http://www.asyura2.com/11/hasan73/msg/122.html
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http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-22982220110901
[1日 ロイター]ブラジルのマンテガ財務相は、米連邦準備理事会(FRB)が新たな量的緩和に踏み切った場合、ブラジルは自国通貨を守るために追加的な措置を導入し、さらに主要20カ国・地域(G20)に対し米国のこうした動きに反対するよう呼びかけると述べた。
同財務相は8月31日夜にロイターのインタビューに応じ、世界的に先行き不透明感が増大するなか、景気を刺激するための手段として米国の政策担当者が利用できるものは量的緩和第3弾(QE3)以外に残されていないことから、FRBがQE3の実施に踏み切る公算は大きいとの予想を示した。
米国はこれまでに実施した2回の量的緩和策の下で国債の買い入れを行い、長期金利の低下に成功。ただ、長期金利低下に伴いドルが下落したほか、ブラジルなどの金利水準が高い新興国への資金流入を引き起こす事態となっている。
そのうえで「通貨戦争は悪化する」と予想。「(ブラジルレアルの)上昇を食い止めるために、一段と強い措置をとる」とし「G20各国に対し、政策を変更するようこれからも働きかけ続ける」と述べた。(中略)
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■ブラジル政策金利:0.5%引下げ12%へ!暴挙か英断か?・・新興国に広がる米国QE不信
http://financial-free-fx.seesaa.net/article/223607626.html
ブラジルが日本時間の今朝に政策金利を0.5%引き下げて、12.0%にすると発表しました。
0.25%引き下げの予想は一部あったようですが、連続利上げの後に急に0.5%の引き下げはサプライズでしょう。
ブラジルの株式市場がクローズした後の発表なので、反応はまだわかりませんが、当然利上げに頭を抑えられてきた株式は好感するものと思います。
ところが、日本時間では為替も若干ブラジルレアル高に振れたようです。
普通は為替市場で(短期的に)利下げした通貨が買われることは稀だと思いますが、これでは中銀の目的の1つであると思われる通貨高の抑制には寄与しないことになりますが、まだ初期反応なので様子見が必要ですね。
日本で爆発的人気を誇るブラジルレアル建て投信を持っている方は利回り低下を喜ばないと思いますが、ボベスパ株価指数にベットしている私は基本大歓迎ですね。
しかしながら、ブラジルのインフレが沈静化して利下げに舵を切った訳ではなく、苦渋の決断であり、次の一手が利上げなのか利下げなのかもわからない状況です。
ブラジル中銀の声明では、
●先進国経済の見通しが下方修正され長引く公算が高い
●ブラジル経済への影響も大きく、国内の経済活動をより鈍化させる見通し
●利下げは世界的環境からの影響を現時点で和らげ、インフレ目標達成にも支障はない
という趣旨のことが述べられています。
これに対して、今回の利下げは間違った判断でインフレ率を大幅に押し上げ、結局利上げに転じることになると批判的な意見もあるようです。
そりゃあ苦渋の決断だろうし、ある程度ギャンブルでしょうが、ブラジルは過去の苦い経験から保守的過ぎる程慎重に利上げをしてきたと思います。
取り敢えず0.25%で様子を見ればと思わないでもないが、このタイミングで一旦利下げするという判断は支持したいと思います。
決してインフレが沈静化している訳ではないが、ブラジルの北にある大きい国がQE2をようやく止めて、米国ジコチューQE3なんて期待する声もある中、アメリカのバー様!冗談じゃないよとプレッシャーを掛ける意味でも、ウチは利下げするからインフレのタネを勝手に世界に巻くなよと先手を打つのは重要。
ブラジルのサプライズ利下げが、
新興国各国の利上げから利下げへの転換点となるのか?
インフレ止まらず大失敗で逆に大幅利上げを招くのか?
米国のQE3に歯止めを掛けて結局は新興国の経済も減速させるのか?
は私にわかりませんが、ブラジルのギャンブル決断には拍手を送りたい。
「南米の雄」が世界の中心で仕切っていると信じている「北米の雄」の身勝手に振り回される必要はない!
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■エラリアン氏:ECBの利下げを予想−ユーロ圏の景気後退リスク上昇
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=a8k1yRAV8iqI
9月1日(ブルームバーグ):米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)は、ユーロ圏のリセッション(景気後退)入りの確率が50%に上昇していることから、欧州中央銀行(ECB)は恐らく利下げを実施するとの見解を示した。
エラリアン氏はインタビューで、「ECBがコースを変更すると予想する」と発言。「同中銀はそうするよう迫られるだろう」と説明した。
ECBはインフレ期待の抑制を図り今年に入って2回の利上げを実施し、政策金利を1.5%とした。トリシェECB総裁は8月29日に欧州議会で、ユーロ圏の成長鈍化を受け同中銀は物価リスクの評価を見直していると述べた。
エラリアン氏はまた、欧州が世界の他の地域をリセッションに引き込むリスクが「確かに」存在すると指摘。米国経済が新たな縮小局面に入る確率も指摘した。
********* comment
8月31日付の英フィナンシャル・タイムズは、「世界不況がもう一度再発したら、大惨事になることは間違いない」と警告を発している。
欧米経済圏でのソブリン債=国債環境破壊による、世界的な経済気象変動に備え、各国中銀は通貨防衛の防災対策に乗りだしたようだ。
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