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前原前外相が民主党代表選に出馬を表明しました。厳しいのは会合に35名しか集まらなかったこと。野田財務相、馬淵前国交相などと支持基盤が重なり、信義の面からもすでに支持を約束した議員は、そちらを裏切れません。決選投票になれば結集するとしても、今回の出馬で大きな禍根を残すことから、前原氏は挙党一致を訴えますが、実は前原政権が誕生すれば、初めからぐらぐらになります。
しかも、国民支持が高いといっても、野党支持者も参加しており『前原与し易し』との算段も、恐らく働いているでしょう。在日韓国人からの献金は、知らないとイイワケができない状態であり、野党系市民団体から告発されます。またその前、脱税の疑いで逮捕された容疑者との不適切な関係、も取り沙汰されたように、前原氏は身体検査に耐えられない候補、との噂が専らです。
議員生命をかける、というのも強ち誇大広告ではなく、これらが一つでもクラッシュすれば政権どころか、自身の政治生命が絶たれます。自分ではムリ、と気づいているのに、周りの声に推されて出ざるを得なくなった、これが追い込まれ出馬の真相でしょう。野田氏、馬淵氏では勝てそうにない、一度主流派の座を明け渡せば、もう復権は難しいだろう。急に挙党一致を訴える、その慌てぶりは強気の態度に限界が見えた証拠であり、衰退の兆しを必死で振り払う行為となって現れます。
自民は、前原氏なら願ったり叶ったりです。つまり前原氏をスキャンダルで追い落とせば、必然的に総選挙に雪崩れこみます。民主は直前に代表選を行い、総選挙を戦う形になる。これは自民にとって有利に働きます。前原氏の政策、それに醜聞も含めて、野党はてぐすねひいていることでしょう。
ここまで理解した上で、前原氏が勝てる公算は菅グループの取り込みです。菅氏の献金問題も、すでに司法の捜査は進んでおり、官邸のGOサインが出れば、立件可能な段階と見ています。反菅勢力が権力を握ると、菅氏に強制捜査が入り、グループは解体の危機に陥ります。今度の代表選は、小沢派、反小沢派という以上に、反菅、反仙谷が混じり合い、勢力図は混沌としているのです。前原氏は前原、菅グループで二番手を確保、決戦投票で野田グループ、馬淵氏についた議員を取り込んで、やっと勝てるか、というところなのでしょう。逆に、小沢グループが一人にのれば、一度の投票で決まってしまう可能性があり、そうなれば今度の覚悟はすべて水泡に帰してしまいます。
自民の調査能力には疑問符が残りますが、本気になれば、前原氏の醜聞を見つけるのはそう遠くない時期に訪れます。早ければ年度内に解散、という戦略が描けることから、大連立など応じる必要もなくなります。部分連立にとどめ、あくまで責任の共有という形にはしないはずです。
前原氏のような脇の甘い政治家は、自民なら首相候補にもなりません。しかし民主党内では保守の象徴、のように祭り上げられた結果、殉死となることが必定です。政策や思想ではなく、象徴で人を選ぶと必ず失敗する。それは数年に及ぶ首相の交代劇で、嫌というほど国民は見せつけられました。その愚をまた今回も犯すのか? 前原氏は、そんな象徴ともなりつつあるのでしょう。
殉死が、自らの脇の甘さから出るのなら頓死です。今、世界経済は『信用クランチ』に怯えています。高い格付けを与えられても、破綻懸念を生じれば売り叩かれます。この格付けを『世論調査の支持』、破綻懸念を『醜聞』、と置き換えれば政治情勢も同じです。首相が信用クランチを起こせば、法案は目詰まりしますし、支持率下落がメディアの首相叩きとなり、さらに支持が落ちる負の連鎖に陥ることでしょう。少なくとも、首相になる前からリスクの高い人を選抜する時点で、すでにどこか誤った価値観から発生している、そう考えても良いことになるのでしょうね。
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