少しくらい給与を引き下げられても生きていくことはできるでしょう。つまり、円高に対する対抗策として、自らの
賃金の引き下げを受け入れることも全然考えられない選択肢ではないということなのです。少なくても、輸出企業が全部海外に移転して、自分たちが失業してしまうよりも、少しくらいの賃下げを受け入れた方がマシなのです。
それによく考えてみたら、そうやって手取りの給与が減ったように思えても、円高になった分、海外からは安く原材料や食料や衣料品や工業製品を輸入することができるようになるので、国民の生活水準が低下するとは限らないのです。
問題は、我々の生活水準を維持することができるかどうかが大切であって、手取りの名目の給与額ではないのです。
こう私が言って、却って不満が高まった人がいるでしょう。
「超円高を何とかできないのか!」
実は有効な手段があるのです。
もっと為替介入をする? その反対です。今手持ちの外貨を大量に売って、日本の外貨準備を大幅に減らすのです。一時的には円高が進むでしょう。しかし、日本の外貨準備が急激に減少することを知った海外の投機家たちはどう判断するでしょうか?
そうなのです。日本の外貨保有高が少なくなると、円安が加速しやすくなると判断するでしょう。何故ならば、円安を食い止めるための介入財源(外貨)が乏しくなるからです。本当に円安を望むならば、外貨準備を思い切って放出すればいいのです。しかし、そうなれば、日本も韓国のようにいつも不安定な状態に晒されてしまうのです。
以上
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