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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=a0iSkYzwbMsE
8月25日(ブルームバーグ):米国と欧州が何よりも恐れているのは「日本化」だ。沈滞とデフレ、世界の中での地位低下が延々と続く日本のようになることを恐れ、米欧の当局者らは「失われた10年」シナリオの回避のためなら、いかなる措置もいとわない。
しかしながら、そのような米欧の恐怖はある意味で皮肉なものだ。米欧経済、特に米国は仮に望んだとしても日本にはなれない。実際、米国は幾つかの点では日本になりたいと望むだろう。
米国には日本的な特徴も幾つかある。膨大な債務と賃金低下、ゼロ金利、中銀が量的緩和拡大を迫られていること、景気悪化の傍らで政治家が政党や派閥間闘争に明け暮れていることなどは、既に日本化しているとしか言いようがない。
日本病の負の側面には、何でも受け入れることができるその穏やかな性質が影響しているようだ。資産は値下がりしリセッション(景気後退)が普通の状態になり、企業はゾンビと化し銀行は支払い不能――。それでも日本は沈没しない。
犯罪が急増することもなければホームレスで街がいっぱいになってしまうほどのこともない。ロンドンのような暴動は決して起こらない。家計は順応し、貯蓄を取り崩しながら暮らしていく。日本はなんとかやっていく。3月11日の大震災の後ですらだ。
米国にそんなことが可能だろうか。20年間のゼロ成長が大きな社会不安ももたらさないなどということが、米国であり得るとは考えにくいと私には思われる。
*二つの国の物語
日本の抱える問題は数多いが、少なくとも日本には1億2700万人の国民を景気低迷から守る巨額の「タンス貯金」がある。借金漬けの米国人は所得が断たれれば2カ月と生き延びられないだろう。
日本では最近まで、内需の弱さを海外からの堅調な需要が補っていた。一方、ドルがどんなに安くなろうと輸出が米経済を支えることはないだろう。欧州の苦境は深まり中国も減速しつつあるからだ。成長の明確なエンジンが見つけられず、米国はさらに深いリセッションへと落ち込んでいくだけだろう。
日本はまるで二つの国だ。一方では信じられないほど安全で効率的、国民の寿命は長く識字率は100%。大気汚染もなく医療サービスは整っている。一方、もう一つの日本は反発を待ち望む投資家を永久に失望させ続けている。
しかしながら、問題や困難を抱えながらも日本は機能している。米国も景気低迷から抜け出せなくなったら日本を見習うだろうか。できればそうしたいだろうが、できるとは思えない。(ウィリアム・ペセック)
*********** comment
市場にはダブルスタンダードがあってはならない・・というのが、ユダヤ流グローバリズムであるが・・所詮、文化的ナショナりテーまでもは飼いならせず・・「清貧の文化」を知る日本人に倣い・・「失われた10年」の文化を、そうたやすくは物流のように輸入はできまい。
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