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この秋は相当に深い危機が来るのではないか、という記事をいくつか書いたところ、ドル円の大底はいつか?というご質問がいくつかコメントにあったので、ちょっと書いてみたい。もちろんそれがずばりと当たるのならば、その時点から、ドル円の押し目買いあるいはリピートトラップで為替トレードをしていけば大変な利益になるはずだ。が、本当はわからないので苦労することになる。ということで、あくまでも話半分で聞いていただきたい。
さて、ずばりドル円の大底だが、やはり2012年初頭と考えるのがいいだろう。これは若林栄四氏が述べるようにドル円のサイクルのいくつかの重なりから2011年から2012年に大底が来るのが妥当であるということがある。また、ファンダメンタルズからも、この秋から危機相場が到来するとなれば、そのひとつの頂点の円高が2012年初頭あたりになることは当然予測される。
あと、2012年について、人があまり書いていないことをひとつ書いておこう。日本の近代が始まった明治元年は1868年、2012年は実はそこから144年目である。144はトレードをしている方なら多くの方がご存じのフィボナッチナンバー。で、144のひとつ前のフィボナッチナンバーは89だが、明治元年から89年目は1957年(昭和32年)。その時期は1949年に始まるブレトンウッズ体制の1ドル360円時代のちょうど中頃にあたる、円安の頂点の時期である。
近代日本が、1ドル=約1両(1971年新貨条例で「円」に改定)で始まって89年目に円安のピーク360円を迎え、144年目に円高のピークを迎える。そこから新たな日本の経済サイクル(円安・インフレ・そして日本経済は次の発展期)に入っていくというのはひじょうにきれいなフィボナッチ数のシナリオではないだろうか。ちなみに144というのは、ドル円サイクルの16(年)のちょうど9倍でもある。また、明治元年から16年サイクルを5つ回すと1948年となるが、1949年にドル円は360円に固定された。
さて、その円高のピークのドル円の数値であるが、コメントにも書いていただいたようにP&Fからは70円ぎりぎり程度が目標値になるだろう(左のストックチャートの円インデクス(ドル円の逆数)で1.4程度か)。オーバーシュートして60円台に突入する可能性も十分にある。
その際は単純な円高・ドル高ではなく、米国債への懸念も含むドル安が一時的に起こるというのが私の予測なので、クロス円の予測はひじょうに難しい。豪ドル円などは円高・ドル高で下げてから、ドル安で上昇するというダイナミックな動きとなると思う。ユーロドルも同様だ。だから、その時期(大底を迎える前まで)の自分のFXトレードとしては、ドル円のショートと、ユーロスイスのショートのふたつでトレードする予定である。CFDの方は、相変わらず、株売り、金買いである。大底以降のトレードについては、まだ思案中だ。
以上、ドル円の大底がこれから来るという仮定のもとにひとつの私案を述べてみた。何らかのご参考になれば幸いである。
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