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http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-23291420110921
[ワシントン 21日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は21日、国際金融安定性報告書を発表し、欧州債務危機によって、欧州の銀行のリスク・エクスポージャーが3000億ユーロ拡大したとの推計を示し、銀行の資本増強を促した。
IMFは報告書で、銀行が過去2年間で直面したソブリン信用リスクの高まりを試算したと説明した。報告書では、本格的なストレステスト(健全性審査)に基づく算出が必要とされる具体的な資本増強額には言及されていない。
複数メディアは前月、IMFが欧州の銀行は2000億ユーロの資本不足に陥る可能性があると推定していると報じた。
報告書はこれについて、2000億ユーロは資本不足の確固たる額ではないと言明。今回の推計は、国債価格の下落に伴い、リスク・エクスポージャーがどの程度高まったかを見極めるものとし、銀行資産価格の下落や資金調達コストの上昇を考慮すると、全体で3000億ユーロ拡大すると説明した。
***新興市場国の銀行に飛び火を懸念
IMFはまた、欧州の債務危機は新興市場国の銀行に飛び火する恐れがあるとの見解を示した。
欧州の危機を受け世界経済の成長ペースが急減速し、資本フローが突然反転した場合、新興市場国の銀行のバランスシートは最大6%ポイント縮小する可能性があると推計した。とりわけ中南米の銀行がぜい弱であると同時に、アジアや東欧の銀行は資金調達コストの上昇に伴う影響を受けやすいとの見方を示した。
さらに、財政赤字抑制への取り組みにおける欧州や米国の対応能力に対し、市場が疑念を持ち始めており、デフォルト(債務不履行)リスクをめぐる懸念が高まっていると指摘した。
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