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金は8月第4週に、正反対の記録を2つ更新した。22日月曜日には、1トロイオンス(以下オンス)=1911.46ドルの史上最高値を記録。そして、その後3日間の取引で一時200ドル以上下げ、3日間の絶対的な下げ幅として過去最大を記録した。
そして、現在は下げの半値(1820)に戻している。
このような突然の相場下落を受け、トレーダーや投資家は、この「避難先」資産が構造的な支えを失っているのだろうかと問いかけている。
だが、8月中ずっと加速してきた長い強気相場の後、大半のアナリストと投資家はこの週の急落を一時的な調整と見なしており、今後は金を最高値にまで押し上げてきた要因が優勢になると考えている。
** 8月第4週の急落は一時的な調整
金価格からバブルめいた小さな泡は間違いなくはがれ落ちたが、アナリストらは依然として、今年末までに1オンス=2000ドル以上まで価格が上昇する事態に備えている。
「上昇相場のペースは全く常軌を逸していた」。金属コンサルティング会社、GFMSトムソン・ロイターの調査部長、ニール・メーダー氏はこう言う。
同氏は日々の金価格に触れて「午前と午後に確定される指標価格の間に1オンス=50ドルの開きがあれば、異様な領域にいる」と指摘し、「人々が金に参入している理由はいくつもあるが、この値上がりペースは持続不能だった」と話している。
相場急落の背景にある1つの理由は、金投資に対するシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の動きだった。「CMEの決定――今月に入って2度目の証拠金引き上げ――が重荷になっている」と、金ファンドの運用を手がけるベン・デービス氏は言う。「証拠金の引き上げは、金価格の上昇を見込んで遅れて相場に参加した投機筋を追い出す形で市場に影響した」
シュローダーズ・プライベート・バンキングのCEO、ルパート・ロビンソン氏は、さらなる下落を予想している。「本格的な調整が延び延びになっていた。今回の下落がまさにそれだ」とロビンソン氏は言う。「この調整はどこまで進むか? 我々は、1600〜1650ドルという50日移動平均に対応する水準まで戻ると考えている」
だが、デービス氏は前向きだ。「現物の需要は非常に強く、特にアジアの当局からの関心が強い」と同氏は言う。「これから季節的に強気の時期に入るため、価格は年末までに2000ドルを付けるはずだ」
** 現物需要が強い季節
バークレイズ・キャピタルの金アナリスト、スキ・クーパー氏もこれに同意し、現物の金市場は「短期的な要因が一時的に重荷になり得るような、季節的に緩慢な時期にある」と説明する。金ETF(上場投資信託)の保有者の間の利食い売りがそうした要因の1つで、それは8月第4週の急落で明らかになっている、とクーパー氏は言う。
クーパー氏によれば、投資家は8月1〜19日に上位25本の金ETFに58トンの金を追加した。だが、24日までの1週間はその流れが反転し、解約が56トンに達したという。
「カギを握るのは、9月にお祭りの季節が始まる中で、中国とインドの現物の買い手が現れるかどうかだ。金価格は現在、投資需要に依存しているが、9月からの季節的に好調な時期には、2種類の買い手が見られるはずだ」とクーパー氏は言う。
利食い売りのほかにも、投資家は、米国の金融政策に対する見通しのために、金から手を引いているのかもしれない。
米連邦準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長は26日の講演で、量的緩和第3弾(QE3)の可能性に関して指針を示すことになっていた。
アナリストらの見るところ、金相場をてこ入れする方向に働くQE3に対する投資家の疑念を反映しているのかもしれない。
米国の景気刺激策が実際に停止すれば、各国の景気低迷と通貨の下落がさらに金価格を下支えするかもしれない。「ユーロ圏の危機は終わったとか、ソブリン債務の不安が再び人々を驚かすことはないだろうと言うのは勇気がいることだ」と、GFMSのメーダー氏は言う。
** 金の動きは通貨の動き
バークレイズ・キャピタルの予想では、金価格の平均は現四半期が1725ドル、第4四半期が1875ドル、2012年第1四半期が1930ドルになるという。
「金価格の実際の変動は、基礎となる通貨の変動を表す徴候だ」とデービス氏は言う。「人々が各通貨に見切りを付けているため、それが逆関数となって、結果的に金は上昇するしかない」
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■独CDU幹部:南欧の危機に見舞われている国々は金売却を
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920016&sid=al.1GzCJmG_g
8月28日(ブルームバーグ):ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)幹部ミヒャエル・フックス氏は、南欧の危機に見舞われている国々が保有する金の一部を売却すべきだと述べた、と独経済誌ウィルトシャフツウォッヘ(Wiwo)が伝えた。
同誌(8月29日号)によると、同氏は各国が売却代金で相場が下落している自国の国債を買い戻すべきだと語った。
*******comment
EU財務の実質的「番頭」のミヒャエル・フックス氏が本音を吐いたようである。
これから生き残れるには・・「溺れるもの藁」ならぬ・・金の笛であると。
恐慌盲導犬を持たない国は
金メッキの笛でもいいから・・吹けば
犬でも・・飛び込んできてくれる?
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