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オバマ大統領の最新の雇用対策 WSJかなり共和党寄り
http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/226.html
投稿者 sci 日時 2011 年 9 月 11 日 23:37:58: 6WQSToHgoAVCQ
 


オバマも日本の総理の扱いに近くなりつつあるな

http://jp.wsj.com/Opinions/Columns/node_304554
【社説】オバマ大統領の最新の雇用対策

2011年 9月 11日 16:45 JST  

 オバマ大統領の経済政策に同大統領らしい欠陥があるとすれば、それは「限定的な支出増や短期的な減税の実施によって15兆ドル規模の米国経済を成長させることができる」とうぬぼれていることだ。大統領は8日夜の議会演説でも、このいつものやり方を押し通そうとした。
1speech Associated Press

 就任から2年8カ月の間にオバマ大統領に知的な進歩がないと言っているわけではない。大統領は今では過剰規制が弊害をもたらすことを認めている。ただ、自らの政権下で成立した法律を廃止しなければ大したことはできない。

 大統領は今では少なくとも来年については、投資と雇用には税制が重要だと考えているようだ。また、財政規律の重要性をようやく理解したようだが、実際に手を付けるのは2013年だ。

しかし、大統領が発表した構想は聞いたことがあるものばかりで、その考え方も実践方法も基本的に政府の手品師の小細工と変わらない。オバマ大統領は今回、対象を限定した一時的な減税、将来的な支出抑制を担保にした支出増、住宅の差し押さえ件数を減らすための5度目(6度目だったかもしれない)の計画、今度はすぐに着手できるという公共事業を提案している。

経済は今、確実に低迷しており、われわれは、経済を支えるための計画であれば支持したいと考えている。もしオバマ大統領が恒久的な減税や大規模な税制改革、新たな規制に対する3年間の全面停止措置を提案していたら、我々は大統領を支持しただろう。しかし、オバマ大統領の就任以降に積み上がった債務は既に4兆ドルに上っている。大統領が新たに打ち出した3000億ドルから4000億ドルの財源の裏付けのない財政支出や一時的な減税が、その4兆ドルよりもよい結果を出すと考えるにはよほど楽観的でなければならないだろう。

 米国は過去数十年間で最大のケインズ流経済刺激策を実施してきた。今になって、2009年の景気対策の規模が十分ではなかったとの議論が聞こえてくるが、当時はそのようなことは言われていなかった。米国民は当時、この景気対策で350万人の雇用が新たに創出され、失業率は8%未満に抑えられ、2011年までにピークを付け下がり始めると言われていた。今、失業率は9.1%だ。国民は、今度の景気対策こそは大きな効果があると聞かされている。

 オバマ大統領はまるで宗旨替えして減税推進論者になったかのような話しぶりで、今年12月に期限切れとなる給与税の減税措置を拡大し、さらに1年延長するよう共和党に呼びかけた。これに加えて雇用を増やした一部の事業主に対する税額控除を認めれば、失業率は低下し、雇用増にもつながると主張している。

 しかし、これらの減税が期限切れを迎え、減税の恩恵にあずかっていた何千もの小規模事業主に対して所得やキャピタルゲイン、配当への課税税率が引き上げられる2013年には何が起きるだろうか?

 大統領は企業が今だけ活動していると考えているようで、企業が将来引き受けなければならない税負担は無視しているのだろう。大統領はかつて、自らの手で実現した医療保険制度改革(オバマケア)について税負担と規則の導入を2014年まで先送りすれば、それまでの間は企業の雇用には全く影響がないと考えた。今回も同じように考えている。

 オバマ大統領は新たに提案した対策について、既に予算の手当が済んでいると主張しているが、これにも同じ論理を採用している。確かに予算の手当ては済んでいるが、それも米国政府の今後10年間にわたる予算の枠組みの中で、という話だ。ここには厳しい選択が含まれておらず、今回の場合は全てが大統領選挙後に先送りされている。その結果、大統領は将来の支出抑制を担保にして現在の歳出を増やそうとしている。

 同様に、政府は1兆ドルの医療保険給付が新たに発生しても財政赤字が減ると主張した。それはまた、オバマ大統領が教員組合や公務員にさらに多くの金を回すことができるということでもある。

 同大統領の演説には、議会が大統領の提案を可決しなければ議事の進行を妨害したとして共和党に対する反対キャンペーンを起こすぞ、という政治的な意味合いが含まれていた。議会に法案を「直ちに可決」させようという呪文だ。だが実はオバマ大統領は1965年のジョンソン大統領や1933年のルーズベルト大統領以来、議事進行の妨害の被害が最も少ない大統領だ。

 同大統領はこれまで、8300億ドルの景気刺激策、30億ドルの自動車買い替え補助制度、300億ドルの小規模事業向け融資制度、300億ドルの住宅ローンの借り換え制度、ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーの救済、医療保険制度改革(オバマケア)、金融規制改革法(ドッド・フランク法)、クレジットカード利用者コスト規制、「ビルド・アメリカ債」、過去最長の99週間の失業給付などを成立させた。

 民主党主導の議会が阻止した重要課題は温暖化ガス規制のキャップ・アンド・タックスと労働組合の設立手続きに関する法案だけだった。この2つの法案が可決していたら経済成長と雇用にさらにダメージを与えていたと思われる。共和党が下院で多数派を占めたあとの昨年12月にも、大統領は1年間の給与税減税や失業者給付の拡大などほとんどの望みをかなえてきた。

 不幸なのは、共和党がオバマ大統領の望みを全てかなえたとしても、経済成長に対する効果はそれほど大きくないということだ。政府が景気を押し上げたいなら、厳しい支出削減や恒久減税、規制緩和、オバマケアの撤回が最も効果的だ。限定的な項目を対象にした一時的な政治的手品では経済成長の役には立たない。
 

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コメント
 
01. 2011年9月12日 00:04:09: MXayJ95Edg
オバマもねじれに苦しんでいると言うことだ。

共和党は、狂っている。


さらなる金融緩和に反対 米共和党がFRBを批判
民主党の有志による「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟」は、8月23日に緊急声明を出した。
日銀の金融緩和は不十分で、金融危機後にFRBが実施した
大規模な金融緩和策(いわゆるQE1、QE2)に匹敵する政策を行うように日銀に求めたという。
興味深いことに、非常に対照的な議論が米国で話題になっている。
共和党や「草の根」のティーパーティ支持層は、FRBに対して“QE3”を行うな、と強い圧力をかけている。
彼らは米国はQE1やQE2で苦しめられたと激しく非難している。
共和党の大統領候補選出レースにもそれが顕著に表れている。
候補選で1〜2位の人気があるリック・ペリー・テキサス州知事は、8月15日のアイオワでの演説で、激烈な口調でFRBを攻撃した。
「米国の歴史で特に重要なこの時期に、政治的動機でマネーをもっと印刷しようとするなら、それはほぼ反逆だ。
それ(QE1やQE2)によって起きたことは、あなた方のポケットのドルの減価だけだ。われわれはもう我慢できない」
次のページ>> 共和党やティーパーティー支持者に広がる異様なFRB批判
http://diamond.jp/articles/-/13796
「大統領は米国経済に実験を行っている。それは悲劇的に間違っている。
われわれは来年11月の選挙で、彼(バーナンキFRB議長)に新しいリーダーがやって来ることを明確に伝える必要がある。
もしこの男が選挙までにもっとマネーを刷ったら、アイオワの皆さんはどうするか知らないが、
われわれは彼がテキサスに来るときにかなりひどい目に遭わせてやる」
「かなりひどい目」について、州知事の側近は、「テキサス的な婉曲表現であって、身体的暴力ではありません」と説明している。
とはいえ、脅しに近い表現である。
大統領候補としてはあまりに品格を欠く発言だ。多くのメディアから非難されたが、
彼は上記のような言い回しは有権者にウケると考えたようだ。
同じテキサス出身で共和党大統領候補選に名乗りを上げているロン・ポール下院議員を意識した面もある。
ポールのすさまじいQE1、QE2批判はティーパーティ支持者のあいだで絶大な人気がある。
持論は「FRBを廃止せよ」である。
共和党やティーパーティの支持者(特に中西部、テキサス)に広がる、この異様なFRB批判はいったい何なのか。
彼らは「大きな政府」「政府の介入」を毛嫌いしている。ウォール街への不信感も根強い。
バブルではしゃいだウォール街をバーナンキが金融危機後にFRB資産を急膨張させて支えてきたことは、
彼らの目には最悪の政策に映るようだ。
日米共に、中央銀行と政治の関係が難しくなってきている。
http://diamond.jp/articles/-/13796?page=2

■貧困大国アメリカを巡る「勘違い」
行動経済学の大家として知られるデューク大学心理学部教授ダン・アリエリが、米国における富の不均衡を巡って、
非常におもしろい実験をしていたので紹介しよう(Perspectives On Psychological Science 6: 9-12, 2011)。
3つの国について、資産所有額を上から下まで20%毎に区切った上で、
それぞれの区分における富の所有率を被験者に見せ(サムネイルをクリックすると大きくなります)、
「あなたはどの国に住みたいですか?」と、問うたのである。
国1が「仮想の国」における富の分配であることはいうまでもないだろう。
全国民が等しく富を分け合っている「おとぎの国」にあっては、「究極の平等」が成り立っているので、
それぞれの区分が、等しく20%ずつの富をわかちあっている。
国2では、資産所有額最高の区分に属する20%の国民が、36%と比較的大きい富を所有しているものの、
最低区分の11%と比べると、その違いは3倍強に過ぎない。
「おとぎの国」と比べて、さして富の分配に不均衡がないこの国はどこかというと、スウェーデン。
高負担・高福祉で国家を運営している「代表」ともいうべき国である。
国3は、富の分布が著しく偏り、最上層の20%が国全体の富の84%を所有しているのに対し、
最下層40%の国民が所有にあずかっている富の割合はわずか0.3%にしかすぎない。
実は、国3は米国であるが、米国における貧富の格差がべらぼうに大きいことは、
「ルポ貧困大国アメリカ」(堤未果著、岩波新書)がベストセラーになったこともあるし、読者はとっくにご存知だったろう。

さて、アリエリの実験結果であるが、米国民のうち、「国3(つまり米国)に住みたい」と答えた人は10%にしか過ぎず、
9割の人が「国1あるいは国2に住みたい」と答えた。
さらに、国2と国3に比較を限定したとき、国3を選んだ被験者はわずかに8%。
92%の回答者が、そうとは知らずに「米国よりもスウェーデンに住みたい」という選択をしたのである。

次ぎに、被験者に米国における富の分配率を「推測」させたところ、その回答(平均)は、資産額が多い区分から順に
「58%−20%-13%-6%-3%」というものであった
(「84%−11%−4%−0.2%−0.1%」という非常に苛酷な不均衡があるとは夢にも思わずに、
現実はもっと甘い状況にあると「勘違い」しているのである)。

最後に、「理想」とする富の分配を答えさせたところ、
その答えは、「32%−22%−21%−14%−11%」となり、スウェーデンの分配率に極めて近い数字となった。
それだけでなく、この数字は、共和党・民主党の支持政党や所得額等の違いで大きく変わらず、
「こと富の分配に関する限り、スウェーデン型の社会が理想」ということで、
米国民のほとんどが(そうとは知らずに)意見を一致させているのである。

これまで何度も論じてきたように、
米国の保守派は、「富の再分配」という言葉に対して非常に強い拒絶反応を示す体質を持っている。
彼らのほとんどは、「(旧ソ連型の社会主義はもとより)西欧・北欧の社会民主主義も米国にはそぐわない」
と思い込み、「高負担・高福祉の『大きな政府』などもっての他」と言ってはばからない。
就任後一貫して高額所得者に対する課税強化を主張してきたオバマに対しても、
「米国は政府を今以上に小さくしなければいけないのだから、増税なぞまかりならん」と頑なに拒否してきた。
ところが、「大きな政府」が大嫌いな保守の人々に、「理想の富の分配率」を数字で答えさせると、
「(大きな政府で国家を運営している)スウェーデンの数字が理想」という答えが返ってくるのだから、
驚くとともに呆れざるを得ないのである。(中略)

以上、今回は、富の不均衡に関する米国民の勘違いについて論じたが、
最後に、日本における富の不均衡について、ショッキングなデータ
(サムネイルをクリックすると大きくなります)を示そう。
図は、日米英3カ国の「ジニ係数」(ジニ係数は所得の不均衡の指標。
「0」はすべての国民が等しい所得を分かつ「究極の平等」、
「1」はただ1人の国民がすべての所得を占有する「究極の不公平」。
数字が大きいほど、不均衡の度合いが強い。図は等価当初所得での比較)の推移を示したものだが、
90年代以降、米国をはるかに上回る勢いでジニ係数を増大させてきた
(つまり、所得の不均衡を増大させてきた)日本が、2008年に、
ついに、米国を追い抜いたことがおわかりいただけるだろうか?
換言すると、日本は、とっくに米国に匹敵する「貧困大国」になってしまっているのであり、
「日本の貧富の格差は米国ほどひどくない」と勘違いしている場合ではないのである。
http://blog.livedoor.jp/goredsox/archives/1632389.html

アメリカ人は、民主党支持者・共和党支持者の別なくスウェーデン型再分配が理想。
「32%−22%−21%−14%−11%」
なのに、ティーパーティなど保守派は、
それと知らずに「84%−11%−4%−0.2%−0.1%」という非常に苛酷な不均衡を
さらに推し進めようとしている。

共和党支持者の主張を実現したら、
「1%の富裕層が、富の99%を私有する」国になってしまう。


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