野田・前原で国民が守れるのかな？

日銀引き受けの復興債を発行しろ。謀略の臭いもするな。

以下引用。

日刊ゲンダイ8/23（22日発行）「超円高への対抗策」　

「最良は三十六計逃げるにしかず」だ
　
　1�j＝75円という円高が進んでいるのに、野田財務相の頭の中は総裁選でいっぱいだ。だから、抜本対策なんて出てくるわけがないし、市場は安心してドル売り・円買いを続けている。

「何やってんだ！」と非難するのはたやすいが、これはこれでいいかもしれない。バカが知ったかぷって何かをやる方がよっぽど迷惑なことがあるからだ。

「なにしろ、野田財務相には前科がありますからね。8月冒頭の為替介入で4・5兆円も使い、1000億円以上の損失を出している。もっというと、歴代政権の介入は見るも無残な結果しか残していない。過去数年間で、40兆円もの為替損失を出しているはずです」（市場関係者）

　このカネがあれば、今頃、東北には御殿が建っている。「三十六計逃げるにしかず」ということわざがあるが、この局面では政府・日銀が何をやったところで無駄だ。一時しのぎにしかならず、再
び、円高を仕掛けられてしまう。結局、為替差損が膨らみ、日本は大損するのである。第一生命経済研究所の主席エコノミスト・永濱利廣氏が言う。

「介入をしないともっと円高が進んだとは思いますが、介入したところで、時間稼ぎにしかならないのは事実です。円高の原因はドル安ですが、ドルの流通量はリーマン・ショック後、相次ぐ金融緩和策で3・2倍に膨れ上がっている。円は3割増程度．これでは円高は止まりません。本気で円高を阻止する気ならば、抜本対策を打たなく
てはいけないが、辞める首相の内閣では無理です。円安にするには、大胆に復興債を出せばいい。それを日銀が引き受ければ、一気に円の信用が下がって、円安になりますよ。それくらいやればいいのです」

　日銀引き受けの是非はともかく、為替介入なんて、焼け石に水なのである。

「自ら動けば戦前日本と同じ運命」

　もうひとつ、この円高は「仕掛けられたものだ」という認識も必要だ。京大名誉教授の本山美彦氏が言う。

「謀略なんて、信じたくないけど、米国債が格下げされれば、為替がドル安・円高に振れるのはわかっていました。米国は景気が悪いから輸出産業を応援したいのです。日本は格好のターゲットになっていますね。これ以上、円高が進めば、日本企業は海外シフトを加速化させるでしょう。米国の工場が増えれば、米国人の雇用が増える。何から何まで米国に有利に働くのです。恐ろしいのは、為替も、株も、大きく動けば必ず、儲けるプロがいることです。極端な
円高の後は、日本国債の格下げ→円安かもしれない。日本は餌食になっているような気がします。」

　経済産業省の古賀茂明氏も、こうしたシナリオを危惧するひとりだ。円高で日本企業が海外にシフトした後、国債格下げを食らえば、円安の恩恵も受けられず、日本はIMF管理下に入るような事態になる。「日本は焼け野原同然になってしまう」（古賀氏）のだが、
これはかつてのABCD包囲網を思い出させる。

　日中戦争さなかの1940年、日本の拡大路線を恐れたA（米）B（英）D（蘭）がC（中国）を支援するために日本に対する貿易制限を断行、事実上の経済制裁を科した。世界を敵に回したことで日本は翻弄され、戦争に突き進むことになる。

「民主政権の今の対応では国は滅びる」

　今度も似ている。G8と強調なんかできっこないし、かといって敵に回すせば、やられてしまう。バカな民主党政権は、とりあえず何もしない方がいい。