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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23261920110920
焦点:米経済は「失われた10年」に突入か、市場で悲観論広がる
2011年 09月 20日 15:06 JST
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9月19日、米市場関係者の間で、米経済がすでに日本型の「失われた10年」に突入したのではないかとの見方が浮上している。写真は8月、ワルシャワで撮影(2011年 ロイター/Kacper Pempel)
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[ニューヨーク 19日 ロイター] 米市場関係者の間で、米経済がすでに日本型の「失われた10年」に突入したのではないかとの見方が浮上している。
同国では景気後退(リセッション)観測が浮上、政治不信も高まっている。
市場の見方が正しければ、米国経済は長期にわたって厳しい局面が続く恐れがある。日本と異なり、米国では貯蓄率が低く、家計の負債が高水準に達している。財政赤字は巨額で、バブル崩壊後の日本のような巨額の財政出動も難しい。
債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のポートフォリオマネジャー、スコット・マザー氏は「(日本と同じような)方向に向かっているとの確信を強めている」と指摘。「日本よりも厳しい状況に直面する可能性さえある」と述べた。
すべてのエコノミストが日本型の長期不況を予想しているわけではないが、市場の警戒感は強い。
10年物国債利回りは、住宅バブル崩壊から3年経った今も2%前後で推移。株価は4月以降、月間ベースで毎月値下がりしている。
国内総生産(GDP)は今年第2・四半期時点でも2008年の危機前の水準を回復していない。ロイターのエコノミスト調査では、約3分の1の確率で1年以内に景気後退に逆戻りする可能性があるとの予想が出ている。
ロンドン・ビジネス・スクールのアンドリュー・スコット教授(経済学)は「過去3─4カ月の金融市場の混乱で、低成長が長期化するとの見方が強まっている」と指摘。
「家計は負債を圧縮し、消費を控えている。成長の原動力を探すのは難しい」と述べた。
<輸出促進は困難>
オバマ政権は発足後、輸出拡大を目標に掲げたが、先進国の大半で景気が低迷しており、実現は難しい。
日本、英国、スイス、中国などは、過度な自国通貨高を警戒。欧州債務危機でユーロも下落しており、米国は安定したドル安をあてにできない状況だ。
マザー氏は「(1990年代の)日本のケースでは、海外経済が好調で、輸出に依存することができた」と指摘した。
また日本の場合は家計の純貯蓄がプラスだったが、米国では住宅価格の値上がり分が消費に回されていた。
サンアメリカ・アセット・マネジメントのマイケル・チェア氏は「日本のようにうまく行けばラッキーだ。日本のケースでは少なくとも貯蓄があった」と述べた。
<政治の停滞>
野村総合研究所のリチャード・クー主席研究員によると、日本は大規模な財政出動で民間の需要不足を補ったが「政策の迷走で回復まで15年を要した」。
同主席研究員は「もし米国が3─5年間財政刺激を維持できれば(日本よりも)早く不況から抜け出せる」と指摘するが、投資家にとって、これは大きな仮定だ。
米国の財政赤字はGDP比で戦後最大の水準に達しており、財政出動への政治的な反発は根強い。
オバマ大統領は今月、4470億ドル規模の景気・雇用対策を発表したが、共和党の議会指導部は富裕層増税を財源の一部とする計画に反対している。
格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は8月、長期的な財政赤字削減計画への懸念を理由に米国をAAAから格下げした。
S&Pのソブリン格付け委員会のジョン・チェンバース委員長は先週、格下げ後の株価急落について「財政政策で景気を刺激する余力が低下するとの見方」が一因だと指摘している。
米国債発行残高の約半分は外国人が保有。財務省が発表した7月の対米証券投資は、3カ月連続の売り越しとなった。
<インフレリスク>
ベアリング・アセット・マネジメントの債券・為替担当責任者、アラン・ワイルド氏は、米経済が「日本型の失われた10年」に向かっていると「引き続き確信している」と語る。
同氏は、米連邦準備理事会(FRB)が日銀よりも迅速に資産買い入れに動き、デフレを阻止したと指摘。債券市場はむしろインフレに注意する必要があるとしている。
8月の消費者物価指数(CPI)は、コア指数が前年比2.0%上昇と、上昇基調が続いている。
同氏は「インフレは今後さらに大幅に進行するのではないか」と予想。市場では、インフレの進行がFRBの手足を縛るとの懸念も浮上している。
FRBについては、20─21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、長期金利の低下を促すため長期国債の保有比率拡大を決定するとの見方が出ているが、一部の市場関係者は効果を疑問視している。
センティエル・アセット・マネジメントの債券担当責任者、デビッド・ブラウンリー氏は「長期金利が2%で景気刺激効果がないのであれば、1.5%でも同じことだ」と指摘。
「2008年までは負債比率を上げて景気を拡大してきたが、今は負債の圧縮に動いている。低成長の時代が続くことは容易に想像がつく」と述べた。
(Steven C. Johnson記者;翻訳 深滝壱哉 編集 田中志保)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23271420110920
2011年の米成長率見通しを1.5%に下方修正=IMF
2011年 09月 21日 01:14 JST
9月20日、IMFは世界経済見通し改定で米国の2011年の成長率見通しを1.5%とし、6月に示した見通しの2.5%から下方修正した。写真は8月6日、米ニュージャージー州で(2011年 ロイター/Gary Hershorn)
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ECB、景気悪化が続けば利下げ必要=IMFエコノミスト
[ワシントン 20日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は20日、世界経済見通しの改定を発表し、米国の2011年の成長率見通しを1.5%とし、6月に示した見通しの2.5%から下方修正した。
2012年見通しは1.8%とした。前回見通しは2.7%だった。IMFは、財政・政治面での先行き不透明感により、すでに停滞している米経済回復が遅れる可能性があるとしている。
IMFは「米経済活動は2011年に減速した」とし「成長率は今後数年は過去の平均に比べ緩やかに推移する」との見通しを示した。
また、2011年の世界経済の成長率見通しを4.0%とし、前回予想の4.3%から下方修正した。2012年の見通しも4.0%とした。前回予想は4.5%だった。
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2011年の日本の成率長見通しをマイナス0.5%に上方修正=IMF 1:19am
[ワシントン 20日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は20日、世界経済見通しの改定を発表し、日本の2012年の成長率見通しを6月時点の2.9%から2.3%に下方修正した。輸出需要の弱さが一因になるとしている。 記事の全文
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S&Pがイタリア国債格下げ、仏銀は圧力の高まりに直面 1:44am
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イタリアの資金調達コストは上昇、デフォルトリスク極めて低い=S&P 1:57am
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トリシェECB総裁、欧州銀にバランスシート強化求める=スペイン紙 12:51am
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http://www.bloomberg.co.jp/
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