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株式日記と経済展望
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当面は、「キャッシュ・イズ・キング」です。欧米金融危機の
嵐が止むまでは、円預金が最良の運用手段だと思います。
2011年9月17日 土曜日
◆ドゥーム(破滅)シナリオ後退までは、キャッシュ・イズ・キングがベスト 9月12日 藤井英敏
http://zai.diamond.jp/articles/-/117636
欧州がヤバイですね。9日、欧州中央銀行(ECB)は、首席エコノミストであるシュタルク専務理事が個人的な理由で退任すると発表しました。
?しかし、実際の辞任の理由は、市場では、8月以降のイタリア・スペイン国債買い入れに対する抗議の辞任とみられています。
■EFSFによる国債購入がないと金融危機は一服しない
?シュタルク氏は、ドイツ連銀の前総裁であるウェーバー氏や現在の総裁バイトマン氏と同じ見解を持っているそうです。彼らのようなドイツの要人たちが、ECBの方向性に「ノー」というスタンスを明示していることはメチャクチャ、ネガティブですね。
?ところで、トリシェ総裁は8日、記者会見で、ドイツがユーロを捨ててマルクに回帰するべきではないかとのある記者の問いに声を荒げたそうです。
?総裁は「13年近くにわたりドイツに物価安定をもたらしてきたECBをたたえる言葉を聞きたいものだと強く思う」と、同総裁らしからぬ大きな声で答えたということです。
?なお、次期ECB総裁のドラギ氏は5日、ECBによるユーロ圏諸国の国債購入は「財政規律の原則の回避を認めるためではない」と警告し、各国政府にEFSF(欧州金融安定基金)の改革に本腰を入れるよう求めています。
?ドイツがいつまでも、ECBによる国債購入を認めることはない可能性が高いため、一日も早く、EFSFによる流通市場での国債購入を実現することが必要です。これが実現しない限り、欧州金融危機は一服しそうもありません。
■外国人投資家の日本株売りは止まらない
?欧州に関しては、最終的には、ヨーロッパ合衆国を建国し、財政と金融の一体化を図るか、それとも、インフレにタカ派のドイツがユーロから離脱し、事実上ユーロが消滅するかのシナリオを考えています。
?ですが、どちらの結果になるにせよ、欧州の一般国民が、「そうなるのは仕方がない」と諦める(認める)ような、ショッキングなイベントが必要です。
?つまり、今回の欧州の危機が本当の意味で終了する最終局面では、欧州内の超大手金融機関の破綻、もしくは、公的管理などが発生するとみています。日本で、山一證券、長銀、日債銀が97年〜98年にかけて破綻したように。
?このような状況下、東京株式市場では、外国人投資家の日本株売りが鮮明になっています。8月の外国人の日本株売越額は1兆656億円と、リーマン・ショック直後の2008年10月の1兆695億円に匹敵する規模に膨らみました。
?この背景は、当然のことながら欧米の債務問題・金融システム不安でしょう。しかしながら、前述のように現時点において、その不安は全く解消されていません。
?むしろ、今回のシュタルク専務理事辞任で不安の度合いがワンステージ上がった感があります。当然の帰結として、日本株の割安感に着目した外国人投資家の買いは全く期待できません。今後も、売り越し姿勢を続けることでしょう。(中略)
■欧州危機収束まで投資家のリスク回避スタンスは続く
?ちなみに先週の市場では、米証券大手、ゴールドマン・サックスのトップ・アナリストが、「欧米経済の崩壊」を分析した54ページの悲観的な内容の極秘レポートを、ヘッジファンドなど重要顧客(VIP)向けに出したことが話題になっていました。
?市場の一部では、これを「Doom(ドゥーム)(破滅)シナリオ」と呼んでいます。当然このリポートでは、欧米経済は崩壊の可能性があり、「投資家は、市場の混乱に備えたポジションをとるように」と勧めているそうです。
?少なくとも、欧州の金融危機が収まるまでは、この「ドゥーム・シナリオ」に沿った動きが予想されます。つまり、投資家はリスク回避スタンスを継続することでしょう。
?よって、日本株はもちろん、世界各国の全ての株式はとてもじゃないが、安心して保有できないとみています。
?当面は、「キャッシュ・イズ・キング」です。幸いなことに、我々日本人は、「STRONG・YEN」が母国通貨です。欧米金融危機の嵐が止むまでは、円預金が最良の運用手段だと思います。
(私のコメント)
ヨーロッパの金融危機は、ドイツがどう動くかにかかっていますが、ドイツがユーロを見捨てて離脱するか、ドイツがヨーロッパの盟主としてPIIGS諸国の財政破綻を救うのか見守る必要がありますが、ドイツ人の偏狭な国民性からしてユーロから離脱する可能性が高いと思う。PIIGS諸国の巻き添えを食うのは真っ平だという世論が圧倒的だからだ。
イギリスもそのような傾向がありますが、ポンドは独立しているから、このような問題に巻き添えを食らうことはない。EUやユーロを作った時にはドイツはヨーロッパの盟主としての覚悟があると見ていましたが、実際に落ちこぼれが出始めると逃げ腰になっているようだ。ユーロが持つメリットについては語られることはあってもデメリットについてはドイツ人は自覚していなかったのだろうか?
ユーロが導入されたことで、アイルランド、ポルトガル、スペイン、イタリアといった国はユーロ建ての債券を発行して資金を得て国内開発に打ち込んできましたが、不動産バブルが発生して、それが今破裂して、その尻拭いをドイツにさせようとしている。しかし経済的規模からしてドイツ一国で出来るはずもなく、ドイツ国内でも銀行が潰れかねない状況になっている。
ヨーロッパ合衆国という理想はナチスドイツの理想でもあったのでしょうが、ユダヤ人への偏見から分かるように、ドイツ人の偏狭さではヨーロッパ合衆国はとても無理なことは最初から分かっていた。ローマ帝国が大帝国を作ることが出来たのは寛容さによるものであり、アフリカ出身の黒人皇帝すらいたほどだ。
ドイツ人がアフリカ出身の黒人の首相を選ぶことがあるだろうか? ドイツ国内のイスラム系住民への偏見問題でも分かるようにドイツ人はヨーロッパ合衆国を作れるだけの寛容さがない。アメリカが史上空前の超大国でいられるのは、黒人のオバマを大統領ににするだけの寛容さがあるからであり、そうでなければ3億人の多民族国家は一つにまとまれない。
日本の民主党政権では東アジア共同体などを言う人がいますが、緩やかな政治同盟ならともかく通貨を共通化することなど無理だろう。戦前における朝鮮半島や台湾統治なども考えると、日本人にそれだけの寛容さがあるだろうか? 戦前の日本の国力から見ても経済的な投資負担ばかりで、市場拡大などのメリットはあまりなかった。終戦で朝鮮半島と台湾を失ったことは結果的には日本にプラスになった。
だからドイツも、PIIGS諸国とは離脱してマルクを復活させるだろう。ギリシャだけを離脱させるというのは難しい選択であり、イタリアやスペインなどが順次問題化すればややこしいことになる。それに比べればアメリカはドルが基軸通貨であり、中国や日本が米国債を買ってくれますが、PIIGS諸国の国債を中国や日本が買うだろうか?
当面は欧州金融安定基金などが金融支援するのでしょうが、その資金はどこが負担するのでしょうか。ドイツやフランスの銀行が持つ国債が不良債権化して、それらの銀行がバタバタと倒産すれば金融危機はあっという間に世界に波及してしまう。アメリカやイギリスはドイツに支援しろと圧力をかけていますが、アングロサクソンはずる賢い。
ドイツ人はいまやヒステリー状態であり、反原発でもヒステリー爆弾が爆発している。日本が放射能汚染されて被曝を恐れてドイツ大使館は欠員状態が続いているようですが、ドイツ人の偏狭さには驚いてしまう。日本の原発災害の状況把握が出来ていないようだ。イタリアも反原発が国民投票で決まりましたが、訪日キャンセルが相次ぐような状況は理解に苦しむ。
日本人はアングロサクソン的な冷静さを持つべきだと思うのですが、困難な状況でも最善の判断力を持って対応すべきであり、ドイツ人は集団ヒステリーにかかりやすい。脱原発も集団ヒステリーなら金融危機にも集団ヒステリーになっているようだ。最善を尽くしてダメなら改めればいいといった冷静さを持つ必要がある。
戦前の日本の間違いは、ドイツやイタリアの集団ヒステリー国家と同盟を組んでしまったことであり、極端に走りやすい潔癖性は偏狭さを生みやすい。原発にしても安全性を高めて運転すればいいと思うのですが、ドイツとイタリアは原発撤廃にまで行ってしまった。中世ヨーロッパの魔女狩り裁判や宗教戦争も集団ヒステリーであり、異教徒に対する偏狭さは、まさに集団ヒステリーだ。
「株式日記」のコメント欄にも、執拗に嫌韓コメントをつけてくる人がいますが、このような偏狭さが日本を誤った道に導いてしまうだろう。確かに韓国人や中国人の振る舞いは腹立たしいものがありますが、冷静にずる賢く対応すべきであり、韓国人中国人の集団ヒステリーに付き合ってはダメだ。
本来の日本人は、日の丸デモに見られるように冷静なものであり、韓国人のように大使館の前で国旗を燃やしたり、中国人のように反日で暴動まで起こすようなことはしない。韓国が金融危機になれば日本政府は資金援助で救ってきたし、中国へもODAで援助してきた。これに対して弱腰外交だという批判もありますが、中国や韓国の挑発に乗ってはダメであり、冷静に抗議して反論すればいい。
ドイツ人が今回の金融危機に際して、適切な救済手段に手を打てるかが疑問視されていますが、ドイツ人は集団ヒステリー状態だから、ユーロ離脱に走ってしまって、ユーロは解体に向かうだろう。そうなれば世界的な金融恐慌も起きて、通貨や国債の暴落が起きるだろう。そのような時は最強通貨のキャッシュで資産防衛すべきであり、円で持っている事が資産防衛になる。
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