http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/842.html
Tweet |
元々、市場も期待していなかったから、その小さな期待以下でも大した影響はなかった
ただ、今後も打つ手があるし、だらだらと政府日銀が小出しに対策を続けるだろう
という意味での期待は続くし
ドル資金の供給というのは(円安効果や国内雇用拡大は期待できないが)
単なる海外の商品バブルを煽るだけでなく、海外の実物投資につながれば
海外の雇用拡大にも貢献するので、介入よりは、筋は悪くない
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22840620110824?sp=true
円高対策で1000億ドルの緊急基金創設:識者はこうみる
2011年 08月 24日 13:16 JST
8月24日、政府は外国為替市場で急速に進行する円高に対応するため、「円高対応緊急パッケージ」を発表。写真は都内の為替ディーラー。12日撮影(2011年 ロイター/Issei Kato)
トップニュース
政府が円高対策発表、1000億ドルの緊急基金創設
ドル76円後半、円高対策受け一時ドル売り
米英仏などシリア決議案を提示、米大使は南部で支持表明
日経平均は小反落、欧州勢の売りに押され終盤にマイナス圏
[東京 24日 ロイター] 政府は24日、外国為替市場で急速に進行する円高に対応するため、「円高対応緊急パッケージ」を発表した。
民間資金の外貨転換を促すことによる為替相場の安定と長期的な国富の増大を目的に、外国為替資金特別会計の資金を活用した1000億ドル規模の「円高対応緊急基金」を創設するとともに、外国為替および外国貿易法に基づき、為替トレーダーが保有する外国為替持ち高の報告を主要金融機関に求めることが柱。緊急基金は1年間の時限措置とする。
市場関係者のコメントは以下の通り。
●従来より規模・内容とも評価、1年で米景気戻るか疑問も
<RBS証券 チーフエコノミスト 西岡純子氏>
今回の対策内容は、従来に比べて評価できる。従来は中小企業の資金繰り支援など、場当たり的なものが多かったが、今回は1000億ドルと規模も大きい。ただ1年間の時限措置なので、それまでの米経済が上向きに転じるかは疑問だ。また米国が2013年までゼロ金利を継続するとの方針もあり、これでドル安/円高の流れが変わるといえるのかはわからない。国内景気は復興需要が出てくる一方で世界経済はまだ下向きが続くこともあり、実効性はそれほど大きくないだろう。
●海外M&Aなど呼び水効果期待か
<みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>
政府が外国為替市場で急速に進行する円高に対応するため、円高対応緊急パッケージを発表した。民間資金の外貨転換を促すことによる為替相場の安定と長期的な国富の増大を目的に1000億ドル規模の「円高対応緊急ファシリティ」を創設することが柱だが、最大の狙いはアナウンスメント効果だろう。外貨準備でもっている外貨資金を融通することで海外でM&Aや資源購入を促す呼び水効果に期待しているのではないか。
直接的に円売り・外貨買いを誘発する内容ではない。市場では、事前に為替介入かそれに類似するダイレクトに需給に影響しそうなサプライズを期待していたフシがあり、発表後は逆にドルが売られた。
●期待していた分肩透かし、直接投資の円売り生じなくなる可能性
<シティバンク銀行 チーフFXストラテジスト 高島修氏>
日銀と財務省で徹底した円売りを開始するなど、大規模な対策が出るかもしれないと緊張感が高まっていたが、この程度の対策かという印象だ。中身はこれから精査が必要だが、実需企業が直接投資で円売り/ドル買いするのを、外為特会が保有している外貨でファイナンスしてしまうと、生じるはずの円売りフローが生じなくなる可能性がある。
●市場は即効性ある政策を期待、中身を精査してから評価
<外為どっとコム総合研究所 社長 植野大作氏>
断片的な情報だけが流れており、具体的な中身が分からない。市場が期待していたのは介入や追加金融緩和といった即効性のある政策だったが、中身をじっくりみないと評価できない内容だった。そのため、会見を開くと発表してから買われた分ぐらいが押し返された。
●市場の反応は円買い、円高是正効果は限定的
<住友信託銀行マーケット・ストラテジスト 瀬良礼子氏>
円高対応緊急パッケージには、主要金融機関に対しトレーダー保有の外為自己持ち高の報告求めることが盛り込まれた。しかし、海外ヘッジファンドの持ち高まで明らかになるとも思えない。1000億ドルの緊急ファシリティーはスキームがわかりにくく即時の評価が難しいが、企業による海外企業買収の促進は長期的には国内空洞化のリスクもはらむ。市場のファーストリアクションが円買いだったことをみても、円高是正効果は限定的ではないか。
●ドル資金を効率的に活かすこと狙う
<JPモルガン証券 チーフ債券ストラテジスト 山脇貴史氏>
円高対応緊急パッケージ策定は、外為市場でのドル安/円高阻止に向け、ダイレクトにインパクトを与えるような為替介入のイメージではない。外為特会で持っているドル資金を、いかにレバレッジをかけて経済の成長に振り向けるかということを狙っている。持っているドル資金を効率的に活かすかということだと思う。
円高阻止というよりは、円高を活かしてリスクテークをきっちりできる環境を作ろうとしているように見える。具体的には、日本企業の海外企業買収や資源エネルギー確保、中小企業輸出の促進を図るということだ。
●為替介入の他に政策余地を示したと評価
<野村総研 金融ITイノベーション研究部主席研究員 井上哲也氏>
当局による為替介入だけでは(政策的な手詰まり感という観点で)結構厳しい状況となっていたので、その意味では前進と評価する。1000億ドル規模の緊急ファシリティに関しては、大きなフローになると思われるし、効果は期待できるのではないか。具体的な効果については、対策自体が直ちに何かを変えたりすることはないが、政策が尽きたという不安感が市場にあったのであれば、それを緩和できるとみている。
© Thomson Reuters 2011 All rights reserved.
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。