http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/724.html
Tweet |
★格付会社のやりたいようにやられている現状は何かおかしい。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&t=6&k=2&m=255527
やはり、S&Pが債券市場を狙ってきているようです。
米地方債の1万1000本を「AAA」から「AA+」格下げしました。
その大部分は米国債で保証された事前借換債などが中心となっており、各州は資金調達の大半を連邦政府に依存しており、州発行などの地方債がAAAを維持することは困難とみられています。
ちなみに米国の地方債市場は2兆9000億ドル(約223兆3000億円)規模に達しており、既発債の本数は120万本余りになります。
この地方債格下げにより、財政赤字に苦しむ州は、さらに支払いコストが上昇し、破綻リスクが増大します。
住宅ローン関連の地方債も多数焦げ付いており、米国の地方銀行の倒産もさらに加速ことが予想され、米国は内部からも崩壊の危機に瀕することになるでしょう。
いずれにしましても、S&Pら格付け会社の動向には気をつけた方がよいでしょう。
*******
★S&P、米地方債1万本超を格下げ
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_287441
米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は5日に発表した米国債の格下げに合わせて1万1000本の地方債の格付けを、最上位の「AAA」から「AA+」に引き下げた。
トムソン・ロイター・ムニシパル・マーケット・データによれば、9日の地方債市場では長期物利回りが0.01〜0.03ポイント上昇し、短期物についてはほぼ横ばいだった。米景気悪化の新たな兆候が出ていることへの不安が高まっており、それが地方の資金調達をさらに圧迫するのではないかとみられた。
ウェルズ・キャピタル・マネジメントの免税債部門の責任者ライル・フィッタラー氏は「地方債市場は軟調となっているのは確かだが、格下げされたものが特に軟化しているわけではない」と指摘。住宅ローン関連の地方債については、「格下げされたものの多くは取引が少なく、大きな影響があるのかどうか見極めるには時間が掛かる」と述べた。
同氏はまた、「S&Pは以前から他の格付け会社とはやや異なるアプローチをとっている」とし、「一部の州のバランスシートが連邦政府よりもいいことはほぼ間違いないのだから、連邦政府を格下げしたというだけの理由で州を格下げすべきでない」と説明した。(抜粋)
******
★フランスのAAAが次の魔女狩りの対象に http://markethack.net/archives/51758574.html
米国がスタンダート&プアーズからAAA(トリプルA)を剥奪されて以来、気の早い市場関係者は「次はどこだ?」という魔女狩りを始めています。
そこで最近、しばしば話題にのぼるのがフランスです。
スタンダード&プアーズがAAA(トリプルA)レーティングを付与している国の中でフランスは上位から数えて12番目です。
AAAの国が13カ国しか無いということを考えれば、AAAの「下から2番目だ」という風にも言い直すことが出来るでしょう。
いまのところ格付け機関各社は「フランスは大丈夫」という事を繰り返し確認しています。
フランスは高成長ではないけれどコンスタントにまずまずのGDP成長率が出せる国として一定の評価を得ています。
IMFはフランスの2011年ならびに2012年の成長率として2%を見込んでいます。
このところのフランスのGDP成長は内需によって牽引されています。
しかし中期的なGDP成長の展望は他の欧州各国同様、あまり芳しくありません。
幸いフランスの場合、人口動態のトレンドは他の欧州各国より良いです。
また退職年齢を最近引き上げた事も市場関係者からは好感されています。
ただ失業率は比較的高止まりしており、ストライキやデモに対して弱い体質です。
どうすれば若年層の非熟練労働力の雇用を拡大できるか?というのがフランスの抱える頭の痛い問題です。
また構造的財政収支(structural balance)はかなり醜悪です。
加えて政府負債のGDP比率は欧州中核国の中では高い方です。
従って中期的なGDP成長ポテンシャルが投資家から問題視された場合、いまイタリアが経験しているのと同様、市場の信認を失うリスクをもっています。
資本市場との絡みで言えばフランスの銀行は急いで自己資本を強化、拡充する必要があります。
フランスの銀行のコア・ティア・ワン・キャピタル・レシオは平均すると8.8%で、欧州の平均である10%を下回っています。
幸いフランスの不動産市場はサブプライム・バブルがはじけた後も比較的堅調に推移しており、これがフランスの銀行の資産内容の劣化を限定的なものにしてきました。
フランスの場合、家計部門の負債が可処分所得に占める割合が低いので不景気になっても貸付ポートフォリオがそれほど悪化しませんでした。
また銀行の融資基準は比較的厳格でした。
従ってフランスの銀行の抱えるリスクは国内の資産ポートフォリオというよりも国外の資産の評価の毀損によるところが大きいです。
フランスの銀行のギリシャ、アイルランド、ポルトガルの三国に対するエクスポージャーは総額で1790億ドルです。一方、スペインとイタリアの両国に対するエクスポージャーは5310億ドルもあり、これはフランスの銀行の総資産の5%に相当します。
イタリアに対する投資家の目が厳しくなると、フランスにも疑いの目が向けられるのはこのような理由によります
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。