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http://blog.goo.ne.jp/yamahafx/m/201109
@@欧州危機は小休止
過度の欧州リスク懸念が弱まった週末であったが、月曜日からもその流れになりそうだ。ダウのP&Fは上昇シグナルを示しており、その他、ダウゴールドレシオなども株価の上昇を示唆している。経済環境からも見ても、一応、欧州全体でギリシアを支援することに合意は形成されたものと見える。欧州全体から見たギリシアの経済規模はそれほどでもなく、政治的な問題がクリアされれば、支援は可能である。ということで、次の問題が発生するまで、しばらくギリシアについては落ち着く方向と見ている。株価上昇ということが正しければ、ユーロや豪ドルなども上昇の方向になると考える。中期的流れが下向きであることは間違いないと思うが、波動としては、来週は上向きではないか?
@@金は助走距離のための後退
金は相変わらず1800ドルをはさんだ動きになるだろう。1600ドルからの上昇が相当に急であったつけが来ているものと見られ、このあたりでのもう少しの練りが必要だろう。先週は1800ドルを割る動きを予想し、1760ドルまでの下落を見たが、まだ当初の予測よりは下落が足りないようだ。1690ドルから1720ドルあたりまでの下げはまだ見ておきたい。場合によっては1650ドルくらいまでの下げもあるかもしれない。ここまでの下げとなると、株価の下げと連動したものとなるだろう。2000ドルへのステップにはかなりの助走距離が必要だと見ている。
@@欧州の本音をのぞかせる「E2020」のレポート
なお、いつも読んでいるLEAP/E2020のGEAB57号が先週末に刊行された。今回は、欧州びいきのLEAP/E2020が、いったいどのようにギリシア危機を評価するのだろうか?という、野次馬的興味もあって「楽しみに」していたのであるが、やはり、「ギリシア危機は、米英によって作られた『ハリウッドスタイル』あるいは『フォックスニューススタイル』の茶番劇であって、真の問題は米英の側にある。ユーロ圏の財政の方が、全体として、英米よりも良好だ。」という主張は相変わらずであった。それはあまりにも極端な見方であって、欧州側にもかなりの問題があるのは確かだと思うが、このように「偏った」見方は、ある意味で参考にもなる。欧州側が、ガイトナーの訪欧に対して、きわめて冷たい態度で迎えたという報道があるが、欧州側には、このような気持ちが本当にかなりあると思う。そういう点で、欧州側の本音をのぞかせるこのレポートはいつにも増して面白く読めた。と同時に、政経一体としての欧州が簡単には実現しないことの問題点もあらわになってきていると思った。
@@米国下げ相場の本番が10月から?
さて、このレポートでも指摘されていたのだが、ギリシア問題が小康状態となると、次には、米国の債務上限問題が再燃してくると思われる。先の債務上限問題の妥協として、両党合同の特別委員会が設置され、そこで政府の支出抑制策について合意がなされることになっているが、この合意期限が11月となっている。しかし、簡単には合意が得られるはずはなく、次の大統領選への政治的思惑もあり、その頃には再度アメリカ方面からも火の手が上がりそうだ。
ただ当面9月の後半は比較的大きな問題が少なく推移する可能性もあり、小さな材料で上下する相場となりそうだ。なおFOMCでのQE3発表の可能性はかなり少なくなったと見ている。インフレ率がやや上昇を見せており、またFRBの地区総裁でQE3反対の声を上げている有力総裁も数名いることから、さすがのバーナンキも、さらなる量的緩和拡大は不可能と見たい。そのような点からも、下げ相場の本番開始は、10月からになるのではないか?
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