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http://blog.goo.ne.jp/yamahafx/m/201109
昨晩は、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の機能拡充案があるとかで、株も戻した。いろいろ伝えられている案では、何らかの形でレバレッジを使って実際にある資金より多くの融資や担保を提供できるというもののようで、ガイトナーが前回欧州に提案したものと同工異曲のようだ。おそらく、噂の出所は、米国だろう。
デレバレッジの流れの中で、レバレッジ活用でソブリンの保証をするというあたりで、そもそも無理筋の案のような気がするが、こんな案しか出てこないところに、問題の難しさが感じられる。また、米国発というあたりで、米国への危機の伝染を恐れる米国当局の危機感も伺える。
2008年の危機の時もそうであったが、アラブ系のSWF(政府系ファンド)が出資するから問題解決したという話で株価が戻す局面がしばしばあったが、結局、無駄金に終わった。今でもアラブ系のSWFはその時の含み損を抱えているところが多いと聞く。ひとつの案ですべて上向きになるようなものなら、ここまで問題解決が長引くことはないだろう。
・・・しばしのゆるみで、リスク資産に買い戻しが入ると考え、金は1800くらいまでの戻しはあってもいいのではないか。ただ、まだ1500以下を試す時期もあると思う・・P&Fで金の上昇トレンドは崩れていないと思う。当面の目標の2500ドルは同じである。しかし、時間的には2013年くらいまでかかるかもしれない。(中略)
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■苦しくとも売らない金。南欧中銀保有の金・・火中の栗を拾うのか中国?
http://blog.goo.ne.jp/msi021112/e/62ef2ee581e8c7233f951cac3b55bb3c
日本時間昨日の午後、丁度NY時間外で金が1550ドルを割れる水準まで売り込まれているタイミングで、旧知のフリーライター氏から電話があった。目的の話が終わった後に彼曰く、「ヨーロッパの債務危機に陥っている国が保有している金を売るという話があるんですってね?」と。「はぁ?、そう?知らない」と当方。なるほど、この急落でそんな話まで出ているのか・・・と思った。以前から、そのうちイタリアが(準備資産として保有している)金を売るという噂を流す輩が出るのではとは思っていたのだが、この急落の中で欧州系の売りとの話に、やはりなぁと。
ちなみに手元のIMFのデータから導かれた(いわゆる)南欧とアイルランドの保有量は次のようになる。多いほうから順に(2011年9月16日時点、1トン未満切り捨て)
イタリア 2451トン
ポルトガル 382トン
スペイン 281トン
ギリシャ 111トン
アイルランド6トン
この中で欧州の中央銀行の間で取り交わされた売却・貸し出し制限を謳う「ワシントン協定」成立の背景となった90年代の一連の公的売却にかつて名を連ねたのはポルトガルとスペインの2国。1990年にはポルトガル492トン、スペインが486トン保有していたので、それぞれ100トンまた200トンほど売却したことになる。ギリシャなど90年は106トンだったので若干だが増えている。ポルトガル、スペインは金を売って利息を生むということで米国債、英国債などにした経緯がある。そしてその利息収入を政府への納付金に充て財政赤字の補てんにまわしたと見られる。
目立つのはイタリアの保有量。2000年以降にもコンスタントに売り続けたフランスが保有量を減らしたことで、いまや米、独、IMFに次ぐ4位の金保有大国になっている。
GDP比120%に当たる約200兆円の累積財政赤字を抱え、このところ国債が売りのターゲットとなり、流通利回りが急騰し、結果的に調達金利が上がり尻に火が付いているイタリア。これだけの金を持っているのだから、売却して赤字の補てんに充てる・・・というのはどこの国でも政府が考えること。あの厳格さで知られるドイツでさえ財務省がドイツ連銀の金に手をつけようとした過去があるくらいだ。昔から財政赤字の多さで知られ、かつて財政危機が喧伝されたイタリアでも、かつては保有金売却の噂が出たことがある。90年代末の話だ。実際にそうした動きはあったのだろう。しかし、イタリア中銀はキッパリ「売却はあり得ない」と明言したと記憶している。これはドイツもそうだった。ドイツ連銀はドイツ財務省の申し出を拒絶した。
考えてみれば、金は売却せずとも担保になるのでカネは引っ張ることができるが、いまやECBがユーロの守護神であって独自通貨は持っていないが、昨今のユーロ圏の直面する事態を考えると金を放していいことはなかろう。金までも手放すのか・・・という話になる。
しかし、100歩譲って、どうしても放さざるを得なくなったらどうなるか?おそらくバーゼルのBIS(国際決済銀行)が仲立ちとなって、市場を介せず中国が引き取るというのもアリだろう。中国は労せず金を取得できるが・・・・まずイタリアは売らないし、中銀は考えもしない。イタリア中銀のドラギ総裁は11月からECBの総裁でもある。(亀井幸一郎)
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