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<成田、関空が拠点>
JALが16日、格安航空会社(LCC)への参入を正式表明した。
豪カンタスグループ、三菱商事との3社で「ジェットスター・ジャパン」を設立。標準的な航空運賃に比べて平均で4割安くし、同一路線のLCCよりも運賃を1割下げる「最低価格保証」制度を導入する。来年中にも国内線の運航を開始する方針だ。
先行するANAも加え、大手2社のそろい踏み。日本も本格的な“LCC戦国時代”に突入すると騒がれている。しかし、「これで飛行機代が安くなる」と単純に喜べる話でもない。
ANA系のLCCは、香港のファンドなどと立ち上げた「ピーチ・アビエーション」が関西空港、マレーシアのエアアジアと共同で新設するものは成田空港が拠点だ。今度のJALのジェットスターも、成田と関空を拠点に、札幌、福岡、沖縄への国内運航を検討している。
アクセスのいい羽田や伊丹なら、出張の多いサラリーマンは大助かりだが、都心から離れた成田や関空では使い勝手が悪いのだ。
「JALとANAにとって、LCC参入は新規顧客の掘り起こしが目的です。これまで新幹線や高速バスを使っていた人に、多少不便でも値段の安い飛行機に乗ってもらおうというのが狙い。一方、会社のお金で出張するビジネスマンや、時間を優先したい都会の人たちには、これまで通り、羽田や伊丹でJAL、ANA便に乗ってもらいたい。でないと、本体までLCCに食われてしまいますからね。当然、LCCへの参入によって、羽田や伊丹発着のJAL、ANA便の値段が押し下げられることもないでしょうね」(城西国際大助手・鳥海高太朗氏)
多くの利用者に何のメリットもない形になったのは、“お荷物空港”を粗製乱造したデタラメ航空行政のツケだ。
「成田は羽田の国際化で客足を奪われ、関空も閑古鳥が鳴いています。それでいて、発着枠の空きは増えている。黙っていれば海外のLCCに枠を奪われかねないため、JALもANAも先手を打たざるを得なかったのです」(鳥海高太朗氏=前出)
天下り先や利権の確保を優先し、利便性を無視した空港をつくっておきながら、その反省もなく成田、関空を温存しようとする。つくづく、この国の政治はどうしようもない。
(日刊ゲンダイ2011年8月17日掲載)
http://news.livedoor.com/article/detail/5797808/
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