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欧州債務危機が大恐慌引き起こす恐れ=ソロス 亀裂深まるドイツ ユーロ圏共同債は間違いメルケル グロソブ設定来安値
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/274.html
投稿者 sci 日時 2011 年 9 月 15 日 20:39:36: 6WQSToHgoAVCQ
 

底は、そろそろか
それともまだ1〜2割以上落ちるのか
なかなか読めないね

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23205620110915
欧州債務危機が大恐慌引き起こす恐れ=ソロス
2011年 09月 15日 14:42 JST

 9月15日、著名投資家のジョージ・ソロス氏は、ユーロ圏首脳が欧州の債務危機解決に向けて「欧州財務省」の創設を含む抜本的な措置を講じない限り、債務危機が大恐慌を引き起こす恐れがあると警告。1月撮影(2011年 ロイター/Christian Hartmann)


「グロソブ」基準価額が5000円割り込む、連日の設定来安値更新
国債の安定消化には財政規律の維持必要=野田首相
欧州銀に対するカウンターパーティリスクを意識=全銀協会長
投信の「買い」細る、不透明な環境にサイフのひも固く

 [15日 ロイター] 著名投資家のジョージ・ソロス氏は、ユーロ圏首脳が欧州の債務危機解決に向けて「欧州財務省」の創設を含む抜本的な措置を講じない限り、債務危機が大恐慌を引き起こす恐れがあると警告した。

 ソロス氏は、ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックスとロイター・ドットコムに寄稿し、政策当局者はギリシャ、ポルトガル、そしておそらくアイルランドがデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロ圏離脱に追い込まれる可能性に備えなければならないと指摘。「たとえ破滅を回避できたとしても、赤字削減の必要性がユーロ圏を長期的なリセッション(景気後退)に導くことは間違いない。それは計り知れない政治的結末をもたらすだろう」と述べた。

 ソロス氏はそのうえで、1)弱小国家の銀行破たんを防ぐため、銀行預金を保護する必要がある、2)デフォルトした国の経済を支えるため、一部の銀行の機能を維持する必要がある、3)欧州の銀行システムの資本再編を実施し、国家でなく「欧州」の監督下に置く、4)赤字を抱えた他の国の政府債を保護する必要がある──とする4つの大胆な政策措置を提言。「それらはすべてコストがかかるが、課税権限を持ち、借り入れもできる『欧州財務省』を創設する以外に選択肢はない」と述べた。


http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23207220110915
ユーロ圏危機深刻化、対応で亀裂深まるドイツ連立政権
2011年 09月 15日 15:07 JST

 9月14日、ドイツ連立政権が揺らいでいる。ユーロ圏ソブリン債務危機の深刻化で中核国として調整、旗振り役が期待されているにもかかわらず、肝心の危機対応で足並みが揃わない。写真はメルケル首相(2011年 ロイター/Thomas Peter)

 [ベルリン 14日 ロイター] ドイツ連立政権が揺らいでいる。ユーロ圏ソブリン債務危機の深刻化で中核国として調整、旗振り役が期待されているにもかかわらず、肝心の危機対応で足並みが揃わない。 

 前週末に出た連立相手の党首のギリシャ問題をめぐる発言は、メルケル首相の威信を傷つけ、連立政権内の対立を鮮明にした。月末の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の機能拡充案の議会採決に向け、連立内で反メルケルの動きが加速することも懸念されている。

 メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)と連立を組む自由民主党(FDP)党首でもあるレスラー経済技術相は、独紙に対し、ギリシャについて「ユーロ安定に向け、もはやタブーはない。これには必要とされる方策が可能な場合のギリシャの秩序ある破綻も含む」と発言。メルケル首相は、レスラー氏に対し公に叱責した。

 アナリストや党員からは連立の早期崩壊を予想する声はほとんど出ていないが、ユーロ圏の経済統合推進という首相の政策課題で連立政権は分裂している。 

 <人気取り発言> 

 金融市場を動揺させ、批判が相次いだレスラー党首のギリシャをめぐる発言は、有権者に向けたものとされている。

 5月に不人気のウェスターウェレ氏(外相)から引き継いだレスラー党首は、党のてこ入れに苦心している。SPDは直近のメクレンブルク・フォアポンメルン州を含め、今年の地方選挙で敗北が続いており、18日のベルリン特別市議会選挙を前に支持を高める必要があった。

 ギリシャをめぐる発言も「自身をアピールするのが狙い」と政治アナリストのゲルド・ラングート氏は指摘する。同氏は「レスラー氏は自分のカラーを示した。彼に同調する人は多い」とし「FDP内では『欧州に関するスタンスを変え、連立を離脱すべき』という声があがっており、連立政権にとっては危険」とみている。連立離脱が起こる可能性はまだ低いが「連立政権の状況について明確な警告だ」という。 

 <造反リスク> 

 実際、レスラー党首の発言は党内で一定の評価を受けているようだ。

 ある有力議員は「われわれは、メルケル首相が決めたことにただ賛成するだけの守りの姿勢から脱したい」と述べ「レスラー氏は、われわれの総意を表明しているだけ」と説明した。

 メルケル首相にとってレスラー発言の脅威は、FDP内のEFSF機能拡充反対派を勢い付かせることだ。9月29日に議会採決を予定するEFSFの機能拡充は、主要野党が賛成していることから可決が確実視されているが、連立与党から造反者が相次ぎ、十分な支持票を集められなければメルケル首相の求心力は大きく低下し、前倒し選挙に追い込まれる可能性もある。 

 12月には、EFSFの後継となる恒久的制度、欧州安定メカニズム(ESM)の承認を問う議会採決が予定されている。

 FDPは、ESMについて党員投票を行うことにしている。もし大量の反対票が出れば、議会採決で賛成票を投じることは難しくなる。 

 メルケル首相のCDUと袂を分かつ動きはFDPだけでなく、姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)にもある。

 CSUの幹部でもあるラムザウアー運輸・建設相はESMを批判。独週刊紙で「ESMができれば、議会がコントロールできない資金負担を求められることになる」と述べ「予算に関する議会の主権がないがしろにされる」と指摘した。

 ラムザウアー氏は、12月の採決で反対票を投じるとまでは言っていないが、議員がEFSFを理解するのは簡単ではないとして、メルケル首相に性急に事を進めないよう警告した。

 <市場は不安視> 

 レスラー経済技術相の発言で鮮明になったユーロ圏政策をめぐる連立政権内の亀裂は、ただでさえ神経質な市場をさらに動揺させた。

 メルケル首相は、経済にあまり明るくないレスラー経済技術相を市場への配慮に欠けた発言をしたとして叱責しなければならなかった。首相は、閣僚は自分の発言に注意すべきとし「われわれが金融市場に警戒心を持たせることはない」と述べた。首相としては、屈辱の注意喚起だった。 

 エコノミストは不安を感じている。

 ベレンバーグ銀行のエコノミスト、クリスチャン・シュルツ氏は「レスラー氏は、ユーロは安全であり、欧州中央銀行(ECB)が存在し、ドイツがユーロを守るとだれもが信じていると考え、たかがギリシャの問題と思っているふしがある」としたうえで「それは幻想だ。市場はユーロが絶対安全だとは思っていない。実際、ドイツがユーロを離脱するかもしれないという見方も出ていて、レスラー氏の発言がそれを裏付ける格好になっている」と指摘した。

 ベルリン自由大学の政治学者ゲロ・ノイゲバウアー氏は「メルケル首相が連立の引き締めを図らなければ、権威の弱体化は確実。それはドイツが欧州政策で果たす役割の低下も意味する」と述べた。 

 (Sarah Marsh/Madeline Chambers記者;翻訳 武藤邦子;編集 宮崎亜巳)


http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23211320110915
ユーロ圏共同債は完全に間違い=メルケル独首相
2011年 09月 15日 19:08 JST


 9月15日、ドイツのメルケル首相は、ユーロ圏共同債は「完全に間違い」だと述べ、共同債発行構想を拒否した。ベルリンで7日撮影(2011年 ロイター/Thomas Peter)

 [フランクフルト 15日 ロイター] ドイツのメルケル首相は15日、ユーロ圏共同債は「完全に間違い」だと述べて共同債発行構想を拒否するとともに、ユーロ圏の安定回復には段階を踏んだ長期的なアプローチが必要との考えを示した。

 フランクフルト自動車ショーで演説した同首相は「われわれは債務同盟から脱皮し、持続可能な安定同盟を目指さなければならない。これは教訓だ。簡単ではないが、正しいことだ」と述べた。

 また、「ある種の1回限りのビッグバン的解決策で、一夜にして成し遂げることはできない。コントロールされた段階的なプロセスによってのみ成し遂げられる」と強調。「ユーロ圏共同債は完全に間違っている。共通の金利にするためには同じような水準の競争力、同じような財政状況が必要だ。債務の集産化によって達成することはできない」と語った。


http://www.asyura2.com/bbsup/up.cgi?ban=hasan73&up=1
「グロソブ」基準価額が5000円割り込む、連日の設定来安値更新
2011年 09月 15日 19:02 JST

 9月15日、国内最大の公募投信である国際投信の「グローバル・ソブリン・オープン」の基準価額が5000円を割り込み、13日以来、設定来安値を3日連続で更新。都内で2009年11月撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao)

 [東京 15日 ロイター] 国内最大の公募投信である国際投信の「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」62002137JPの15日時点の基準価額が5000円を割り込んだ。13日以来、設定来安値を3日連続で更新している。

 15日時点の基準価額は前日比31円安の4978円。純資産残高は2兆1915億円。債務危機問題に揺れる欧州市場の影響を大きく受けた格好だが、同ファンドは9月の分配日も控えており、今後も基準価額、純資産ともに下方圧力が働く可能性が高いと見られている。

 野村総合研究所の試算によると、9月1日から12日までの同ファンドの資金フローは約201億円の流出超となっている。


http://www.bloomberg.co.jp/
日本株は反発、ギリシャ支援やユーロ落ち着き好感−輸出、素材買い(1)

東京株式相場は反発。フランスとドイツによるギリシャ支援体制の確認や、通貨ユーロの落ち着きから欧州債務懸念が和らぎ、精密機器や半導体など輸出関連株、鉄鋼など素材関連株中心に高い。東証1部33業種の上昇率首位の鉄鋼には、クレディ・スイス証券が大手各社の強気判断を強調する材料もあった。

ロンドン外為:ユーロ上昇、ギリシャがユーロ圏にとどまると楽観

UBS:約1530億円のトレーディング損失−7−9月期赤字の可能性

債券は反落、日米株高を警戒−中期債などの投資家買いが下支え

スイス中銀:ゼロ金利政策を維持−フラン高阻止で上限を防衛する

【クレジット市場】韓国政策金融公社がサムライ債起債−低コスト活用

ギリシャ発の欧州銀行危機リスクは「極めて低い」−ヘイセンスタブ氏

世界大手金融機関、人員削減ペースは08年以来の急ピッチ−BNデータ

日立社長:三菱重とインフラ統合協議は継続−経営統合は協議せず

豪中銀の報酬決定権限の独立性に待った−財務相、高給との批判受け

中国:債務危機に見舞われた国の国債「可能な範囲内で」購入の用意−張氏

NEC社長:今期損益計画、現状で堅持−上期の受注動向などで(1)
 

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コメント
 
01. 2011年9月15日 21:04:22: Pj82T22SRI
ソロスの提案が実現する可能性は現時点では0だが
かといって、そう簡単に崩壊するものでもない
デフォルトで英米など多くの内外の金融機関や投資家にダメージを与え
緊縮財政で、国民がボロボロになり、暫くは衰退していくというのが
一番ありそうなシナリオか

02. 佐助 2011年9月15日 21:41:51: YZ1JBFFO77mpI : jvYCCKp7RE
欧州は債務危機だけではない各地でデモや倒閣運動が激しくなって債券がデフォルトされる
また日欧米の低賃金下請けで,毎年成長していた中国・インド・東南アジア・スペイン・東欧は,先進国の流通企業の低価格販売競争のおかげで成長したが2年半ズレて弾けます。この2年半のズレに,世界の政治経済の指導者と野田民主党無能悪党集団は錯覚して,自国の貿易の縮小にも関わらず期待し危機を過小評価してしまう,この2年半の危機認識のズレが企業と政局に大きく影響する。企業は円高と人件費や節約の限度を感じ,自己防衛のために新たな低賃金国へ工場の移転が止まらなくなる。しかもドルとユーロの崩壊は止らない。国民に耐乏を強制する無能政権なのでモラトリアムも発生するでしょう。これが致命傷になって沈静化させるために日欧米はキンとリンクさせ、固定為替に戻すことになる。

そこで世界各国のキン獲得戦争は激烈になります。日本、中国、ロシヤ、インド、ブラジル、豪州、南アフリカの通貨が、第三の世界の基軸通貨をめざします。しかしバルブで支えている景気が作裂し、外国投資が引上げられるのでキン買いどころではなくなる。1ドル60円以上に高騰した為替のドルがキンとのリンク宣言で円より高くなり1ドル200円で安定することになる。この世界恐慌は雇用を3分の1にまで落ち込むことになるでしょう。1929年に三井三菱などの財閥からソニやートヨタや松下などの大企業を生むキッカケにもなった。今回も自然エネルギーから最新鋭の産業革命によって新たな大企業(産業)が生まれ産業界では企業と経営者の交代が起きます。つまり新しい産業による中小企業から大企業が誕生することになるでしょう。政治も第三の勢力が大躍進して新しい連立政権による政治が行われることになるはずです。

欧州のことではない日本も消費税増税と関税障壁を低くし,外資を導入すると日本は古今未曾有のパニックを迎えることになる。ユーロは「発行する国債又は通貨発行高を保有する金とリンクさせる」とドルとユーロが約束しない限り恐慌は沈静化しません。また欧州も既得権益擁護が障害となり、恐慌は簡単に収束しません。2012年には円が1ドル60 円台を越えます、欧州連合の一国で債券がデフォルトされます。そして新興国のバブルも弾けます。恐慌はドル・ユーロ・円が、世界の75%の金とリンクするまで収束しません。日本は国民から金価格相場にプレミヤムを付けて買上げることが必要になってくる。円はドルとユーロと共に、25%の金を保有して、第三の基軸通貨になれるがその道筋は地獄絵図です。

このことから世界各国で国民に耐乏を強制する政権反対,債券はデフオルトせよ!外国人は追放して雇用と景気を回復させよう!とスローガンをかかげた政党が過半数を占めるだろう。欧州の政権与党が敗北する大波乱が起き第三党が次々と躍進してきます。各国でデモや倒閣運動が激しくなるでしょう。韓国でも勝利した政党に対して激しいデモが発生する。


03. 2011年9月15日 21:48:07: Pijo5v1olc
国家は景気がよければ自然増収が期待できるが、そもそも景気を良くしていた要因は国債により調達した資金を国民にばらまいていたからなのだ。国が借金しいる間だけ、税収が期待できる原理がわからないからこういう情けないことになるのだ。健全財政がいかに大切なのか今頃知っても遅い。

04. 2011年9月16日 00:08:29: MWYaPMqG0U

「 EUよ、欧州帝国への次の一歩を踏み出せ」・・・各国の自治権を放棄せよ。 

  そうすれば、EUの破局を回避してやろう          

                         
                      by ソロス

                    


05. 2011年9月16日 09:09:44: lqOPOFnyLE
>02
どうしてそんなに金にこだわるの。金持ちの希望にしか過ぎないのでは。世界経済はそんなものに頼れるほど小さくはないのです。



06. 長岡京・豊 2011年9月16日 22:11:27: PflF93rvEwuMM : 7g5WWmgJMQ

みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)の株価と配当から、破綻の可能性を考察してみました。

メガバンクが怪しいと考えはじめたのは、株価の中長期チャートのトレンドがあまりにも弱いことからです。
一番問題のみずほFGの株価の、2006年以降の動きを長期的に見ますと…
(株式分割修正済株価、単位は円)

06年
始値 945
高値 1030
安値 791
終値 850

07年
始値 856
高値 917
安値 499
終値 534

08年
始値 520
高値 606
安値 190
終値 257

09年
始値 283
高値 299
安値 146
終値 166

10年
始値 167
高値 196
安値 110
終値 153

11年
始値 155
高値 177
安値 110
直近値 111
(直近値は9月12日終値)
06年〜10年のみずほFG株価は、四本値すべてが下値切り下げ型となっています。2011年は既に8ヵ以上経過していますが、10年の高値・ 196円を抜いていません。年末までに抜くには直近値・ 111円から75%も上昇する必要があります。今の地合いからは至難でしょう。すると、昨年と今年に何度もつけた上場来の安値・ 110円で底をうったとは言えないことになります。つまり、06年4月から下降トレンドに転換し、5年5ヵ月も経過しているみずほFG株価はまだ下値があると見るべきです。しかも高値から直近値までの下落率は実に89%、日経平均が冴えないと言っても、この間の高値から直近値までの下落率は50%強ですから、みずほFGの下げかたがいかにヒドいかがわかります。旧富士・第一勧銀・興銀のブランドを信じて保有し続けた投資家のダメージは相当厳しいと言えます。

次に、みずほFGの配当を見ますと〜
06年
3月 4円
9月 0円
07年
3月 7円
9月 0円
08年
3月 10円
9月 0円
09年
3月 10円
9月 0円
10年
3月 8円
9月 0円
11年
3月 6円
9月 3円

(売買単位修正後の金額、11年9月は予定、その他は実績)

通常、ある銘柄の配当利回りの算出基礎となる配当金は、3月決算期に支払われた配当金と前年9月中間配当金を合算した金額ですが、ここでは比較をわかりやすくするため、西暦年ごとに支払われた実績配当金を基準に配当利回りの変動を計算してみました〜

@06年配当利回り…
高値ベース=4円÷1030円=0.38%
安値ベース=4円÷791円=0.50%

A07年配当利回り…
高値ベース=7円÷971円=0.72%
安値ベース=7円÷499円=1.40%

B08年配当利回り…
高値ベース=10円÷606円=1.65%
安値ベース=10円÷190円=5.26%

C09年配当利回り…
高値ベース=10円÷299円=3.34%
安値ベース=10円÷146円=6.84%

D10年配当利回り…
高値ベース=8円÷196円=4.08%
安値ベース=8円÷110円=7.27%

E11年配当利回り…
高値ベース=9円÷177円=5.08%
安値ベース=9円÷110円=8.18%
(利回りの小数点3位以下は切捨て。11年のみ予定、その他はすべて実績)

みずほFGの尋常でない状態を以下まとめますと〜
@06年から08年まで、4円→7円→10円と連続増配しているにもかかわらず、株価は急落しています。2000年以降、日経平均が高値をつけたのは07年です。07年6月に久々に月足終値で18000円台にのせています。日経平均採用銘柄の多くも、この年の2月から7月にかけて前年高値を抜いています。ところが、みずほFGは増配という明白な好材料がありながら、06年高値を抜けず、以後、2011年直近まで前年高値を一度も抜いたことがありません。

AみずほFGの06年以後の高値と安値の中間値を基準にした配当利回りは〜
06年 0.44%
07年 1.06%
08年 3.45%
09年 5.09%
10年 5.67%
11年 6.63%
株価は一貫して下落、利回りは逆に一貫して上昇、こんな奇怪な動きは、めったにありません。
みずほ銀行の、一年もの大口定期預金利息は0.03%(9月12日)です。1000万円預けて3000円の利息しか出さない銀行が、配当は大盤振る舞いしているのです。。同じ1000万円を9月12日引け値でみずほFGに投資した場合、1000万円÷111円=9万株購入できます。中間配当(3円)支払い基準日は9月30日です。9万株保有なら、3円×9万株×0.9=243000円(税引き)を受け取れます。年換算利回りは?、保有期間20日として、(243000÷999万円)×(365日÷20)=43.78%です! (株価が中間配当基準日以後も9月12日の終値を維持できた場合の算定です、念のため)
続いて、9月中間配当3円を予定している日経平均採用銘柄すべての株価と比較してみますと〜
京王電鉄 501円
三菱重工 308円
大和証券 289円
ミネベア 274円
東ソー 254円
三井化学 246円
鹿島建設 242円
日板硝子 177円
みずほFG 111円
(中間配当予定、株価ともに9月12日時点)
みずほFGの株価が突出して割安であることがわかります。これこそ、株式市場における「Value Trap」の典型というべきです。
ギリシア国債の利回りが30%、安愚楽牧場・黒毛和牛投資の利回りが7%、美味すぎる話は要警戒です。

最後にみずほFGの破綻の可能性を考えてみますと……。
まずは、もっとも一般的な理論株価(S)算出方法は〜
S=企業価値÷株式数=1株あたりの株主資本+(1株利益×per)
この算式に東洋経済新報社の会社四季報のみずほFG・会社データを入力しますと〜
1株あたりの株主資本(V)=172円
1株利益(P)=17.6円
per(R)=111÷17.6=6.3
みずほFG理論株価(S)=V+(P×R)=172円+(17.6×6.3)=282円

9月12日現在の時価111円は理論株価282円に対して、値引き率は実に60%に達しています。ここまで割安だと、現在の市況全般の低迷だけではうまく説明できません。どう考えても算出の基礎となるデータ、つまり、VかPのいずれかが間違っていると考えるべきです。そして、Pが大きく間違っている可能性は低いはずです、なぜなら、来年5月の決算発表時期には判明することだからです。するとV値・172円という数字には懐疑的にならざるをえません。また、理論株価・282円ー時価・111円=171円となりますが、この171円がVの172円にかぎりなく近いことには十分な注意を払う必要があると思います(V・1株あたりの株主資本とは、平たく言えば企業の解散価値ですですから、利益が順調に見込まれる企業の株価がVを下回ること自体、通常、ありえないことです)。

みずほFGのS値・282円からかぎりなくV値・172円に近い数字を引いた価格がみずほFGの時価となっている現実は、P値が大きく間違っていないことを前提にすれば、理屈のうえでは市場参加者はV値の実体は0に近いと見ていることになりそうです。
昨年からみずほFGの株価の下値が110円を割りそうで割らなのは、割安だから買いが入るという市場原理が働いているのではなく、本当の理由は全く別のところにあるとみるべきです。
みずほFG破綻の可能性は既に万が一というような甘いレベルでないのは確実であります。


みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)の株価と配当から、破綻の可能性を考察してみました。

メガバンクが怪しいと考えはじめたのは、株価の中長期チャートのトレンドがあまりにも弱いことからです。
一番問題のみずほFGの株価の、2006年以降の動きを長期的に見ますと…
(株式分割修正済株価、単位は円)

06年
始値 945
高値 1030
安値 791
終値 850

07年
始値 856
高値 917
安値 499
終値 534

08年
始値 520
高値 606
安値 190
終値 257

09年
始値 283
高値 299
安値 146
終値 166

10年
始値 167
高値 196
安値 110
終値 153

11年
始値 155
高値 177
安値 110
直近値 111
(直近値は9月12日終値)
06年〜10年のみずほFG株価は、四本値すべてが下値切り下げ型となっています。2011年は既に8ヵ以上経過していますが、10年の高値・ 196円を抜いていません。年末までに抜くには直近値・ 111円から75%も上昇する必要があります。今の地合いからは至難でしょう。すると、昨年と今年に何度もつけた上場来の安値・ 110円で底をうったとは言えないことになります。つまり、06年4月から下降トレンドに転換し、5年5ヵ月も経過しているみずほFG株価はまだ下値があると見るべきです。しかも高値から直近値までの下落率は実に89%、日経平均が冴えないと言っても、この間の高値から直近値までの下落率は50%強ですから、みずほFGの下げかたがいかにヒドいかがわかります。旧富士・第一勧銀・興銀のブランドを信じて保有し続けた投資家のダメージは相当厳しいと言えます。

次に、みずほFGの配当を見ますと〜
06年
3月 4円
9月 0円
07年
3月 7円
9月 0円
08年
3月 10円
9月 0円
09年
3月 10円
9月 0円
10年
3月 8円
9月 0円
11年
3月 6円
9月 3円

(売買単位修正後の金額、11年9月は予定、その他は実績)

通常、ある銘柄の配当利回りの算出基礎となる配当金は、3月決算期に支払われた配当金と前年9月中間配当金を合算した金額ですが、ここでは比較をわかりやすくするため、西暦年ごとに支払われた実績配当金を基準に配当利回りの変動を計算してみました〜

@06年配当利回り…
高値ベース=4円÷1030円=0.38%
安値ベース=4円÷791円=0.50%

A07年配当利回り…
高値ベース=7円÷971円=0.72%
安値ベース=7円÷499円=1.40%

B08年配当利回り…
高値ベース=10円÷606円=1.65%
安値ベース=10円÷190円=5.26%

C09年配当利回り…
高値ベース=10円÷299円=3.34%
安値ベース=10円÷146円=6.84%

D10年配当利回り…
高値ベース=8円÷196円=4.08%
安値ベース=8円÷110円=7.27%

E11年配当利回り…
高値ベース=9円÷177円=5.08%
安値ベース=9円÷110円=8.18%
(利回りの小数点3位以下は切捨て。11年のみ予定、その他はすべて実績)

みずほFGの尋常でない状態を以下まとめますと〜
@06年から08年まで、4円→7円→10円と連続増配しているにもかかわらず、株価は急落しています。2000年以降、日経平均が高値をつけたのは07年です。07年6月に久々に月足終値で18000円台にのせています。日経平均採用銘柄の多くも、この年の2月から7月にかけて前年高値を抜いています。ところが、みずほFGは増配という明白な好材料がありながら、06年高値を抜けず、以後、2011年直近まで前年高値を一度も抜いたことがありません。

AみずほFGの06年以後の高値と安値の中間値を基準にした配当利回りは〜
06年 0.44%
07年 1.06%
08年 3.45%
09年 5.09%
10年 5.67%
11年 6.63%
株価は一貫して下落、利回りは逆に一貫して上昇、こんな奇怪な動きは、めったにありません。
みずほ銀行の、一年もの大口定期預金利息は0.03%(9月12日)です。1000万円預けて3000円の利息しか出さない銀行が、配当は大盤振る舞いしているのです。。同じ1000万円を9月12日引け値でみずほFGに投資した場合、1000万円÷111円=9万株購入できます。中間配当(3円)支払い基準日は9月30日です。9万株保有なら、3円×9万株×0.9=243000円(税引き)を受け取れます。年換算利回りは?、保有期間20日として、(243000÷999万円)×(365日÷20)=43.78%です! (株価が中間配当基準日以後も9月12日の終値を維持できた場合の算定です、念のため)
続いて、9月中間配当3円を予定している日経平均採用銘柄すべての株価と比較してみますと〜
京王電鉄 501円
三菱重工 308円
大和証券 289円
ミネベア 274円
東ソー 254円
三井化学 246円
鹿島建設 242円
日板硝子 177円
みずほFG 111円
(中間配当予定、株価ともに9月12日時点)
みずほFGの株価が突出して割安であることがわかります。これこそ、株式市場における「Value Trap」の典型というべきです。
ギリシア国債の利回りが30%、安愚楽牧場・黒毛和牛投資の利回りが7%、美味すぎる話は要警戒です。

最後にみずほFGの破綻の可能性を考えてみますと……。
まずは、もっとも一般的な理論株価(S)算出方法は〜
S=企業価値÷株式数=1株あたりの株主資本+(1株利益×per)
この算式に東洋経済新報社の会社四季報のみずほFG・会社データを入力しますと〜
1株あたりの株主資本(V)=172円
1株利益(P)=17.6円
per(R)=111÷17.6=6.3
みずほFG理論株価(S)=V+(P×R)=172円+(17.6×6.3)=282円

9月12日現在の時価111円は理論株価282円に対して、値引き率は実に60%に達しています。ここまで割安だと、現在の市況全般の低迷だけではうまく説明できません。どう考えても算出の基礎となるデータ、つまり、VかPのいずれかが間違っていると考えるべきです。そして、Pが大きく間違っている可能性は低いはずです、なぜなら、来年5月の決算発表時期には判明することだからです。するとV値・172円という数字には懐疑的にならざるをえません。また、理論株価・282円ー時価・111円=171円となりますが、この171円がVの172円にかぎりなく近いことには十分な注意を払う必要があると思います(V・1株あたりの株主資本とは、平たく言えば企業の解散価値ですですから、利益が順調に見込まれる企業の株価がVを下回ること自体、通常、ありえないことです)。

みずほFGのS値・282円からかぎりなくV値・172円に近い数字を引いた価格がみずほFGの時価となっている現実は、P値が大きく間違っていないことを前提にすれば、理屈のうえでは市場参加者はV値の実体は0に近いと見ていることになりそうです。
昨年からみずほFGの株価の下値が110円を割りそうで割らなのは、割安だから買いが入るという市場原理が働いているのではなく、本当の理由は全く別のところにあるとみるべきです。
みずほFG破綻の可能性は既に万が一というような甘いレベルでないのは確実であります。

みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)の株価と配当から、破綻の可能性を考察してみました。

メガバンクが怪しいと考えはじめたのは、株価の中長期チャートのトレンドがあまりにも弱いことからです。
一番問題のみずほFGの株価の、2006年以降の動きを長期的に見ますと…
(株式分割修正済株価、単位は円)

06年
始値 945
高値 1030
安値 791
終値 850

07年
始値 856
高値 917
安値 499
終値 534

08年
始値 520
高値 606
安値 190
終値 257

09年
始値 283
高値 299
安値 146
終値 166

10年
始値 167
高値 196
安値 110
終値 153

11年
始値 155
高値 177
安値 110
直近値 111
(直近値は9月12日終値)
06年〜10年のみずほFG株価は、四本値すべてが下値切り下げ型となっています。2011年は既に8ヵ以上経過していますが、10年の高値・ 196円を抜いていません。年末までに抜くには直近値・ 111円から75%も上昇する必要があります。今の地合いからは至難でしょう。すると、昨年と今年に何度もつけた上場来の安値・ 110円で底をうったとは言えないことになります。つまり、06年4月から下降トレンドに転換し、5年5ヵ月も経過しているみずほFG株価はまだ下値があると見るべきです。しかも高値から直近値までの下落率は実に89%、日経平均が冴えないと言っても、この間の高値から直近値までの下落率は50%強ですから、みずほFGの下げかたがいかにヒドいかがわかります。旧富士・第一勧銀・興銀のブランドを信じて保有し続けた投資家のダメージは相当厳しいと言えます。

次に、みずほFGの配当を見ますと〜
06年
3月 4円
9月 0円
07年
3月 7円
9月 0円
08年
3月 10円
9月 0円
09年
3月 10円
9月 0円
10年
3月 8円
9月 0円
11年
3月 6円
9月 3円

(売買単位修正後の金額、11年9月は予定、その他は実績)

通常、ある銘柄の配当利回りの算出基礎となる配当金は、3月決算期に支払われた配当金と前年9月中間配当金を合算した金額ですが、ここでは比較をわかりやすくするため、西暦年ごとに支払われた実績配当金を基準に配当利回りの変動を計算してみました〜

@06年配当利回り…
高値ベース=4円÷1030円=0.38%
安値ベース=4円÷791円=0.50%

A07年配当利回り…
高値ベース=7円÷971円=0.72%
安値ベース=7円÷499円=1.40%

B08年配当利回り…
高値ベース=10円÷606円=1.65%
安値ベース=10円÷190円=5.26%

C09年配当利回り…
高値ベース=10円÷299円=3.34%
安値ベース=10円÷146円=6.84%

D10年配当利回り…
高値ベース=8円÷196円=4.08%
安値ベース=8円÷110円=7.27%

E11年配当利回り…
高値ベース=9円÷177円=5.08%
安値ベース=9円÷110円=8.18%
(利回りの小数点3位以下は切捨て。11年のみ予定、その他はすべて実績)

みずほFGの尋常でない状態を以下まとめますと〜
@06年から08年まで、4円→7円→10円と連続増配しているにもかかわらず、株価は急落しています。2000年以降、日経平均が高値をつけたのは07年です。07年6月に久々に月足終値で18000円台にのせています。日経平均採用銘柄の多くも、この年の2月から7月にかけて前年高値を抜いています。ところが、みずほFGは増配という明白な好材料がありながら、06年高値を抜けず、以後、2011年直近まで前年高値を一度も抜いたことがありません。

AみずほFGの06年以後の高値と安値の中間値を基準にした配当利回りは〜
06年 0.44%
07年 1.06%
08年 3.45%
09年 5.09%
10年 5.67%
11年 6.63%
株価は一貫して下落、利回りは逆に一貫して上昇、こんな奇怪な動きは、めったにありません。
みずほ銀行の、一年もの大口定期預金利息は0.03%(9月12日)です。1000万円預けて3000円の利息しか出さない銀行が、配当は大盤振る舞いしているのです。。同じ1000万円を9月12日引け値でみずほFGに投資した場合、1000万円÷111円=9万株購入できます。中間配当(3円)支払い基準日は9月30日です。9万株保有なら、3円×9万株×0.9=243000円(税引き)を受け取れます。年換算利回りは?、保有期間20日として、(243000÷999万円)×(365日÷20)=43.78%です! (株価が中間配当基準日以後も9月12日の終値を維持できた場合の算定です、念のため)
続いて、9月中間配当3円を予定している日経平均採用銘柄すべての株価と比較してみますと〜
京王電鉄 501円
三菱重工 308円
大和証券 289円
ミネベア 274円
東ソー 254円
三井化学 246円
鹿島建設 242円
日板硝子 177円
みずほFG 111円
(中間配当予定、株価ともに9月12日時点)
みずほFGの株価が突出して割安であることがわかります。これこそ、株式市場における「Value Trap」の典型というべきです。
ギリシア国債の利回りが30%、安愚楽牧場・黒毛和牛投資の利回りが7%、美味すぎる話は要警戒です。

最後にみずほFGの破綻の可能性を考えてみますと……。
まずは、もっとも一般的な理論株価(S)算出方法は〜
S=企業価値÷株式数=1株あたりの株主資本+(1株利益×per)
この算式に東洋経済新報社の会社四季報のみずほFG・会社データを入力しますと〜
1株あたりの株主資本(V)=172円
1株利益(P)=17.6円
per(R)=111÷17.6=6.3
みずほFG理論株価(S)=V+(P×R)=172円+(17.6×6.3)=282円

9月12日現在の時価111円は理論株価282円に対して、値引き率は実に60%に達しています。ここまで割安だと、現在の市況全般の低迷だけではうまく説明できません。どう考えても算出の基礎となるデータ、つまり、VかPのいずれかが間違っていると考えるべきです。そして、Pが大きく間違っている可能性は低いはずです、なぜなら、来年5月の決算発表時期には判明することだからです。するとV値・172円という数字には懐疑的にならざるをえません。また、理論株価・282円ー時価・111円=171円となりますが、この171円がVの172円にかぎりなく近いことには十分な注意を払う必要があると思います(V・1株あたりの株主資本とは、平たく言えば企業の解散価値ですですから、利益が順調に見込まれる企業の株価がVを下回ること自体、通常、ありえないことです)。

みずほFGのS値・282円からかぎりなくV値・172円に近い数字を引いた価格がみずほFGの時価となっている現実は、P値が大きく間違っていないことを前提にすれば、理屈のうえでは市場参加者はV値の実体は0に近いと見ていることになりそうです。
昨年からみずほFGの株価の下値が110円を割りそうで割らなのは、割安だから買いが入るという市場原理が働いているのではなく、本当の理由は全く別のところにあるとみるべきです。
みずほFG破綻の可能性は既に万が一というような甘いレベルでないのは確実であります。


みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)の株価と配当から、破綻の可能性を考察してみました。

メガバンクが怪しいと考えはじめたのは、株価の中長期チャートのトレンドがあまりにも弱いことからです。
一番問題のみずほFGの株価の、2006年以降の動きを長期的に見ますと…
(株式分割修正済株価、単位は円)

06年
始値 945
高値 1030
安値 791
終値 850

07年
始値 856
高値 917
安値 499
終値 534

08年
始値 520
高値 606
安値 190
終値 257

09年
始値 283
高値 299
安値 146
終値 166

10年
始値 167
高値 196
安値 110
終値 153

11年
始値 155
高値 177
安値 110
直近値 111
(直近値は9月12日終値)
06年〜10年のみずほFG株価は、四本値すべてが下値切り下げ型となっています。2011年は既に8ヵ以上経過していますが、10年の高値・ 196円を抜いていません。年末までに抜くには直近値・ 111円から75%も上昇する必要があります。今の地合いからは至難でしょう。すると、昨年と今年に何度もつけた上場来の安値・ 110円で底をうったとは言えないことになります。つまり、06年4月から下降トレンドに転換し、5年5ヵ月も経過しているみずほFG株価はまだ下値があると見るべきです。しかも高値から直近値までの下落率は実に89%、日経平均が冴えないと言っても、この間の高値から直近値までの下落率は50%強ですから、みずほFGの下げかたがいかにヒドいかがわかります。旧富士・第一勧銀・興銀のブランドを信じて保有し続けた投資家のダメージは相当厳しいと言えます。

次に、みずほFGの配当を見ますと〜
06年
3月 4円
9月 0円
07年
3月 7円
9月 0円
08年
3月 10円
9月 0円
09年
3月 10円
9月 0円
10年
3月 8円
9月 0円
11年
3月 6円
9月 3円

(売買単位修正後の金額、11年9月は予定、その他は実績)

通常、ある銘柄の配当利回りの算出基礎となる配当金は、3月決算期に支払われた配当金と前年9月中間配当金を合算した金額ですが、ここでは比較をわかりやすくするため、西暦年ごとに支払われた実績配当金を基準に配当利回りの変動を計算してみました〜

@06年配当利回り…
高値ベース=4円÷1030円=0.38%
安値ベース=4円÷791円=0.50%

A07年配当利回り…
高値ベース=7円÷971円=0.72%
安値ベース=7円÷499円=1.40%

B08年配当利回り…
高値ベース=10円÷606円=1.65%
安値ベース=10円÷190円=5.26%

C09年配当利回り…
高値ベース=10円÷299円=3.34%
安値ベース=10円÷146円=6.84%

D10年配当利回り…
高値ベース=8円÷196円=4.08%
安値ベース=8円÷110円=7.27%

E11年配当利回り…
高値ベース=9円÷177円=5.08%
安値ベース=9円÷110円=8.18%
(利回りの小数点3位以下は切捨て。11年のみ予定、その他はすべて実績)

みずほFGの尋常でない状態を以下まとめますと〜
@06年から08年まで、4円→7円→10円と連続増配しているにもかかわらず、株価は急落しています。2000年以降、日経平均が高値をつけたのは07年です。07年6月に久々に月足終値で18000円台にのせています。日経平均採用銘柄の多くも、この年の2月から7月にかけて前年高値を抜いています。ところが、みずほFGは増配という明白な好材料がありながら、06年高値を抜けず、以後、2011年直近まで前年高値を一度も抜いたことがありません。

AみずほFGの06年以後の高値と安値の中間値を基準にした配当利回りは〜
06年 0.44%
07年 1.06%
08年 3.45%
09年 5.09%
10年 5.67%
11年 6.63%
株価は一貫して下落、利回りは逆に一貫して上昇、こんな奇怪な動きは、めったにありません。
みずほ銀行の、一年もの大口定期預金利息は0.03%(9月12日)です。1000万円預けて3000円の利息しか出さない銀行が、配当は大盤振る舞いしているのです。。同じ1000万円を9月12日引け値でみずほFGに投資した場合、1000万円÷111円=9万株購入できます。中間配当(3円)支払い基準日は9月30日です。9万株保有なら、3円×9万株×0.9=243000円(税引き)を受け取れます。年換算利回りは?、保有期間20日として、(243000÷999万円)×(365日÷20)=43.78%です! (株価が中間配当基準日以後も9月12日の終値を維持できた場合の算定です、念のため)
続いて、9月中間配当3円を予定している日経平均採用銘柄すべての株価と比較してみますと〜
京王電鉄 501円
三菱重工 308円
大和証券 289円
ミネベア 274円
東ソー 254円
三井化学 246円
鹿島建設 242円
日板硝子 177円
みずほFG 111円
(中間配当予定、株価ともに9月12日時点)
みずほFGの株価が突出して割安であることがわかります。これこそ、株式市場における「Value Trap」の典型というべきです。
ギリシア国債の利回りが30%、安愚楽牧場・黒毛和牛投資の利回りが7%、美味すぎる話は要警戒です。

最後にみずほFGの破綻の可能性を考えてみますと……。
まずは、もっとも一般的な理論株価(S)算出方法は〜
S=企業価値÷株式数=1株あたりの株主資本+(1株利益×per)
この算式に東洋経済新報社の会社四季報のみずほFG・会社データを入力しますと〜
1株あたりの株主資本(V)=172円
1株利益(P)=17.6円
per(R)=111÷17.6=6.3
みずほFG理論株価(S)=V+(P×R)=172円+(17.6×6.3)=282円

9月12日現在の時価111円は理論株価282円に対して、値引き率は実に60%に達しています。ここまで割安だと、現在の市況全般の低迷だけではうまく説明できません。どう考えても算出の基礎となるデータ、つまり、VかPのいずれかが間違っていると考えるべきです。そして、Pが大きく間違っている可能性は低いはずです、なぜなら、来年5月の決算発表時期には判明することだからです。するとV値・172円という数字には懐疑的にならざるをえません。また、理論株価・282円ー時価・111円=171円となりますが、この171円がVの172円にかぎりなく近いことには十分な注意を払う必要があると思います(V・1株あたりの株主資本とは、平たく言えば企業の解散価値ですですから、利益が順調に見込まれる企業の株価がVを下回ること自体、通常、ありえないことです)。

みずほFGのS値・282円からかぎりなくV値・172円に近い数字を引いた価格がみずほFGの時価となっている現実は、P値が大きく間違っていないことを前提にすれば、理屈のうえでは市場参加者はV値の実体は0に近いと見ていることになりそうです。
昨年からみずほFGの株価の下値が110円を割りそうで割らなのは、割安だから買いが入るという市場原理が働いているのではなく、本当の理由は全く別のところにあるとみるべきです。
みずほFG破綻の可能性は既に万が一というような甘いレベルでないのは確実であります。


みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)の株価と配当から、破綻の可能性を考察してみました。

メガバンクが怪しいと考えはじめたのは、株価の中長期チャートのトレンドがあまりにも弱いことからです。
一番問題のみずほFGの株価の、2006年以降の動きを長期的に見ますと…
(株式分割修正済株価、単位は円)

06年
始値 945
高値 1030
安値 791
終値 850

07年
始値 856
高値 917
安値 499
終値 534

08年
始値 520
高値 606
安値 190
終値 257

09年
始値 283
高値 299
安値 146
終値 166

10年
始値 167
高値 196
安値 110
終値 153

11年
始値 155
高値 177
安値 110
直近値 111
(直近値は9月12日終値)
06年〜10年のみずほFG株価は、四本値すべてが下値切り下げ型となっています。2011年は既に8ヵ以上経過していますが、10年の高値・ 196円を抜いていません。年末までに抜くには直近値・ 111円から75%も上昇する必要があります。今の地合いからは至難でしょう。すると、昨年と今年に何度もつけた上場来の安値・ 110円で底をうったとは言えないことになります。つまり、06年4月から下降トレンドに転換し、5年5ヵ月も経過しているみずほFG株価はまだ下値があると見るべきです。しかも高値から直近値までの下落率は実に89%、日経平均が冴えないと言っても、この間の高値から直近値までの下落率は50%強ですから、みずほFGの下げかたがいかにヒドいかがわかります。旧富士・第一勧銀・興銀のブランドを信じて保有し続けた投資家のダメージは相当厳しいと言えます。

次に、みずほFGの配当を見ますと〜
06年
3月 4円
9月 0円
07年
3月 7円
9月 0円
08年
3月 10円
9月 0円
09年
3月 10円
9月 0円
10年
3月 8円
9月 0円
11年
3月 6円
9月 3円

(売買単位修正後の金額、11年9月は予定、その他は実績)

通常、ある銘柄の配当利回りの算出基礎となる配当金は、3月決算期に支払われた配当金と前年9月中間配当金を合算した金額ですが、ここでは比較をわかりやすくするため、西暦年ごとに支払われた実績配当金を基準に配当利回りの変動を計算してみました〜

@06年配当利回り…
高値ベース=4円÷1030円=0.38%
安値ベース=4円÷791円=0.50%

A07年配当利回り…
高値ベース=7円÷971円=0.72%
安値ベース=7円÷499円=1.40%

B08年配当利回り…
高値ベース=10円÷606円=1.65%
安値ベース=10円÷190円=5.26%

C09年配当利回り…
高値ベース=10円÷299円=3.34%
安値ベース=10円÷146円=6.84%

D10年配当利回り…
高値ベース=8円÷196円=4.08%
安値ベース=8円÷110円=7.27%

E11年配当利回り…
高値ベース=9円÷177円=5.08%
安値ベース=9円÷110円=8.18%
(利回りの小数点3位以下は切捨て。11年のみ予定、その他はすべて実績)

みずほFGの尋常でない状態を以下まとめますと〜
@06年から08年まで、4円→7円→10円と連続増配しているにもかかわらず、株価は急落しています。2000年以降、日経平均が高値をつけたのは07年です。07年6月に久々に月足終値で18000円台にのせています。日経平均採用銘柄の多くも、この年の2月から7月にかけて前年高値を抜いています。ところが、みずほFGは増配という明白な好材料がありながら、06年高値を抜けず、以後、2011年直近まで前年高値を一度も抜いたことがありません。

AみずほFGの06年以後の高値と安値の中間値を基準にした配当利回りは〜
06年 0.44%
07年 1.06%
08年 3.45%
09年 5.09%
10年 5.67%
11年 6.63%
株価は一貫して下落、利回りは逆に一貫して上昇、こんな奇怪な動きは、めったにありません。
みずほ銀行の、一年もの大口定期預金利息は0.03%(9月12日)です。1000万円預けて3000円の利息しか出さない銀行が、配当は大盤振る舞いしているのです。。同じ1000万円を9月12日引け値でみずほFGに投資した場合、1000万円÷111円=9万株購入できます。中間配当(3円)支払い基準日は9月30日です。9万株保有なら、3円×9万株×0.9=243000円(税引き)を受け取れます。年換算利回りは?、保有期間20日として、(243000÷999万円)×(365日÷20)=43.78%です! (株価が中間配当基準日以後も9月12日の終値を維持できた場合の算定です、念のため)
続いて、9月中間配当3円を予定している日経平均採用銘柄すべての株価と比較してみますと〜
京王電鉄 501円
三菱重工 308円
大和証券 289円
ミネベア 274円
東ソー 254円
三井化学 246円
鹿島建設 242円
日板硝子 177円
みずほFG 111円
(中間配当予定、株価ともに9月12日時点)
みずほFGの株価が突出して割安であることがわかります。これこそ、株式市場における「Value Trap」の典型というべきです。
ギリシア国債の利回りが30%、安愚楽牧場・黒毛和牛投資の利回りが7%、美味すぎる話は要警戒です。

最後にみずほFGの破綻の可能性を考えてみますと……。
まずは、もっとも一般的な理論株価(S)算出方法は〜
S=企業価値÷株式数=1株あたりの株主資本+(1株利益×per)
この算式に東洋経済新報社の会社四季報のみずほFG・会社データを入力しますと〜
1株あたりの株主資本(V)=172円
1株利益(P)=17.6円
per(R)=111÷17.6=6.3
みずほFG理論株価(S)=V+(P×R)=172円+(17.6×6.3)=282円

9月12日現在の時価111円は理論株価282円に対して、値引き率は実に60%に達しています。ここまで割安だと、現在の市況全般の低迷だけではうまく説明できません。どう考えても算出の基礎となるデータ、つまり、VかPのいずれかが間違っていると考えるべきです。そして、Pが大きく間違っている可能性は低いはずです、なぜなら、来年5月の決算発表時期には判明することだからです。するとV値・172円という数字には懐疑的にならざるをえません。また、理論株価・282円ー時価・111円=171円となりますが、この171円がVの172円にかぎりなく近いことには十分な注意を払う必要があると思います(V・1株あたりの株主資本とは、平たく言えば企業の解散価値ですですから、利益が順調に見込まれる企業の株価がVを下回ること自体、通常、ありえないことです)。

みずほFGのS値・282円からかぎりなくV値・172円に近い数字を引いた価格がみずほFGの時価となっている現実は、P値が大きく間違っていないことを前提にすれば、理屈のうえでは市場参加者はV値の実体は0に近いと見ていることになりそうです。
昨年からみずほFGの株価の下値が110円を割りそうで割らなのは、割安だから買いが入るという市場原理が働いているのではなく、本当の理由は全く別のところにあるとみるべきです。
みずほFG破綻の可能性は既に万が一というような甘いレベルでないのは確実であります。



07. 長岡京・豊 2011年9月16日 23:49:49: PflF93rvEwuMM : 7g5WWmgJMQ
長岡京・豊です。
06のコメント、パソコンの送信メール下書き文をコピーして、投稿場所に複写しました。その過程で操作ミスがあったようで、まったく同じ文章が重複してしまいました。まことに申し訳ありません。パソコン操作が未熟なことから生じたミスであります。謹んでお詫び申し上げます。


08. 長岡京・豊 2011年9月17日 10:01:27: PflF93rvEwuMM : 7g5WWmgJMQ
管理人様へ
 07でお詫び申し上げたとおり、パソコン操作ミスにより、同じ文章が何度も重複したものを投稿してしまいました。見苦しいと思いますので、06、07のコメントを削除して下さい。削除していただいたあと、改訂版を再投稿させていただきます。
 まことにお手数ですが以上よろしくお願い申し上げます。

09. 2011年9月17日 17:21:23: sK2dN9wu1c
拡大EU、拡大NATOの結果がドイツ経済の負担になる。
ドイツ経済潰し

EU、NATOでロシア包囲網を造って
新冷戦を構築した作戦が当たった。

ドイツ経済が弱小加盟国に巻き込まれて行く


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