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スイスフランがユーロスイスで1.2の下限を設けたことによって為替相場は大きく変化した。スイス当局が実際に買っているのがユーロかドルかはわからないが、スイスフランを下げるためには、結果としてドルスイスを上昇させざるをえない。メジャ―通貨の中央銀行が大きくドル買いに進路をとったことの意義はきわめて大きい。急激にはっきりしてきたユーロドルの下降と、ドル円の上昇はその結果と見ることができる。ドル円上昇は、リスクオンによる円安ではなく単純ドル高だろう。その証拠にクロス円はむしろ下げ気味である。
折しも、LIBORが上昇を続けており、TEDスプレッドも拡大してきている。リーマンショック時に比べるとまだいずれも微々たるものだが、2007年のサブプライムの開始時の動きとひじょうに似たものを感じる。ドル不足も微妙に効いてきており・・急速なドル高が始まっていくものと思う。
このドルへの動きは、全体としては、資金の逃避先としてのものと見ていい。米国債・金と並んで、欧米ではスイスフランという逃げ場があったのだが、それを塞がれた以上、ドルに逃げるしかない。私見では10月以降、米株も銀行株を先頭にさらに大きく下げると考えているが、それらから逃げた資金もドルキャッシュとゴールドと米国債に流入し、ますますドルと金が高くなると思う。
ということで、スイスの動きによる為替市場の変化を考察してみたが、トレードの方針としては、通常なら、ここからはドル買いを基本とするべきだろう。ドル円買い、ユーロドル売り、ドルスイス買いということだが、私自身は、ドルを買うことは潔しとしない・・したがって、前のリーマンショック時と同様に、ドル高の次に、平行してリスクオフの円高が来るだろうから、クロス円にはすべてダブルパンチとなるだろう。スイスフランというクロス円仲間がユーロに連れて下げることになったので、豪ドル円もさらに下げる可能性も出てきたのではないか。
ドル円については、ドル高によってしばし上昇し、円高によって再度下落する・・下落後は70円を割る可能性も・・時間軸についてもまた先に考えてみたいが2012年に最安値という点は前の考えと同様だ。
金はまだ上げるには上げるが、2000ドル近辺では相当に上下動が激しいだろう。(中略)
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