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市場が予想以上に早く景気後退の底を織り込んだとしたら
次は金と一般商品価格の乖離が是正されることになる
最近のボラの増加は、今回の大相場の転換のシグナルである可能性はあるが
生産性の上昇による世界的な景気拡大がなく、緩和的な金融政策が続く限り、
半額程度への調整はあったとしても、金など通貨代替資産の劇的な下落が起こることはないだろう
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_294450
金相場、史上2位の下落幅―高値警戒感台頭で
2011年 8月 25日 8:25 JST
24日の金相場は、最近の記録的な急騰に対する警戒感から大きく下落した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物の中心限月12月物は104ドル(5.6%)安の1オンス=1757.30ドルで通常の取引を終了した。薄商いの期近限月8月物も同様に大きく下落し、1754.10ドル。この日の下落幅は、インフレ調整済みベース換算で2397.15ドルという過去最高値を付けた1980年1月21日の翌22日に記録した143ドルの下げに次いで史上2位だった。
イメージ Bloomberg News
アナリストによれば、株価上昇のほか、米連邦準備理事会(FRB)が26日に新たな金融緩和措置を打ち出すかどうか疑問が浮上したことがこの日の投げ売りの主因だった。
金相場が下落し続けるにつれて、市場を支配したのは、金が少なくとも目先のピークに達したとのセンチメントだったことを認める投資家も少なくない。一部の投資家は過去2週間、買いを積み上げていた。金は最近、5日間連続で過去最高値を更新し、22日には1891.90ドルで終了している。
540億ドルの顧客資金を管理している投資顧問会社ジャニー・モントゴメリー・スコット社の最高投資責任者(CIO)、マーク・ラスチニ氏は「誰かが金を1900ドルに近い水準で買い、きょうは後悔の念にかられているのは明白だ」と語った。
世界最大の金現物の上場投資信託(ETF)である「SPDRゴールド・シェア(GLD)」は24日の金先物相場下落ほど大きく下げなかったようだ。しかしGLDは前日の23日、金先物の終値ベースでの下落率1.6%を上回る3.8%下落していた。これはGLDが金先物の立会場の取引終了後も取引を続けているためだ。
金下落が加速するにつれ、23日の取引終了までにGLDから24.84トンの金が流出した。これは31.26トンが流出した今年1月25日以来最大の償還規模。
商品取引会社グレーディアス・アセット・マネジメント社(シカゴ)の商品取引主任アンドリュー・ストアスマン氏は、今週に入って買い持ちポジションを一部削減した後、24日には残りのポジションをすべて売却したと述べた。
最近の金高騰に対して相場が崩落するとの予想はこれまでもあった。しかし、欧州債務危機から中国の経済成長への疑問など幾つかの要因に伴い、金はセーフヘイブン(投資の逃避先)とみられて続伸し、そうした崩落説はそのつどかき消されていた。
今週初めには、一部アナリストは金相場は2000ドルを突破すると予想していた。今からみれば、こうした予想は過度に楽観的だった。
しかし、投資家たちがすべて、24日の金急落を前に手持ちの買いポジションを手じまったというわけでもない。米国のリセッション(景気後退)入りの可能性増大、ムーディーズ・インベスターズ・サービスによる日本国債格下げなど世界的なソブリン債問題の高まりなどから、二の足を踏む投資家もいる。
例えば150億ドルの資産を運用しているコンバージェント・ウェルス・アドバイザーズ社の主任投資ストラテジスト、ジョン・ワークマン氏は「われわれは現時点で何かしなければならないとの切羽詰まった感じは抱かなかった」と述べた。
記者: Tatyana Shumsky
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