http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/798.html
Tweet |
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aaaJcp3BBB5g
山口日銀副総裁:円高は必ずしも日本経済に打撃与えず−中国で討論会
8月21日(ブルームバーグ):中国・北京を訪問中の日本銀行の山口広秀副総裁は現地時間の21日午前、「第7回北京−東京フォーラム」のパネルディスカッションに参加し、必ずしも円高は日本経済に打撃を与えない、と語った。
山口副総裁は、現在の円の高騰については懸念していると述べる一方で、円の上昇を緩やかにしたり、反転させたりするために、中央銀行が行動をとるかどうかについてはコメントしなかった。
円ドル相場は19日のニューヨーク外国為替市場で、一時1ドル=75円95銭と戦後最高値を更新した。
――またもや、ほんの数円・数十銭の円高になったと言うことで、特定業界の意向を受けたマスコミが政府対策を催促する報道を大量に流している。
企業が海外に出て行って国内が空洞化すると言う論調であるが、円高や電力不足のみで国内が空洞化すると言う論調は、あまりに単純な見方であろう。
コマツの会長も言っていたが、海外に出たら、生産資材等の調達網は貧弱で、日本国内とは雲泥の差だ。また電力の品質は悪く、電圧低下・停電が多い。当局に賄賂を贈らなければ不利な扱いを受ける。労働力の質のばらつきが大きく労務管理が難しい。
一般に、輸入原材料に近い企業が一番に円高メリットを受けるが、彼らは口をつぐんで何も言わない。ガソリンや軽油はなかなか下がらない。輸出比率と付加価値が高い製品を生産する企業ほどコタエるであろうが、遅行する資材安で円高メリットはいずれ還元されるだろう。
輸出企業はマスコミに資金注入して円高阻止キャンペーンを打つより、輸入原材料等から連なる購入資材の値下げネゴを強力に進めるべきだろう。
今後とも、米国が裏付けのないドルを刷り続ければ、中期的(2年位)で1ドル60円台になることもあるだろう。
MOFの円高阻止、円売りドル買い介入も持続的な効果は認められない。獲得した米ドルで米国債を買っても米国からは感謝されないし、減価するから損失は膨らむ。また国内に溢れた円は不胎化しない限り、ハイパーインフレの起爆剤になる恐れもある。
なお、政府日銀は円高対策として、企業支援しようとのことだが、ターゲットを絞ったものであって貰いたい。
これまでも、数々の中小企業対策が打たれたが、その殆どは限界中小企業の延命をも手助けするもので、却って既得権益者を保護し、企業(起業)活動の本来のダイナミズムを奪い、経済社会の沈滞をもたらしているのではないだろうか。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。