http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/215.html
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「実質的な欧州中央銀行の主席エコノミスト、ユルゲン・シュタルク理事(ドイツ連銀)がトリシェECB総裁に叛旗を立てた。
ECBが再開した、8月以降のイタリア・スペインの国債購入プログラムに異論を唱え、持論のインフレ・タカ派の立場を鮮明にした。
それはとりもなおさず、「インフレのリスクよりもリセッション=景気後退リスクの方が大きいため、緩和的な政策を維持すべきだ・・」との米国FRBのパーナンキや
国際通貨基金IMFのラガルド専務理事の、「先進国の政策当局者は成長を促すためあらゆるツールを用いるべきで、世界経済が・・新たな危険な新段階・・に入るのを食い止めるため大胆な措置をとるべきだ・・」の考えとは、別の危惧を現しているようだ。
時を同じくして、ドイツ連銀と、米セントルイス連銀の両氏が「国際金融政策協調」に疑問を投げかけたことは・・新たな通貨戦争による・・世界金融システムの延命の限界を言っているようだ。
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■主要国による金融政策協調、危機時でも困難=米セントルイス連銀総裁
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT898712920110909
[オタワ9日 ロイター] 米セントルイス地区連銀のブラード総裁は9日、主要国による金融政策のより緊密な協調は、たとえ危機時であっても困難との見解を示した。
総裁はカナダのビジネス・ニュース・ネットワークとのインタビューで「各国の中銀は自国の経済に最善となる決定を下すことが目的であり、必ずしも政治的な機関ではない」として、国際的に金融政策で協調していく準備は整っていないと語った。
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■金融の安定が損なわれている=シュタルクECB理事、辞任前に寄稿
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-23121620110909
[ベルリン9日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事は、辞任する数時間前に独日刊経済紙ハンデルスブラットに寄稿し、金融の安定が公共財政の持続性をめぐるリスクによって損なわれているとの見解を示した。
12日付の同紙に掲載される寄稿文なかで、専務理事は「公的部門の財政の持続性を取り巻くかなりのリスクによって、金融の安定が損なわれつつある状況となっている」と語った。
そのうえで、現在の危機対処で財政刺激策を用いることに警鐘を鳴らし、「財政刺激策は債務水準をさらに拡大させ、これらのリスクを一段と高めるだけだ」と述べた。
「現在の状況下では、しっかりとした財政政策への信頼感に伴うプラスの効果が重要であることは当然だろう。歳出削減に主眼を置き、構造・制度改革に補完された野心的な調整プログラムが、極めて短期間に成長へのプラスの効果となり得ることは事例研究によって示されている」とした。
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