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大きな"世界経済"自体が崩壊の淵に立たされている現在、 今後の世界展開(未来)を見通した判断が求められているわけですが、同時に、より良い社会へ改善する契機にもしたいワケですから 過去の失敗=現在進行している経済混乱の原因究明も重要です。また、今「失敗」と書きましたが、もう一歩踏み込んで検証するならば、現 在 世界中で進行している経済混乱(崩壊)自体の全容の把握が重要になってきます。
本当に.. 単純に「失敗」なのか?「真の変革は、危機状況によってのみ可能となる」などと嘯(うそぶ)くフリードマンの新自由主義経済論=ノーベル経済学賞ゲーリー・ベッカー もフリードマンの衣をまとい世界中に広まった結果の出来事で、今 正に人類始まって以来の危機的状況=『破壊』に直面しているワケですから、ここはジックリ落ち着いて考える必要があり ます。
この経済混乱自体が仕掛けられた"可能性があるからです。経済混乱=危機的状況によってのみ「真の改革」が可能と なるワケですから、この混乱は「真の改革」のため ということにもなり得るはずだが・・経済崩壊後の世界(システム)の方向性こそが非常に重要ということにもなります。
この経済崩壊を仕掛け た連中=新自由主義者の推し進める方向..というのは非常に厳しいものです。 そもそも、このミルト ン・フリードマンの新自由主義導入が、CIAにより実行されたのは チリのアジェンデ政権が打倒された後のピノチェット政権下で、その際には 秘密警察による労働組合への徹底的な弾圧もあったと のことです。このようなフリードマンの冷徹無比な新自由主義経済=新自由主義を分析してゆく際、日本には 力強い味方がいます。経済学者・宇沢弘文氏です。最近では「TPPを考える国民会議」の代表世話人として も名乗りをあげているのでご存知の方も多いかと思います。スティグリッツも門下生とのこと。
宇沢氏は戦後のアメリカ主導の経済政策決定の一部始終をオンタイムで体感し、シカゴ大学では10年程も同僚の教授としてこ のフリードマンと強烈に対決してきた日本を代表する経済学者です。その主張は「なにもかも民営化し て、(弱肉強食の)"市場"にまかせるべき」という強者の理論そのもののフリードマンとは正反対で、「皆 が豊かに暮らしてゆくため その国民が共有する幅広い"共通の資本"=【社会的共通資本】 1.自然環境(森・川・水・土・大気) 2.社会資本-Social Capital-(道路電気等生活インフラ・言語・慣習等 文化的共通資産) 3.制度資本(教育・福祉・金融・医療・司法・行政・出版ジャーナリズム..)…を確立してゆこう」とい う弱者と伝統の側に立ったもので、農業を中心に据えた社会づくり(農本主義)も提唱されているようです。
都市部だけで なく(日本から"都市"がなくなることはあり得ない)、農業地域が活気付けられた(農業を中心に据えた行政が制度的に確立された)社会という のは、日本では理想的なはず、今正に求められている"発想"の発信者であり、その『人間的"やさしさ"に基づいた経済学・経 済理論』というのは、「新生日本」が世界に問いかけるに十分なテーマだとも言えるでしょう。
素顔のフ リードマンを知る宇沢氏は、フリードマン自身を「人間としての良心がまったくない」とバッサリ切り捨てています。世界 経済・金融の崩壊、新しいシステムへの「チェンジ」が叫ばれ出す今、今後の世界をどこへ導いてゆくべきか?の大判断は、現在の(金融)大惨事 の背景=新自由主義・市場原理主義を生み出し、経済だけでなく生活全般ヘの適用・浸透を図る悪質な経済学者(ミルトン・フリードマン)の実際 の人間性・思想から確認してゆかなければ 思わぬ落とし穴に落ちてしまいかねません。現在は、まぎれもなく「お金」(=ビジ ネス)万能時代です。お金=ビジネス=損得勘定... といった概念が主流ですが、これらはそもそも「市場原理主義」の発想の一端です。巨 大な復興、巨大なビジネスでは、未だ新自由主義・市場原理主義=弱肉強食(巨大利権の構造)は健在です。 国民も眺めているだけになりがちです。その意味でも、このような状況では、この新自由主義・市場原理主義の根源(フリードマ ン)を直に知り、長年に渡って強烈に対決してきたという『人間と自然の共生をテーマに据えた日本が世界に誇る経済学者』の言い分は 聞いてみる価値があるのではないでしょうか?!!
ショックドクトリンに惑わされることなく、日本が進むべき道を嗅ぎ分けるヒントは.. そのあたりにあるように思えます。(中略)
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