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【1】「カネ持ちの妻」100人の学歴と家柄 高所得者たちは「顔と化粧」に騙されない!
プレジデント 2007年7.2号
1億円を稼ぐ男は結婚相手としてどんな女性を選ぶのか。「セレブ妻」の言葉からは想像できないような妻像が浮かび上がった。(全2回)
甲南大学経済学部准教授 森 剛志 白河桃子=構成
キーワード: 「カネ持ちの妻」 女性・OL・主婦 人生設計・キャリア 夫婦・家族 収入・給料 結婚
1億円を稼ぐ男は結婚相手としてどんな女性を選ぶのか。富裕層研究のパイオニアが「カネ持ちの妻」に光をあてる。そこには「セレブ妻」の言葉からは想像できないような妻像が浮かび上がった。
--調査概要------
「日本の富裕層妻」についてのアンケートを高額納税者名簿に記載されている年間納税額3000万円以上(年収約1億円以上)の該当者のうち、1000名に送付し、118通(有効回答数は108、有効回答率10.8%)の回答を得た。平均年齢は夫63.1歳、妻59.3歳。
学歴は同程度か、やや下方婚
「カネ持ちの妻」は大卒率が平均の倍
戦後日本のお金持ちの変遷は、3区分に分けられます。1960年代の高所得者の上位は松下、本田、住友、石橋などで、いわばオーナー経営者の時代です。
68年から69年に土地税制改正があり、ここから土地長者成金の時代が90年の初頭まで続きます。69年には年収1億円以上の高所得者の数が前年比10倍になっています。
それが90年の後半になって状況が変わってくる。IT長者が生まれ、美容整形外科医、健康産業経営者などお金持ちも多種多様になっていきます。不況が長く続いた影響で、パチンコ業界、消費者金融など、不況期に流行る業種からも高額納税者リストに顔を出すようになりました。
全国高額納税者番付によると、現在日本では1億円以上の年収を稼ぐお金持ちが約9000人います。今回は彼らの妻の姿からお金持ちの生態を探るべく、調査研究を行いました。
お金持ちの妻といえば、「玉の輿にのった美人」を想像しがちですが、調査の結果は、そのような定説を全く裏切るものでした。まず高所得者の夫婦の学歴を見てみると、大卒(文系)の男性の多くは、大卒(文系)の女性と結婚していて、この組み合わせが全体の約2割を占めます。現在55〜64歳の女性で大学を出ているのは約1割ですから、お金持ちの妻の学歴は同世代と比べて高いといえます。
「カネ持ちの妻」が持つ武器(1)
次に多いのが短大・高専卒の女性です。「下方婚」、つまり男性は自分より下の学歴の女性と結婚するという仮説がありますが、お金持ち妻の場合、学歴でいえば同程度かやや下方ぐらいが成り立つという結果です。
また学歴だけでなく、お金持ちの妻たちが育った経済階層にも特徴があります。
妻の父親の学歴は非常に高く、大卒者が41.8%を占めている。父親の年齢(推定90歳)を考えると、大卒の父親を持つということは、かなり高学歴な一家の出身ということです。
夫より、妻の出身階層のほうが高い
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「カネ持ち夫婦」の父親は大卒率が平均の5倍
ある医師の妻は大妻女子大学卒ですが、世界保健機関に勤める父を持つ、グローバルな医者の家系でした。一方、医師自身は1億円バッターですが、その父親は町医者でした。このようにインタビュー調査でも、妻の出身階層のほうが高いという傾向がうかがえました。
お金持ちの奥さんには「品がある」「話がおもしろい」「知的」といった印象を受けます。夫は「仕事自慢」で終わってしまうことが多いのですが、妻は、リアルな台所事情まで話してくれます。
「節税のために、私は7つ会社を持っていて、その7つに資産を分散してるんですよ」「あそこは地価が上がってきています」と、いくら話してもおもしろいし、勉強にもなる。学歴だけでなく実際に知性とユーモアがある女性が多いのです。
つまり「玉の輿」説は否定され、富裕層同士が同じ経済階層と結婚して、さらに資産を増やしていくという結論が成り立つわけなんです。
家柄のいいお嬢様がお金持ちと結婚して専業主婦になるというパターンと、もう一方で目立つのは、40代ぐらいのキャリア妻です。
東大卒女性のOB会で、「さつき会」というのがあるのですが、東大卒で経済的に成功している男性は少なからず、結婚相手としてさつき会に属する女性に興味があるんです。
また、年収1億円以上の弁護士が興味を持つのは、外資系金融などに勤めていて、知的で、自分の知らない金融の世界について知ってる人。M&Aの案件などに妻からのアドバイスももらえていいと言うのです。
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医師についても、今回の調査では「医大・医大」カップルというのは、あまりいませんが、今、20代、30代の女医さんが増えています。医師国家試験の合格者の3人に1人が女性。今後は医師同士の結婚が増えていくと思います。
家柄の点では、「あなたの育った家庭は裕福でしたか?」という設問に、夫婦ともに「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人は半数以上。
裕福な両親が教育投資をして、親と同じような学歴をつけて、それに見合った配偶者と結婚していくという階層化が、日本にはかなり前からあったことが見てとれます。私には予測どおりの結果でしたが、この話をすると女子学生がシュンとしてしまいます(笑)。
資産は不動産の形で持ち、人手が少なくても運営できる不動産管理会社を家族で運営しているお金持ちもいます。なぜかというと、相続税が大きいからです。富裕層夫婦は、意外に貯蓄はしていません。貯蓄があったとしても、それはおつきあいで入っている生命保険程度。貯まったら土地を買う、いわば不動産投資のための資金なので貯蓄とは呼ばないそうです。
ある方のご両親はすごいお金持ちで、相続税だけで5000万円を10年間払ったと言っていました。お金持ちは税金のやりくりだけで大変なんです。常に支出を削って、ストックをつくり、税金を払うことに備えている。
「カネ持ちの妻」が持つ武器(2)
ビートたけしが、お笑いブームでたくさん稼いだときに「税金を払わなあかん」ということを知らず、お金が入ってきたら全部使ってしまったと話していました。後で7000万も払わなくてはいけないことがわかり、銀行に行って「貸してください」と言ったそうです。いきなりリッチになると初めて高額納税の世界に直面して苦しい思いをするんですね。
代々リッチの家系だと、税金のことが必ず頭にあるので、自然に税金に備えることを学んでいるんです。専業主婦になるお嬢様でも、家柄がよければお金に関する知識はしっかり持っている。
http://president.jp.reuters.com/article/2008/12/26/EC09EA0A-CB24-11DD-BD4A-6EE93E99CD51-1.php
【2】初公開!「カネ持ちの妻」100人の学歴と家柄
高所得者たちは「顔と化粧」に騙されない!
プレジデント 2007年7.2号
メディアに登場するようなセレブは多くが「疑似リッチ」で、「真のリッチ」は目立たないようにしています。(全2回)
甲南大学経済学部准教授 森 剛志 白河桃子=構成
キーワード: 「カネ持ちの妻」 女性・OL・主婦 人生設計・キャリア 夫婦・家族 収入・給料 結婚
1億円を稼ぐ男は結婚相手としてどんな女性を選ぶのか。富裕層研究のパイオニアが「カネ持ちの妻」に光をあてる。そこには「セレブ妻」の言葉からは想像できないような妻像が浮かび上がった。
ひき肉は生協で買います
「カネ持ちの妻」が持つ武器(3)
弁護士の夫と外資系に勤める妻の夫婦をインタビューしたところ、かなり支出をおさえている。はっきり言えばケチです。「ひき肉は玉川高島屋では高くて買えない。生協で買います」と言うんです。
また別のお金持ちの家の前にはアルファロメオが停めてあった。聞いてみると「知人から相場の半額で買った」と自慢するんです。奥さんがたまには宝飾品を買いたいと言うと、夫はやにわに知人に電話して「××の知り合いのところに行くと安く買えるから」と言う。節約することが喜びなんですね。
「カネ持ちの妻」が持つ武器(4)
その代わり、お金持ちは子供の教育には投資します。「10億円あっても1人働かない子供がいたら、数年のうちになくなってしまう」のだそう。教育こそが資産形成の要なんです。となると働かない妻も負債かというと必ずしもそうではない。東大卒同士の夫婦が、あるとき子供の偏差値を見たら35だった。55以下の偏差値を見たことがない2人はびっくりしてしまったんです。それで奥さんは子供に勉強を教えるために仕事を辞める決意をしたというのです。
つまりお金持ちの妻になるには、一時期キャリアを中断できる「しなやかさ」も必要だといえます。中断の主な理由は「教育」と「介護」。例えば親をスープの冷めない距離で看たいと望めば、一度は仕事を辞めることも潔しとするような女性が勝ち組になれるのです。
経済感覚がなければ本妻にはなれない
こうして見ていると、いわゆる世間でいう「セレブ妻」像がかなり現実とズレていることがわかります。1億円以上を稼ぐ「真のリッチ」は贅沢はしません。お金を派手に使うのは「疑似リッチ」です。今回の調査では、お金があるから「ブランド物を買いあさる」ような妻は1人もいませんでした。専業主婦も、キャリア妻も、節税に長け、支出を削る術に長けている。真のリッチが好きなものは「投資・資産運用」なのです。
一方、年収3000万円程度の疑似リッチは3人に1人が車、アンティーク、美術品などの収集にこだわる。つまり見栄っ張りなのです。
あるお医者さんは、「スチュワーデスと結婚する開業医はだいたいだめになる。近所の人とどぶさらいをできるような妻なら、近隣の評判もよく成功する」と力説していました。
メディアに登場するようなセレブは多くが「疑似リッチ」で、「真のリッチ」は目立たないようにしています。階層が明確にあり、リッチがお金を使うことが当然視されている欧米と違い、戦後日本では階層はないものとされていたからです。お金があることをひけらかすとホリエモンのように叩かれてしまうのです。
「カネ持ちの妻」が持つ武器(5)
普通の人はお金を使う、つまりお金が出ていく話ばかりしますが、「真のリッチ」はいかに得するか、お金を稼ぐか、その仕組みの話ばかり延々としています。とにかくお金が大好きで、そういう人のところにお金は集まるんですね。
今回の調査でわかったことは、「高学歴」「キャリア」「しなやかさ」がお金持ちの妻の条件ということ。使うことではなく、資産を増やすことを喜びとするような妻が求められます。真のお金持ちにとっては経済感覚のない女性は愛人でいいわけで、本妻にはなれません。また、お金持ちの望みは子供に高い志よりも「金銭感覚を身につけてほしい」ということなんです。経済的に自立できない子供がいると、日本の税制を考えた場合3代で財産を食いつぶしてしまうのは目に見えています。本当のお金持ちの妻になりたければ、「お化粧するより知性を磨け」ということだと思います。
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