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ジム・ロジャーズ氏「待ちに待った金価格調整局面到来」
http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/861.html
投稿者 sci 日時 2011 年 8 月 26 日 14:14:43: 6WQSToHgoAVCQ
 

http://www.nikkei.com/news/print-article/g=96958A9C9F819499E0E7E2E29A8DE0E7E2EAE0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;bf=0;R_FLG=1
ジム・ロジャーズ氏「待ちに待った金価格調整局面到来」

 上海の取引所における証拠金引き上げに端を発した金投機マネーの手じまい売りだ。ドカ雪の如く積もった先物買い残高が表層雪崩を起こし、金価格は1750ドル台まで急落した。更に、日本時間今朝にNYの取引所も証拠金引き上げ第2弾を発表した。5000ドルから7000ドルへ22%の引き上げである。

 シンガポール滞在中の日経商品面記事で、ニューヨーク商品取引所(COMEX)は11日の取引終了後、金の証拠金を22%引き上げた。過熱感の強まりで一段の引き上げに動くとの見方がある。「値が飛びやすい状況にあるため、調整が入れば下落幅も大きくなる可能性がある」という筆者のコメントが引用されたが、まさに、その状況が生じつつある。

 今回の下げは、ドカ雪の如く積もった金先物投機買い残高の表層雪崩だろう。これで金のバブルっぽい部分が一掃されよう。その意味で表題のように「金バブル崩壊の引き金を引いた」わけだ。

今朝、ジム・ロジャーズ氏からメールが届いた。

A much needed correction for gold is now underway as I suggested yesterday so this will be good for all of us who own gold.

必要とされる調整局面が進行中だ。昨日話したように、金保有者には良いことだ。(筆者注、一本調子で上げ続けるより、調整を繰り返しつつ下値を切り上げる展開が望ましいという意味)

 さて、ここが大事なことなのだが、金市場には、とてもバブルとは言えない長期保有型のマネーも流入している。単なる「リスク回避の逃避マネー」ではない。

 例を挙げよう。

1、中央銀行による外貨準備としての金購入。中国、インド、ロシア、韓国、タイ、メキシコ、ボリビアなど新興国中心にドルから金への分散が進行中だ。90年代は欧州各国の中央銀行が大量に外貨準備の金を売却してドルにシフトした。その結果、1999年には金価格が250ドルまで沈んでいる。その公的部門が今や買い手に転じた意味は重い。これをバブルとはとても言えない。

2、新興国の個人投資家による金現物買い。いまやインド、中国の2カ国で世界の年間金生産量の6割以上を買い占める。インドの需要の中核はブライダル。文字通り、持参「金」としての金宝飾品だ。中国では金地金の上に“福”の文字が刻まれ、金貨のパッケージには“財神”と印刷されている。要は“金運の神様”。めったなことで売るはずもない。これも非バブル的部分である。ただし、上海には金先物取引所もあり、ここではバブルっぽい売買が繰り返されている。今回、証拠金引き上げが実施された所である。

3、欧米年金や大学基金などの金ETF金現物買い。テキサス大学基金が20トン相当の金を先物で買い現受けした例が典型だが、ミズーリ州などの州職員の年金基金も金ETF購入を増やしている。これらも長期運用なのでバブルとは言えない。

 これら長期保有のための買いには共通の特徴がある。モメンタム(上昇の勢い)に乗って買ってはこない。まずは静観する。そしてファンド筋が売り手じまいに入った頃合いを見計らって、粛々と買いを入れるのだ。リーマン・ショック直後、大量解約に迫られたヘッジファンドが換金売りに走り金価格が急落した時も、一巡したところで買い始めたのが長期保有者たちであった。今回も下がったところで中国から大量の金現物買いが入るのは必至。下値は新興国が支える構図だ。

 金はバブルかの議論が盛んだが、バブルと非バブルが共存している市場なのだ。筆者はスキーフリークなので雪の例えが多いのだが、バブルの買いは新雪で、雪崩を起こしやすい。しかし非バブルの買いは根雪のごとく積もる。その境界線が需給均衡点ともいえるのだが、市場はオーバーシュート、アンダーシュートを繰り返しつつ徐々に均衡点に収束してゆく。今はまさにその過程なのだ。

 そもそも長期価格上昇トレンドが10年以上続いている。これは市場に上記のような構造的変化が生じ、経済学的にいえば、需要曲線が右上にシフトして、新たな供給曲線との接点を模索しているケースである。

 筆者のツイッターアカウントjefftoshimaには6000人ほどの若手中心のフォロアーがいるのだが、上がればそれゆけ、下がればパニックというつぶやきが多い。金はバブルなのか、これで終わりか、との質問には「構造的要因が複合的に作用し、長期上昇トレンドにいささかの変化もない」と答えている。

 なお、構造的要因の詳細については本欄アーカイブに保存されている8月3日付「金1650ドル突破 7つの理由と下げのシナリオ」を参照されたい。

豊島逸夫(としま・いつお)
 ワールド ゴールド カウンシル(WGC)日本代表。1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて貴金属ディーラーとなる。同行で南アフリカやロシアなどから金を買い、アジアや中近東の実需家に金を売る仲介業務に従事。さらにニューヨーク金市場にフロアトレーダーとして派遣され、金取引の現場経験を積む。その後東京金市場の創設期に参画。ディーラー引退後、WGCに移り、非営利法人の立場から金の調査研究、啓蒙活動に従事。金の第一人者であり、素人にもわかりやすく金相場の話を説く。

日経BP社から6月21日、ムック本『豊島逸夫が読み解く金&世界経済』が発売されました。  

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コメント
 
01. 2011年8月26日 17:09:50: YLoYRDFctQ
各国のデフォルト火山で、皆は「金」の船に乗り、港を出たは、高い乗船券を請求され、1部、降りたということか。火山が噴火している以上、乗り手はいくらでもいる。例え、「宝船」でなかっても、「火山」から、逃げられるだけましだから。


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               


02. 2011年8月26日 17:52:27: Pijo5v1olc
世界の民衆は価値の貯蔵手段を求めているだけだ。それにこたえる信用通貨を作ることを放棄した世界はバカの集まりだ。バーナンキはこれの最たるものだ。

03. 2011年8月26日 18:56:41: D5WRuZPiWg
考えてみてば、国家レベルのデフォルトが懸念されて来ている以上、手にしている紙幣の信用度は日に日に薄れてくる感じであろう。
その上、いまも基軸通貨のドル安は進んでいる。
すでに目減りするドル資産を持つことがリスクになりつつあるのだが、まだまだ米国はこの状態で2,3年いくだろう。

こうした状況でさらなるドルを資産として持ち続けるのかということになる。
そうした信用不安が、現物としての金に人々の注目を集めるわけで、ごく自然な流れだろう。

たとえ購入した米国債がデフォルト状態になっても、騒がないのは日本だけだろう。
米国あっての属領日本ということらしい。
その場合、年金や医療も崩壊するだろうが、すでに日本の政治家も覚悟しているようだ。



04. 2011年8月26日 23:06:11: Pj82T22SRI
>市場はオーバーシュート、アンダーシュートを繰り返しつつ徐々に均衡点に収束してゆく

それは、その通りだが

>構造的要因が複合的に作用し、長期上昇トレンドにいささかの変化もない

問題は、今の水準から、どの程度上がるか、
それとも円ベースで見て、既に均衡点を超えているかだが
インフレを世界の中銀がどの程度許容するかにかかっている

個人的には、世界的には、そろそろ均衡点過ぎているのではないかという感じを受けるが
まあFRBはドル安インフレを容認する傾向が高いし
日本の場合は、まだまだ緩和の余地は大きいから、
今後の円安と商品高騰で上振れの可能性は高いのかもしれないな


05. 2011年8月27日 17:53:07: 3Sz5bSNGFo
日経の有料版投稿?・・恥を知れ。
日経の有料版読者が阿修羅に出入りして何を工作したいの?
屑記事をベタベタ貼るか?・・・こいつは竹中塾の「荒らし」だ。

06. 2011年8月27日 21:11:15: a0wobcn8Mk
金(Gold)についての遠い遠い将来の話。

地球にいくら金があるか計算してみましょう。
(以下の数値は理科年表2011年版から)
金の含有率は0.50ppb(地殻依存度)として、
地球の質量5.974×10の24乗kgを掛けると
2.987×10の15乗kg(A値)となります。
これは少ない見積もりです。
金は重たいので地球中心部に多く分布しているでしょうから、
別の推定率140ppb(コンドライト平均組成)を用いると
8.3636×10の17乗kg(B値)となります。
現在の人口70億人で割ると一人あたり
A値では426トン、B値では実に10万トン以上になります。
金は採掘されるとそのまま人間界に保持され続けますから
貯まる一方です。
そのうち金なんてもういらないとみんな思うようになり、
価値はなくなるでしょう。何千年か何万年か後でしょうけど。

計算違いしていたらごめんなさい。


07. 2011年8月28日 05:49:54: wuiFKNWm5k
大きな計算違いをしています。
採掘可能な金という重要な関数が抜けています。
メタンハイドレードと同じで確かにあるのはあるのだが
採掘コストが高くついたり採掘不可能、収拾不能、方法がないなどの
条件を加味しなければ意味がありません。

08. 2011年8月28日 08:25:55: a0wobcn8Mk
>07
石油や食糧は使えばなくなりますが、金は使ってもなくなりません。
毎年の採掘量はわずかでも、人類の金の所有量は年々増え続けます。
遠い将来ですが、金はもう沢山ということになるでしょう。
現代人には関係ないことですが。

09. 2011年8月28日 15:17:49: mHY843J0vA
>>06,07

Au(金)が希少性や消費財としての価値で決まるとすれば、Ptに比べて既にバブルの状態にあります
今の金価格は、通貨の代替財として、つまり流動性選好によって高くなっていますから、今後、価格が上昇するとしても、それは明らかにバブル的な価格上昇になります

ソブリンリスクが収まれば、景気が回復しなくても、半値程度まで下落することは、ほぼ間違いないでしょう
ただし先進国の金融緩和が政治圧力によって続くのであれば、1/4〜1/5といったレベルまで下落する可能性は低いですね


10. 2011年8月29日 16:12:09: QGPJzp0t5M
>>豊島逸夫
http://www.mmc.co.jp/gold/market/toshima_t/list.html

最近まったく更新してないと思ったら、こんなとこに書いてんのかw
ま、年がら年中、同じこと書いてるから、どうでもいいんだけど。


11. 2011年8月30日 02:36:24: hkKbFLCNPs

今の「金=ゴールドの上昇」は、景気回復期待によるインフレリスクヘッジのためのものではない。通貨不安による金=ゴールドの上昇である。世界中が、金融博打のやり過ぎで、大損発生。お札を刷りまくって急場をしのいで時間稼ぎをしているだけだが、やがてそれも力尽き、今の通貨・金融システムはやがて破綻・崩壊するしかなくなる。だから世界中が資産防衛のために、実物資産買いに走るしか手がなくなっている。日本人は円が強いから、まだまだ危機意識が足りない。また、米国経済破綻を皮切りに今の通貨・金融システムがやがて破綻・崩壊するなどと思っている日本人は少ない。だから今日本では世界の流れと逆行して、目先の利益に目がくらみ、金=ゴールドの売却に走っている。今の「金=ゴールドの上昇」の根本原因を考えればわかりそうなものであると思うが。

米国の財政破綻は決定的、既定路線。米国は外国からの借金を踏み倒す、返せない借金は踏み倒す以外に手がない。そして、米ドル暴落、米株式暴落、米債券暴落のトリプル安となる。その後、米国はハイパーインフレ、デノミ、新札切替、預金封鎖へと進んでいく。今までのペーパーマネーは終焉。世界もまたその影響を受ける。その時、実物資産を持っている者が強い。金=ゴールドもそのうちのひとつ。だから、ちょっとぐらいの調整相場で、実物資産を手放さないほうがよい。金・銀・プラチナなどの実物資産はこれからも値上がりしていく。なにせ今までの借金を帳消しにして、リセットするには今までのペーパーマネーを一旦終焉させるしかない。今までのお札は新札に切り替える時に、大幅に減価されるし、おそらく上限も設けられるだろう。そうなったら、やはり、実物資産を持っている者が強い、と考える。


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