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株式日記と経済展望
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韓国が、グローバル化して生き残ろうとしているのが、サムソンや
LGだけでなく、エンターテイメントの世界でも同じなのかと気づかされる
2011年9月15日 木曜日
韓流エンタメ 日本侵攻戦略 (扶桑社新書)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594064620/kohakuironoza-22/
(カスタマービューより)
グローバル化して生き残ろうとしているのが、
サムソンやLGだけでなく、エンターテイメントの世界でも
同じなのかと気づかされ、今や世界で「日本製」より
「韓国製」のブランド力が上になっている現実に目がさまされた。
若い世代の韓国論としても読める。
◆韓流エンタメ 日本侵攻戦略 9月12日 琥珀色の戯言
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20110912
内容紹介
少女時代、KARAはなぜ売れた?
日本人の知らないK-POPビジネスの光と影を、関係者の証言をもとに構築2003年、ぺ・ヨンジュン主演のドラマ『冬のソナタ』から始まった韓流ムーブメントは、2010年に少女時代やKARAなどK‐POP勢が日本進出したことによって新章に突入した。当初はオバさんばかりだったファン層も、今では完全に様変わりし、「韓流の聖地」と化した新大久保ではド派手なハングル文字のネオンが深夜までギラギラ光り、週末ともなると若いK‐POPファンの若い女性が束となって道に溢れている。事実、新大久保に年間訪れる旅行者の数は東京タワーを超え、いまや第二の原宿と化しているほどだ。
一見すると華やかに見えるK‐POPムーブメントだが、実際は業界全体が不安定でトラブルの温床となっている。世界進出といえば聞こえはいいが、単に国内市場が小さく(日本の30分の1)、海外に打って出るしかないだけという事情。「鍋根性」といわれる右へ倣えの国民性、外貨獲得に躍起となる韓国芸能業界の思惑もあってか、デビューするグループ、楽曲は似たものばかりで多様性に乏しいともいえる。
本書では、我々日本人の知らない「韓流エンタメの真実」について、文化支援系の政府機関、韓国芸能関係者の証言をもとに、細部にまで追及し、「なぜこんなに盛り上がってるか?」という疑問に、明確な答えを提示する。
韓流とは一体何なのか? なぜ韓国タレントがこんなに人気を集めているのか?
最近、韓流の主流になっているK−POPに関しては、根底にあるのは徹底した「マーケティング」と「教育システム」、そして「グローバル戦略」である。「絶対に売れる」という勝利の方程式に沿って作り上げられたアイドル。彼ら彼女たちは、いわば「芸能サイボーグ」なのだ。
その手法に関しては本書で詳しく解説していくが、ことグローバル戦略という点では、日本より進んでいるというのが正直なところである。
いまや韓流カルチャーの波は、日本、中国、タイ、台湾、インドネシアなど東アジア諸国にとどまらず、中東や南米、そしてヨーロッパにも飛び火している。世界中の若者たちが、韓国のアイドルに対して「カッコいい!」「可愛い!」と熱狂している。
人気絶頂だったS・E・Sの(日本市場での)惨敗に頭を抱えたSMエンターテインメント(韓国の芸能事務所)のイ・スマン会長は、日本語教育の重要性を痛感する。そこで次なる一手として当時まだ小学生だったBoAをスカウトした。SMエンターテインメントは彼女に歌、ダンス、そして日本語と英語を約2年かけて徹底的にマスターさせる。さらに吉本興業やAvexと共同で日本の活動拠点・SMジャパンを設立。BoAの育成と日本進出の準備のため、実に5億円以上を投じたという。
(中略)
BoAの日本進出で重要視されたのが、「現地化戦略」というキーワードだ。
日本語が達者なBoAは、バラエティ番組にも出演するなど大量のメディア露出で日本における知名度を上げていく。長期間に渡って日本に住み込み、プロデューサーも作曲家もスタッフもすべて日本人で揃えた。作業も日本で行い、日本人なのか韓国人なのかさっぱりわからなくさせる。K−POPのJ−POP化と言い換えてもいいだろう。
現地化はローカライゼーションと呼ばれ、電化製品などではグローバル戦略の際にしばしば見られる現象だ。現地の生活習慣を研究し、ニーズに最適化した商品を提供することで、競争力を高めるというわけだ。日本仕様に仕上げてきたBoAのデビューとその後の展開は、ローカライゼーションの模範的な成功例だといえる。
もちろん言葉の壁はあると思うんですが、『8対2の法則』は変わらない。8対2というのは、8が自国のもの、2は外国のものをチョイスするという消費傾向です。AKB48にしたって『ポニーテールとシュシュ』が100万枚、K−POPはひとつのシングルでせいぜい12万枚から13万枚。だから、そんなに恐れる必要はないんじゃないですか? AKB48はK−POPよりキャラクター性があったり素人っぽくてかわいい。今の大衆はそれを好んでいるわけですよね。その結果が100万枚。だから、いくらプロフェッショナル性を打ち出してクオリティを高めたところで、言語が通じないところではこんなものじゃないかって感じはしますけどね。
(私のコメント)
韓国の産業は、国内市場が小さいから最初からグローバル志向で、現地化を徹底して売り込んでいる。日本の家電製品のような多機能化するよりも単純化してコストを安くすることで販売を伸ばしている。日本の家電メーカーは多機能化することが付加価値をつけて高く売ることを目指しても、買った人は多すぎる機能を使いこなせない。
デザインなども海外の一流デザイナーによってデザインされているから、自動車にしてもテレビなどにしても見栄えがするのに、日本の自動車や家電製品のダサさが目立ってしまう。韓国は人材もグローバル志向で優秀な人材を採用しているのに対して、日本企業は、デザイナーのような才能を要するような部門まで年功序列終身雇用でいるから、時代に合わないダサいデザインになってしまう。
韓国ドラマやK-POPなども最初から海外市場を目指した作品作りをしていますが、K-POPのCDパッケージを見ても、グループの名前から英語名であり歌詞も英語の歌詞が三分の一ぐらい使われていて、J-POPの作り方と同じだ。徹底して韓国らしさを無くして、日本市場に対しても日本語の歌詞に作り変えて売り出している。
KARAや少女時代が売れたのも、それ以前に失敗した経験を生かして現地化を徹底させている。韓国のアイドルに日本語教育するのも大変だと思うのですが、そうしなければ売れないからだ。慌てたのは日本の芸能界であり、日本語という壁があるから安心しきっていたのでしょうが、KARAは日本のバラエティー番組まで出て日本語で受け答えしている。
それに対して日本のアイドルたちは海外公演に消極的であり、国内市場でもやっていけるからガラパゴス化してしまう。携帯電話もガラパゴス携帯と言うようになりましたが、日本でしか通用しない携帯を作り続けて、世界基準とはかけ離れてしまった。スポーツの世界でも大リーグで日本人選手が活躍していますが、野茂もイチローも松井選手も10年以上もプレイしているのに記者会見は頑なに日本語を使い続けている。
産業界でも英語などの外国語を使いこなして国際交渉が出来る経営者は僅かであり、研究者なども国際基準を決めるような会議では沈黙しがちで主導権が欧米に奪われてしまう。政治家や経営者や研究者などがもっと日本の主張しなければならないと思うのですが、国際会議に出ると借りてきた猫のようになってしまう。
だからアイドル歌手も英語や韓国語や中国語を覚えて海外公演しろというのは無理なのでしょう。通訳を使えばいいということもありますが、人気商売だけに言葉が通じるか通じないかで大きな影響が出る。昔の日本は輸出が生命線だったから必死に英語や現地語を覚えて商売していましたが、今ではそのような人材を確保することが難しくなっている。
韓国のグローバル企業は、最初から海外研修させて現地に骨を埋めるような覚悟で商売しているから、アジアやアフリカなどでは韓国製品が溢れるようになりました。それと共に韓国ドラマやK-POPも売り込んでいる。日本に対しても徹底した現地化で売り込んでいるから、非関税障壁で安心しているとやられてしまう。
韓国は一つが当たると、それを真似たものを売り込んでくるから影響は大きい。韓国ドラマも「冬ソナ」が当たると同じような韓国ドラマで溢れる。KARAや少女時代が当たれば同じようなガールズグループが日本デビューしてくる。日本のPOPS界はガラパゴス化してジャニーズとエイベックスで占拠されていましたが、日本の女性ポップスシンガーは30歳前後の浜崎あゆみとか幸田クミのようなおばさんポップシンガーしかいなくなっていた。
そこに二十歳前後の若くて歌って踊れるK-POPがやってきたから日本のファンに受けた。紅白歌合戦を見ても日本の歌謡界の停滞を物語るものですが、大手プロダクションに仕切られてしまって、ファンが求めている新しいPOPSを生み出すことが出来ないできた。今月もKーPOPグループが幾つも日本デビューしますが、全部が成功するとは限りませんが、年末の紅白も去年のようにK-POPを排除することは難しいだろう。
日本の家電業界もガラパゴス化して停滞していますが、サムスンやLGなどでショックを与えて活を入れる必要があるだろう。自動車でもそうなる可能性がありますが、日本の経営者は二言目には円高のせいにする。ならば政府日銀に円安にしろと圧力をかけるべきなのでしょうが、大変だと騒ぐばかりで泣き寝入りしている。韓国企業のようにグローバル化していれば円高なら海外の子会社から輸入すればいい。
日本がガラパゴス化するのは、意識が内向き志向だからであり、国内で適当にやっていればいいという意識だからだろう。その意味ではK-POP歌手の日本参入は停滞した日本の芸能界の刺激になると思うのですが、ハングリー精神が日本にはなくなって来ている。日本のテレビ局も例外ではなく韓国ドラマで番組欄を埋めて自分たちで番組を作らなくなってしまった。作り続けなければ人材が育たなくなり日本の芸能界は韓国ドラマとK-POPばかりになるかもしれない。
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