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(回答先: ギリシャ国債デフォルト確率91%示唆 米貿易赤字7月は縮小3カ月ぶり低水準 イタリア財政緊縮計画 投稿者 sci 日時 2011 年 9 月 09 日 02:18:33)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23098220110908?sp=true
ECB理事会後のトリシェ総裁の発言要旨
2011年 09月 9日 00:33 JST
9月8日、ECBは政策金利を据え置いた。写真は理事会後に開かれた記者会見に臨むトリシェ総裁(2011年 ロイター/Alex Domanski)
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[フランクフルト 8日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は8日、主要政策金利であるリファイナンス金利を1.50%に据え置いた。
下限金利の中銀預金金利は0.75%、上限金利の限界貸出金利は2.25%に、それぞれ据え置いた。
理事会後に開かれた記者会見でのトリシェECB総裁の発言要旨は以下の通り。
<経済に対する下振れリスク増大>
われわれはユーロ圏経済が緩やかに成長すると予想しているが、かなり高い不透明性と下振れリスクの増大の影響下にあるとみている。
<金融スタンス変更の可能性に関する質問に対し>
われわれは決して事前にコミットしない。物価安定維持とインフレ期待の抑制に必要なことを常に行っている。
<ECBの分析における1カ月前からの変化>
現在の分析に基づき、現時点で成長への下方リスクが存在すると認識していることが(前月からの)変化だ。これは(景気認識における)大きな変更だ。
インフレに関しても、前月はインフレへの上振れリスクがあると判断していたが、現時点ではインフレへのリスクは均衡していると認識している。
<G7による協調行動の必要性に関する質問に対し>
われわれがどう判断しているか、状況をどうみているか、さらに、最新の状況の展開に対してどの程度われわれの受け止め方を大幅に変えたか、すでに話してある。
<非常に高い不透明感>
非常に高いレベルの不透明感が存在する。不透明感が重要なキーワードとなっているように思える。この不透明感は明らかに世界レベルのものとみている。欧州以外の主要国における不透明感、さらに、結果としての不透明感、ユーロ圏の他の理由による不透明感も存在する。
<ギリシャがユーロ圏から離脱するとのうわさに関する質問に対し>
欧州連合(EU)の安定・成長協定を完全に順守し、必要なことを実行し、すべての規定を順守し、問題に対し先手を打つことに十分に注意を払うというのが、ユーロが誕生して以来、われわれが各国の政府当局者に対し送ってきたメッセージだ。これは無論、厳しい状況下にある国やギリシャに言えることだが、ギリシャだけではなく、すべての加盟国に当てはまる。
<インフレ>
インフレ率は2012年、2%を下回るだろう。
<中期的な物価リスクはおおむね均衡>
ECB理事会は、中期の物価動向見通しへのリスクはおおむね均衡していると考えている。
<動向を非常に注意深く監視>
入手されるすべてのデータと今後の動向の綿密な分析が必要とされる。インフレ率を中期的に2%を下回り、2%に近い水準に維持するというECBの目標に沿い、ユーロ圏のインフレ期待は引き続きしっかりと抑制されなければならない。インフレ抑制は、ユーロ圏の経済成長や雇用創出を支援していくうえで金融政策の必須条件だ。われわれは引き続きすべての動向を非常に注意深く監視していく。
<イタリア緊縮財政計画>
イタリア政府、議会が決定した最新の緊縮財政計画は、同国政府が最初に表明した決意を裏付けた。われわれは表明された内容がすべて実施されるとの確約を得たことになる。これは理事会にとって、極めて重要だ。
<赤字削減策手段>
多くの国が、緊縮(財政)目標を確実に達成し、財政規律の法的根拠を強化するために、追加的な措置を発表した。
信頼を確固たるものにするために、発表された措置を前倒しで実施し、完全に実行することが重要となっている。
各国政府は、さらなる緊縮措置を導入する準備をしておく必要がある。特に現在の財政目標達成に対するリスクが顕在化した場合、歳出面での措置を備えておく必要がある。
<ドイツのECBに対する批判に関する質問に対し>
われわれは完璧に物価安定を実現してきた。13年間にわたりドイツに物価安定をもたらした機関に対して、祝意を表して欲しい。これは決して偶然ではない。多くの政府が求めないことを、われわれが常に決断してきたためだ。
ECBの独立性が揺らぐことはない。われわれは戦後最悪の危機に直面している。われわれは任務を遂行する。決して易しい仕事ではない。
<政府との対峙について>
一部の欧州主要国政府は、安定成長協定を弱めることを求めた。どの国が協定内容を薄めることを求めたか覚えているだろうか。仏独伊の3カ国だ。
<非標準的措置は一時的>
流動性供給とリファイナンスオペの割り当て方式により、ユーロ圏の銀行が流動性の面において制約を受けないことが引き続き保証される。
金融市場の緊張が急速に高まった時期に導入されたすべての非標準的な措置は、その構造からして、一時的な性質を持つ。
<流動性供給の準備>
これまでと同様、銀行部門の需要を踏まえた上で、流動性を供給する準備を整えている。
<ECBスタッフ成長予想の下方修正>
9月のECBスタッフ予想によると、ユーロ圏の実質域内総生産(GDP)伸び率は2011年は1.4─1.8%、2012年は0.4─2.2%となっている。
6月に示された2011年と2012年の実質GDP伸び率の予想レンジから下方修正されている。
<成長の足かせ>
世界経済の成長ペースの鈍化、これに関連した株価下落と企業信頼感の低下、ユーロ圏ソブリン債市場で見られる緊張の高まりに起因するマイナスの影響など、数々の要因がユーロ圏における基調的な勢いの足かせとなっているようにみえる。
その結果として、実質GDP成長率は今年下半期は非常に緩やかなものになると予想されている。
<資金調達状況のタイト化>
われわれの金融政策スタンスは引き続き緩和的だ。一部の資金調達状況はタイトとなった。
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