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ドル暴落黒字国・日本が危ない!
http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/783.html
投稿者 taked4700 日時 2011 年 8 月 20 日 10:15:32: 9XFNe/BiX575U
 

2007年3月の記事ですが、面白い記事ですので、引用しておきます。
なお、この記事が書かれた後、あのリーマンショックが起きています。

リーマンショックについてはこの引用記事の次の記述がとても示唆に富んでいます。まず、その部分だけの引用:

ドル暴落でも“資産倍増”のマジック
 ところがアメリカは、ドル暴落を逆手に強いアメリカを演出する“マジック”を手にしています。
 例えば、1ドル120円が60円に半減した場合、120円は2ドルとなり、アメリカ資産の名目評価額は倍増し巨額の資産に一変します。一方対外負債は、アメリカ国債や株式などへの証券投資が多く、その表面投資額は変わらないばかりか実質投資価値は半減することになります。結果、ドル暴落による資産膨張によって、アメリカは国際収支黒字国≠ノ変貌することになります。しかし、実体経済は当然悪化しており、各国の警戒感はいっそう強まることは間違いありません。  また、軍事力を背景に、力で他国を支配するアメリカの姿勢は完全に世界の「信用」を失うことになります。信用を失ったドル(アメリカの政治経済)は、基軸の終焉、孤立へと向かっていくでしょう。  とくに中国、EUが元・ユーロ建てを求めた場合、この流れは一段と加速するものと見られます。

以上、リーマンショックに関しての引用終わり、

の部分の記述がとても参考になります。しかし、このリーマンショックのために、アメリカは世界中の国から信用を無くしてしまいました。

以下、記事全体の引用です。

http://www.kanchu.or.jp/syuchou/syuchou200703_1.htm より引用:

ドル暴落黒字国・日本が危ない!
アメリカ追随の異常政治・経済の実態
専務理事  田中 実

   大企業が軒並み業績を回復させるなか、輸出増による日本の外貨準備高が異常な伸びを示しています。財務省07年1月の速報では8953億8300万ドル(115円換算102兆9690億円)で、98年比で4倍強となっています。しかし好調に見える日本経済に、実は深刻な危機が日増しに強く大きくなっています。

アメリカドル暴落とその背景
 それはアメリカドルの「価値の暴落」です。アメリカは1971年、ドルと金のリンク中止(いわゆる「ニクソンショック」)を発表しました。発表前、1オンス35ドルだった金価格は、現在628ドル(ニューヨーク商品取引所07年1月平均相場)まで暴落しています。
 ドル暴落の主要因の第一は、戦争のための戦費調達です。とりわけ第二次世界大戦を含む数次の大規模戦争の戦費支出が大きく作用し、巨額の財政赤字を作り出しています。第二は、世界の基軸通貨国の権威を維持する力の政策です。そのために、他国を威圧する軍の超近代化装備、軍拡路線を選択したためです。第三は、景気拡大政策です。豊かなアメリカを象徴する消費経済(バブル景気)を煽り、そのための輸入拡大で巨額の貿易赤字を招いたことです。  このドルばら撒き政策を容易にしたのが、ドルと金の交換停止です。ドルはアメリカ通貨であり世界の基軸通貨でもあります。アメリカから見れば、世界は国内同様、アメリカ経済圏ということです。大量のドルばら撒きは、アメリカの軍事産業を太らせ、国内消費も拡大させました。好況は高金利を生み、高金利は預金、投資として世界中のドルをふたたび国内に呼び戻しました。呼び戻すことでさらに景気に弾みをつけています。

 
日米貿易構造の特徴と問題点
 日本は、湾岸戦争やイラク・アフガニスタン戦争で、資金拠出・派兵など、対米軍事協力を強化しました。経済面では、自動車、電機などを主力に、対米輸出を積極的に展開し、その貿易黒字は過去最高となり、世界第二位の外貨保有国となりました。
 問題はこの外貨の扱いです。貯め込まれた外貨は、ニューヨーク連邦準備銀行の日本政府の預金口座に移され、かつアメリカの国債や株式の購入などその多くを証券投資に運用されています。運用はアメリカ経済に潤沢な資金を提供し、企業活動や個人の消費経済を拡大し、アメリカ経済の成長に貢献する役割を果たしています。この仕組にこそ、アメリカいいなりの屈辱的自公政治の本質が示されています。

対米輸出は対米奉仕
 対米輸出の仕組み、特徴は以下のとおりです。
1.対米輸出代金はドルで受け取り、ドルは日本の金融機関で円に交換されます。
 →円は輸出企業の設備投資や配当、人件費など企業経営の必要な資金となります。
2.交換された金融機関のドルは日銀に入ります。
 →ドルは国民の資産となり日銀が国民に代わって保有します。
3.日銀はただちにニューヨーク連邦準備銀行に預金します。
 →理由は、高利回り運用のためです。
4.預金されたドルは、アメリカ国債や株式などの購入に宛てます。
 →ドルは、ふたたびアメリカ国内に還流します。
5.アメリカ市場に還流されたドルは、アメリカの経済活動に投入されます。
 →経営資金や個人消費などに提供され、アメリカ経済の拡大、好調がつづきます。
 つまり、アメリカへの売却代金ドルは、日銀を経由してふたたびアメリカに里帰りします。

世界恐慌にすすむドル暴落
 アメリカの実態はどうでしょう。財政赤字は3186億ドル(05年度、115円換算△36兆6390億円)、対外負債純資産残高が△2兆3017億ドル(同△264兆6950億円)の世界一の赤字国となっています。しかもイラク戦争などの戦費がいまも増えつづけ、ドルの垂れ流しはとどまりません。
 もし仮に1ドル120円が60円に暴落すれば、日本や中国の対外資産、外貨準備高は半減し、巨額の国民資産を失い、その結果、両国の経済はもちろん世界恐慌に発展する恐れも多分にあります。

ドル暴落でも“資産倍増”のマジック
 ところがアメリカは、ドル暴落を逆手に強いアメリカを演出する“マジック”を手にしています。
 例えば、1ドル120円が60円に半減した場合、120円は2ドルとなり、アメリカ資産の名目評価額は倍増し巨額の資産に一変します。一方対外負債は、アメリカ国債や株式などへの証券投資が多く、その表面投資額は変わらないばかりか実質投資価値は半減することになります。結果、ドル暴落による資産膨張によって、アメリカは国際収支黒字国≠ノ変貌することになります。しかし、実体経済は当然悪化しており、各国の警戒感はいっそう強まることは間違いありません。  また、軍事力を背景に、力で他国を支配するアメリカの姿勢は完全に世界の「信用」を失うことになります。信用を失ったドル(アメリカの政治経済)は、基軸の終焉、孤立へと向かっていくでしょう。  とくに中国、EUが元・ユーロ建てを求めた場合、この流れは一段と加速するものと見られます。

借金国アメリカ好調、カネもち日本は不況
 ドル破綻を避けたい日本政府は、日銀や保険会社などを指揮し、「円売りドル買い」の為替介入を行い、ドル高を必死で維持してきました。為替介入は、手持ちのドルに加えてさらにドルを買い増し、代わりに円を放出する、つまり国民の税金で実勢より価値の低いドルと円を交換する政策です。ドル暴落による損害は、本来貿易当事者が被るべきものですが、その損害を国民に肩代わりさせ、アメリカの責任も免罪にするという屈辱的奉仕政策をとり続ける、それが日本政府の姿勢です。

対等・平等・互恵の共同体結成は世界の流れ
 EUはすでに独自のユーロ経済圏を構成・拡大し、アメリカと対等・平等の関係を結んでいます。アメリカの裏庭といわれた中南米でも、大半の国(ニカラグア、エクアドル、ベネズエラ、ガイアナ、ブラジル、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン)が、アメリカ主導の「米州自由貿易地域」(FTAA)構想を断ち切り、「連帯、協力、補完」の自主的・民主的地域共同体づくりをすすめています。
 アジアでも、アセアン10カ国プラス日本、中国、韓国の13カ国で東アジア経済圏構想がすすめられています。

政治・経済の真の自立日本を
 軍事力を背景とする力の政策は、民主、共和いずれの党であっても大差なく、早晩アメリカ経済の行き詰まりは避けられません。日本のとるべき道はただ一つ、一刻も早くアメリカ追随の政治・経済にピリオドを打つことです。世界の流れは、どの国の支配も許さない自主的・民主的国づくりと、対等・平等・互恵の共同体結成へとすすんでいます。
 日本は、アメリカとの主従の関係を対等、平等に改善し、世界各国との相互、互恵の貿易を発展させること、そして当面以下の施策を実行することが大切です。 1.東アジア経済圏を結成し、共同通貨の発行、域内共同市場の発展をめざす。
2.アメリカ主体の貿易構造をあらため、EUおよび世界各地域共同体との連携をすすめ、同時に後進国、 発展途上国の経済発展のための貿易構造に改める。
3.対米貿易はただちに円建てとし、貿易黒字は国民に還元する。
4.「ドル買い支え」の為替介入を止め、アメリカと対等・平等の関係を築く。
(2007年3月)  

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コメント
 
01. 2011年8月20日 17:26:33: rSEQ7Pn44A
>例えば、1ドル120円が60円に半減した場合、120円は2ドルとなり、アメリカ資産の名目評価額は倍増し巨額の資産に一変します。

だれかわかりやすくせつめいしてくれ。

しまうた


02. taked4700 2011年8月20日 18:30:49: 9XFNe/BiX575U : GLxR7PWNQg
>例えば、1ドル120円が60円に半減した場合、120円は2ドルとなり、アメリカ資産の名目評価額は倍増し巨額の資産に一変します。

アメリカ国内から見たアメリカが持っている海外資産についての話です。

現在はドル安円高ですが、よりドルが暴落し、今のドルの価値が半分になった時のことです。

1.1ドル120円の時に、100ドル分日本の何かを買います。この時のドルでの価値は100ドルです。円での価値は12000円です。

2.1ドル60円にドルの価値が減った時、円での価値は12000円ですが、ドル換算では200ドルになります。

つまり、将来のドル安を見越して、海外投資をしているので、ドル安になればなるほど、ドル資産が増えると言っているのです。


03. 島唄 2011年8月20日 18:52:27: ZW97PFZHjT5Lg : rSEQ7Pn44A
あいつらワザとドル安にしてんだぞ。

いかさまじゃないか!


04. 2011年8月20日 19:13:05: EPvgWxBaMI
>例えば、1ドル120円が60円に半減した場合、120円は2ドルとなり、アメリカ資産の名目評価額は倍増し巨額の資産に一変します。
は・・・・・

アメリカが保有する対日資産の国際名目評価額のことだと思います。


05. taked4700 2011年8月20日 19:15:31: 9XFNe/BiX575U : GLxR7PWNQg
03さん、

自分もそう思います。

そもそも、どの程度ドルが売られていて、どの程度円が買われているかという客観データが全く出てきていません。

また、円安になると日本が持っている米国債を売りたいと言う圧力が増します。現在は、1ドル100円とか200円の時代に買った米国債がいっぱいあるので、1ドル75円の時代に売れば、1ドルに付き25円とか125円という為替差損が発生してしまいます。

反対に、円安が進み、1ドル300円になれば、為替差益が発生し、日本国内の金融機関や特別会計の運営者は大喜びで米国債売りに向かうでしょう。


06. モーゼ 2011年8月20日 23:21:43: JYoFCcC221w8g : KFEdNLVnVw
交換された金融機関のド
ルは日銀に入ります。→国民の資産として保管されます。ここがわ
からん。輸出企業は交換された円を受けとるのだから金融機関があずかったドルがなぜ国民の資産になりえるの?

07. 2011年8月21日 02:14:24: GFC76i6EBI
円高デメリット論は間違い。を主張したい。

米欧メルトダウンのなかで止められない円高は60円をめざし、年末では73円と榊原英輔氏は言っている、ちなみにあまたいる経済学者のなかで同氏の先見実績は群をぬいている。正しい見方と前提してだが、

出ていく会社はそうすればいい。さっさとでていけばいい、失業が増えるとか脅かしめいて政府サイドになにか要求するのは甘えの構造があるからでしょう。


そんなことよりメリット面にこれからの方向性をみるべきです。
ウオー連ばふぇっと氏はアメリカの超金持ち連中に税金をもっと払うよう説いておられるが、欲に凝り固まって世界が、人間社会が見えない拝金亡者連中はそんなことはどうでもよくあらゆる資源、食糧の買い占めの画策が進むとみる。先を争ってマネーリスク回避行動が現物収集行動にエスカレートしていくのはまもなくと予感している。

そこでどうすべきか考えよう。
金からはじまった高騰はあと数日で商品全般に転移する。ハイパーインフレパニック、そうなる前に円高進行のなかでユーロ圏諸国と北米からどんどん資源、資材、完成商品、食糧、文化サービスを輸入することです。政策輸入だから過去実績に関係なく10倍単位レベルの発想で。
円の交換価値が二倍三倍、もしかして10倍にもなりうる局面ですから、とにもかくにも輸入シフトを強化する。肥大化する国内貧民層には食糧配給券を配るとともに、家賃千円の外国製住宅を公共事業で用意する。新エネルギー開発もしかりドーンと輸入品でやる。外貨準備金などいっぱい蓄えているのは愚の骨頂というものです。
買い支えたドルは米国債に変えたら即再換金して即座に輸入支払いに回す。少なくとも100兆円は投入できる、あと100兆円を国内富裕層、つまり100億円以上の資産保有者最低57万人いるそうなんでこれらの方々に救国債を発行して調達する。

国難への対応とはそういう非常な現象であると思うが。

ご意見を乞う。

                     


08. 2011年8月21日 08:18:30: 1d0oLV3J0k
>>07
内需も無いのに輸入してどうするの?

09. 2011年8月21日 09:29:05: LWdgrHnE2Q
>07
えらそうに
一般人を相手に煽るなよ。

それと「自分は何でも知っている」みたいに言い切るな
せめて「・・・と、私は思います」くらいにしとけ!
まぁ、ここの人は皆無視してると思うけど、そういうのはね「マス○ベーェション」っていうんだよ。
勉強になったか?


10. 2011年8月21日 09:46:39: LWdgrHnE2Q
>7
何度読み返しても腹がたつ。
何が言いたいのか?
「支離滅裂」って読めるか?意味わかるか?
おめぇは何がいいたいんか?

11. 2011年8月21日 10:10:07: LWdgrHnE2Q
>7
誰に対して何を期待してるのか?(何が不満なのか?)
はっきり言ってみな
不満をネットでぶちまけるより、ネットには力になってくれる人もいるぞ。
腐敗は早い。魚も人の心も。


12. 2011年8月21日 15:45:05: rsdF3nh0CQ
>07

あなたのアイデアには今後の日本の取るべき指針を示唆していると思う。
今の日本が輸入すべきものの選定には同意しかねる部分もあるが。

自国通貨高のデメリットばかりを囃したてるマスコミと御用学者たちの「為替介入による円高対策」一本槍のバカどもにはない発想で素晴らしい。
基本的に輸出超過体質が円高を支えているのだから、円安にしたいのなら一番効果的なのは輸入を増やし、輸出超過を少しでも減少させる政策だと思う。

あとは、このようなアイデアを広く吸い上げ、本当の国益に向かって邁進する政治家を見出し、応援することが大切。
そういった観点で民主党の次期代表選びを注目していきたい。


13. 2011年8月21日 17:05:13: LWdgrHnE2Q
うぜー
>12. 2011年8月21日 15:45:05: rsdF3nh0CQ
>基本的に輸出超過体質が円高を支えているのだから、円安にしたいのなら一番効果的なのは輸入を増やし、輸出超過を少しでも減少させる政策だと思う。
>あとは、このようなアイデアを広く吸い上げ、本当の国益に向かって邁進する政治家を見出し、応援することが大切。

誰に対して、何を期待・要求・訴求してるのかい?
ここでそういった問題提起してなんになる。ストレス発散か?
情けないねぇ。


14. アミノさん 2011年8月21日 20:02:09: dfw0Hnl7PGCvs : n5PCqj4YUU
要するに、アメリカを破産させて二束三文で買い叩こうとしている勢力があるってことですか?

もしそうなら、自らも草狩り場に乗り込んで行こうという気骨のある商売人はいないもんですかね?


15. 2011年8月21日 21:48:14: Get9aY0xRA
>>12
小沢一郎氏が言っていたこととほぼ同じ内容ですね
価値が高くなった自前の円を有効に使えという話ですね。別に輸入するものは製品じゃなくても原材料であったもいいわけです。と考えるともう少し多くの方々にも柔軟な発想が湧いてくるものと思います。

日本の現在の危機の根本は「硬直化」にあると私は考えます。
原発然り、対米従属然り。それは今もまだ多くの日本人のマインドを縛り付けています。


16. 2011年8月22日 08:27:52: gE2PH8zcYV
 ドルが暴落すると予想するなら、ドル建て債権を他の通貨建て債券に換えるのが合理的でしょう。

 問題は、日本の輸出先として米国の比重が高すぎることでしょう。日本の経済成長は、あまりにも米国に依存してきた。そしてその結果米国を偶像化してしまったように思えます。

 当面日本としては、輸出先を他地域にシフトする必要があるでしょうが、それと同時に今こそ日本経済を、内需主導型の経済に転換する必要があると思います。

 輸出企業に有利な電力料金制度は、先ず第一に変更すべきですし、消費税にしても、輸出品に課税するようにすべきではないかと思います。

 また、食料の輸入依存率を低くするために、ニートの人たちに農地を無償で供与し、就農支援を強化すべきではないでしょうか。


            Mr.B
 


17. taked4700 2011年8月22日 10:23:58: 9XFNe/BiX575U : GAII8C3w0I
>>06

>交換された金融機関のドルは日銀に入ります。→国民の資産として保管されます。
>ここがわからん。輸出企業は交換された円を受けとるのだから金融機関があずかったドルがなぜ国民の資産になりえるの?

 これは外貨準備の話です。アメリカと日本が貿易をする場合、または、一般的にアメリカ以外の国が外国と貿易する場合、ドルが必要になります。なぜかと言うと、国際決済通貨として第2次大戦後現在まで実質的に通用しているのはドルだからです。

 たとえば、トヨタが自動車をアメリカに輸出して100億ドル受け取ったとします。受け取った100億ドルは日本国内ではそのまま使うことが出来ませんから、円に換える必要があります。あまり詳しくないので言い切ることが出来ませんが、多分、民間の銀行を使ってその時の為替レートでドルを円に換えます。今1ドル75円としたら、トヨタは75億円を手にし、その民間銀行は100億ドルを手にします。

 民間銀行は単にドルを手元に置いておいても、ドルの価値は変動しますから、そのリスクを避けるために、普通は、日銀へそれを売ります。日銀は政府短期証券というものを発行し、それと交換で民間銀行が持っているドルを買うのです。

 日銀が多量に蓄積したドルは、外貨準備と呼ばれるものになります。なぜ、外貨準備という名前が付くのか、これもあまり詳しくはないので、かなりの部分は推測ですが、外国からものを輸入するとき、円での支払いを受け付けてくれない場合があります。そもそも相手国で円が使えなければ、相手国が円を受け取っても意味がありません。そこで、国際決済通貨であるドルを政府部門というか中央銀行がまとめてため込んでおいて、一般企業が輸入をする時に、中央銀行からそのドルを時価で買い取り、または、借りて、そのドルを使って外国からものを輸入します。

 つまり、日銀が持っている外貨準備がいっぱいあればあるほど、日本全体で、外国からものを輸入する資金があると言うことになるのです。その意味で、国民の資産になると言うことです。

 ただ、普通は政府部門が日銀が持っている外貨準備を一般国民のために使うと言う機会はほぼないので、ある意味とても抽象的な話です。

http://www.meijigakuin.ac.jp/~hwakui/Kgaikajyunbi.html
が参考になるかも知れません。


18. taked4700 2011年8月22日 10:44:45: 9XFNe/BiX575U : GAII8C3w0I
>>16

>今こそ日本経済を、内需主導型の経済に転換する必要があると思います。

 内需主導型にするには、まずエネルギー自立をしないと。日本は毎年20兆円以上を化石燃料の輸入に使ってきました。多分2011年度は30兆円近くを使うはずです。

 つまり、これだけの輸入に見合うだけの輸出をしないと、直ぐに、多分数年で貿易赤字国になってしまうのです。

 自分は、後数年、多分5年以内には貿易赤字国へ転落し、超円安へ振れていくと考えています。

 本格的な日本の没落が今始まろうとしているのです。
 
 内需主導型などと言わずに、その内、内需しかできない国になりますから、ご心配いりませんって。


19. 2011年8月22日 11:20:13: gE2PH8zcYV
>18 レスありがとうございます。

 私は、日本の没落を望んではいません。また、米国の没落も望んでいません。しかし、両国の没落は、あなたが言われるように不可避でしょうね。

 今私が、小沢氏に望むのは、そのような状況の中にあって、時代を転轍する役割を果たしてくれることです。国民生活を第一とし、国民を、行くべき方向へ率いてくれれば、もしかしたら奈落の底に落ちずに済むのではないかと思います。

 いずれにしても、日本の政治状況を、大きく変える必要があるでしょう。

 日本のエコノミストも、理論の精密さばかりを負うのではなく、大きな構想を描いて、全国民に提示すべきであると思います。

 エコノミストの中には、為替へのこだわりが強すぎる人が多いように思います。


          Mr.B


20. 2011年8月22日 22:01:27: PwohmsHW8o
小出さん曰く「世界の資金は、国債市場へと移動し、やがてそれが消える...」
これが [合法的な富の収奪] というものでしょうか?

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【30分間限定重大情報】http://eagle-hit.com/
[市場介入の限界] 2011年8月22日 08:10 / CLUB G-1

先週末、円は過去最高値をつけたが、日銀当局が動き出しそうだ。

【日銀、22日朝にも円高阻止で介入か】------------------------------------------

東 京外国為替市場では、円相場が先週末、戦後最高値を付けたことを受けて、
日銀による新たな金融緩和措置への要求が強まる中で、
早ければ22日朝にも政府・日銀が介入すると通貨トレーダーたちは予想している。

円は先週末19日のニューヨーク市場で対ドルで最高値を更新した。  
中尾武彦財務官が市場介入に向けて慎重なアプローチをとると述べたのを受けて、
1ドル=75円94銭にまで上昇した。
日銀は今月4日、円高阻止のため約4兆6,000億円(約600億9,000万ドル)という過去最大の介入を実施している。
ドルはその後、ニューヨーク市場の遅い段階で76円55銭に回復し、前日とほぼ同水準となったが、
当局が再度介入する可能性が強まっているとアナリストやトレーダーはみている。

野田佳彦財務相は19日、NHKテレビに対し、円高についての質問に、
 来週、緊急事態との意識で対応するつもりだ、
と述べた。

クレディ・アグリコル(東京)の外国為替部ディレクター、斉藤裕司氏は
 為替の投資家は日本の介入を十分に覚悟しており、週明け22日は早朝から身構えているだろう
と述べた。
斉藤氏は、
 日本はドルを80円水準に戻すため協調努力をするかもしれない
と指摘。
 ただし このような大幅な価格変動を達成するのは巨額の円売りが必要でコストがかかるだろう
と述べた。
 
多くの政治指導者や市場アナリストは、介入が成功するには、
日銀による新たな緩和措置が伴わなければならないとみている。
日銀は 9月6、7日に金融政策委員会の会合を開催するが、
それ以前に緊急会合を開いて緩和措置を打ち出す可能性もあるとみられている。
野党・自民党の谷垣禎一総裁は 21日、NHKのテレビ番組で、
 日銀は円高阻止のために することがある
との考えを示し、
「新たな金融政策緩和が実施できるかどうか真剣に検討するよう要請したい」
と述べた。
日銀の考え方に詳しい消息筋は、日銀は必要なら追加措置を講じる用意があると述べた。
ある消息筋は
「日銀は、円高が企業のセンチメントを損ない始めたり、日銀の主要な経済シナリオを脅かしたりすれば、
 迅速に行動する用意がある」
と語った。

【WSJ 7:08】-------------------------------------------------------------------

政府・日銀が円売り介入したところで効果は限定的で
ドル安の流れを変えることはできない、というのが市場の見方である。
それでも介入を行うのは、記事の最後に、
 日銀は円高が企業のセンチメントを損ない始めたり、
 日銀の主要な経済シナリオを脅かしたりすれば、迅速に行動する用意がある
とあるように、円高阻止のための“努力の姿勢”を見せることにあろう。
円高で苦しむ企業に対し、我々も努力しているが、後は我々の力では及ばないと、不可抗力を示すことだ。

だが、この介入により多額のドル買い資金が消える。
政府の外為特会資金が使われているが、もともとは私たちの税金である。
これまで大規模な市場介入が行われてきたが、政府当局が介入するということは、
税金が市場へ投入され、市場を通してその税金が外資に奪われているのだ。
日銀の金融緩和も市場へ資金が流入するだけで実体経済へ流れていかない。

今、その金融市場そのものが機能不全に陥ろうとしている。
世界の資金調達先である金融市場が無くなろうとしているのである。
言い換えれば、世界の資金は、国債市場へと移動し、やがてそれが消える、ということである。
金融市場は、いよいよ最終局面を迎えようとしている。

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[債券バブル破裂は世界経済破滅である] 2011年8月22日 20:00 / CLUB G-1
 http://eagle-hit.com/

国債市場は、金利が低下し、価値が上昇している。
特に米国債は格下げ後、むしろ堅調になっている。
株式や為替市場から資金が入り込んできているわけだが “バブル”には変わりない。
本日のWSJ紙で、米債券バブルについて述べられていたので、抜粋しておこう。

◆最近になって、景気減速と、
 2年間低金利を維持するという 米連邦準備理事会(FRB)の「公約」を受けて、
 米国債の金利は 昨年夏よりも さらに低い水準へと低下、
 債券バブルは破裂に向かって膨らんでいる。

◆我々にまったく納得がいかない市場のひとつが、米財務省物価連動国債(TIPS)である。
 最近の利回りは、
 リプリーの『 Believe It or Not!(信じられないような実話を集めた番組)』に
 取り上げられんばかりだ。
 指標となる10年物TIPSの利回りは史上初のマイナスとなった。
 投資家は、今より低い価値に相当する資金を
 10年後に受け取るために政府に金を貸していることになる。

◆この驚愕すべき事態は、米経済についての桁外れに悲観的な見通しでしか説明できない。
 経済理論に基づくと、長期TIPSの実質利回りは、経済の実質成長率に近づく。
 1997年に初めてTIPSが発行された時、投資家は3.4%の利回りを受け取ったが、
 それは、過去50年間の国内総生産(GDP)伸び率を平均した3.6%に極めて近かった。
 10年物TIPSの過去の平均利回りは2.5%となっている。

◆投資家は、抑制のきかない政府債務と赤字に対する懸念から、
 TIPSや金といったインフレヘッジに殺到した。
 S&Pによる米信用格付け引き下げは、FRBが紙幣増刷に走ることへの不安を高めた。
 しかし、株式も、貴金属にように、インフレヘッジとなる実物資産である。
 S&P500種採用企業の1株配当は過去50年間、年5%増えており、
 同期間のインフレ率の平均4%を軽く上回る。
 実際、1960年代、1990年代、2000年代の低インフレ期と、
 1970年代、1980年代初めの高インフレ期の双方において、
 配当の伸びはインフレ率を上回っている。

TIPS(米財務省物価連動国債)がマイナスとなり、
10年後に低い価値の債券を受け取るために政府に貸し付けているという
本末転倒に陥ったとのことだが、
記事にあるとおり、将来が悲観的であるからに他ならない。
10年後に現在の価値を損なっても 多少戻ってくれば良い方で、
他の商品はそのリターンさえないということを意味しているのだ。
つまり、消去法的に国債、債券が買われていること事態、
悲観を通り越え、金融市場の末期症状なのである。

世界経済は破滅に向かって進んでおり、国債バブルは破裂に向かって膨らんでいるのである。


21. 2011年8月23日 10:44:49: vd0cl1KhlE
気位だけは高い乞食国家米国の紙くず再建ばかりを集める灯台法学部出身の財務完了の稚拙な頭脳回路がこの国を駄目にしているだけ。
国内から金の現物が流出するだけで乞食国家のごみ債券を集めることに専念するこの国とは一体何なのだ。この国もおしまいですか

22. 2011年8月23日 13:02:55: SRrFGSCEFI
 現在の円高について
世界各国が緊縮財政を行う中、日本のみが増税に舵を切っている。これを世界はどう視るか。「激甚災害に見舞われても増税するとは、それだけ日本には国力が有り余っているのか」と視るのが筋だ。斯くして欧米で行き場を失ったマネーが「円」に流入しているのが現状である。しかし国内にはこれを的確に説明できる人間がいない。蓋し個人レベルでの外国との繋がりが全くと言って良い程無いのだ。若年層は、留学して国際的な知見を広めるのを忌避している。そこには世界中に日本を売り込みに行った高緯度経済成長期の俤は全く無い。次世代を担うべき人材が此の様では、世界から無視されるのも頷ける。だが多くの国民は「50年も昔の事なんて思い出せませーん、50年も1000年も一緒でーす」なんだろう…これでは先が見えたな。

23. 2011年8月23日 13:10:08: ijmqHlgabo
もうすぐドル高になる。
経済はサイクル。

24. 2011年8月23日 17:10:06: hj5sogWyEs
過去を振り返っても為替介入で円高の流れが止まったことなど無い。
一時的には円安に振れるが結局は止まらない。
ただ米国に貢いでるだけ。
円高が止まらんわ、ドルの下落と共に対米資産は減るわで良い事なんぞ一つも無い。
自国が潰れても米国に貢ぎ続ける政府・日銀・財務省をどうにかせんとマジで日本は終わるぞと。
予備費を円高対策(要するに米国債権の買い支え)に回せだと?
冗談ぬかすな国内に特に被災地に使え、売国奴どもが。

25. taked4700 2011年8月23日 21:20:50: 9XFNe/BiX575U : u4ejG9xKpQ
>予備費を円高対策(要するに米国債権の買い支え)に回せだと?
>冗談ぬかすな国内に特に被災地に使え、売国奴どもが。

24さん、その通り。日本国内でエネルギー・食料自立できるようにして、外需頼みの経済から脱却するべき。それと同時に、海外へ進出できる企業はどんどん海外へ行ってもらえばいい。

国内経済はまず地熱開発だ。地熱開発をやれば、同時に地域への温熱供給もでき、冬季、今まで農業ができなかった地域でも冬場の農業ができるようになる。つまり、ある程度の規模の地域再開発ができていく。今後の化石燃料の高騰を考えれば、灯油などを使ったボイラーでの暖房はできなくなって行くはずだ。

民主党の議員で「国立公園内に地熱発電所があると景観上よくない」というような国会答弁をしている方がいるが、現実の地熱発電所を見たことがあるのかと言いたくなる。そもそも、国立公園内にある地熱発電の有望地点などある程度の技術開発が進んだ時、地熱発電ができる地域のほんの一部になるはずだ。日本の場合、ほぼ国土のどこでも5000メートルから6000メートル、つまり5kmから6kmも井戸を掘ればかなり高温な熱源に行きつくと言われている。ヨーロッパなどでこれの2倍程度の深さが必要だ。

そもそも、脱原発はどうなってしまったのだ。浜岡原発は運転を止めてもまだ使用済み核燃料はほとんどそのまま残っている。東海地震は地面が数メートルも跳ね上がる地震だと言われている。起こってしまえば、首都圏は勿論、日本全体がほぼ壊滅だ。そのためにも、国内で大規模に原発代替えのエネルギー開発をやるしかないのだ。それも、早急に。そして、ある程度の規模の安定した電源が獲れるのは地熱しかない。

日銀が国債の直接引き受けを大規模にやれば、それだけで円安に振れる。為替介入などやる前に、国債の日銀引き受けで政府資金をねん出し、それで地熱開発を大規模にやるべきだ。


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