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2011/08/06 11:01
世界的な株安が訪れ、それを打ち消すような米雇用統計の持ち上げをやった時点で、さて次はどうするんだろうなと思ってたら、スタンダード・アンド・プアーズが米国債を格下げしてきましたな。
しかも、マーケットの閉まってる土曜日になってからって、ほんとわかりやすいね。
数日前には、ムーディーズが米国債のAaa維持(ただし見通しはネガティブ)という情報を出してたわけで、これでダマされた連中や、ダマされたフリして売国働いたクズ野郎が多数いるんだろうね。
ちなみに、後者は誰かと言えば、日本の財務当局の連中のことな。
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格付け会社がどういうものなのか、ということについては、これまでにもさんざん書いてきたので、過去ログでも探してもらったほうがいい。
カンタンに言えば、金融屋連中の都合のいいように格を決めるプロパガンダ機関だ。
潰したい、乗っ取りたいような企業などを徹底的に貶め、実体はメチャクチャなものでも都合に合わせて最上位に格付けるようなことをしている。
この格付けというものによって、株価が下げられたり、金利が変わったりと、実害が山のようにあるのだ。
そして、その格付け会社というのは、一応欧州にも中国にも日本にもあるが、事実上、アメリカの3社、ムーディーズ、スタンダード・アンド・プアーズ、フィッチ・レーティングスが権威を握っている状態にある。
要するに、アメリカというかアメリカの裏にいる連中の都合に合わせて格付けを行なっているということだ。
で、忘れてはならないのは、あのサブプライムローン証券も、危機が露見したそのときまで最上位のAAAだったということだ。
この事実だけで、格付け会社なんてインチキそのものだってことがわかるのだけどね。
ちなみに、この格付け会社がいくらネガティブに持って行こうとしてもうまくいってないものがある。
日本国債だけどな。
いまだに格下げ攻撃が続いていて、今回も震災絡みの財政状況を理由に格下げしようとしているらしい。
また、こいつらは以前から「税と社会保障の一体改革が進まない限り格下げの方向」とか、あからさまな内政干渉してきてることでも有名だ。
財務省、および、出向先のIMFから聞こえてくる増税プロパガンダと同じようなことを言ってるわけ。
で、財務省の連中、これまでに山のような米国債を買ってきたばかりか、先日の為替介入(これもまた米国債購入と同じ意味な)で日本のカネをどっかの誰かさんたちに献上しているというわけ。
ちなみに、日本では2001年頃からものすごい額の米国債を買っている。
自民党政権末期から鳩山政権末期にかけてほとんど増えなくなったにも関わらず、菅政権になってまたもや増えたのだ。
その間の為替差損は45兆円とも言われている。
日本にカネがないなんて大ウソだ。
本当はいくらでもカネがあるのに、緊縮財政のフリをして偏向財政しているのだけのことなんでね。
通常の場合、為替介入というのは一時的なもので、その直後にこっそり買い戻しするものなのだが、日本ではほとんど買ったら買ったままだ。
言ってみれば、上納金を納めるシステムとなんにも変わらないということだ。
いったい誰のための利益を目指してるかって、もちろん、国境なき金融屋連中ということになる。
もっとも、いまさら過去のことを言っててもしょうがない。
そんなはした金のことはどうでもいいというのがおいらの考えだ。
前から何度も書いてきたことだが、日本にとって100兆200兆なんてカネははした金もはした金、ポケットマネーで施しをくれてやったくらいのつもりでいればいいような額だ。
問題はこれからどうするか、ということである。
まず最初に、この格下げが意図的に起こされたものであり、経済兵器であって、世界経済や我々庶民に対する攻撃であるということを認識することだ。
しかたなく行われたことでもなければ、実情を表わしているものでもないのである。
前にも書いたことだが、米国債格下げとドルの信任というのは、関連がないわけじゃないがまったくべつの話である。
http://kagiwo.blog18.fc2.com/blog-entry-659.html
世界にインフレを輸出している(膨れ上がったマネーを押しつけている)のはアメリカであってドルなのである。
その引き戻しが起こることによって、世界からカネが消えるダメージがもっとも深刻なのは、資金が流入しまくっている国や地域、つまりバブルに踊り、いまではインフレに苦しんでいる新興国なのだ。
プーチンがアメリカを寄生虫扱いしてたのはこういう意味なのだが、意外と気づいてない人が多いんだよね。
リーマンのときなんて、アメリカがアメリカを助けないとまずいことになるといったような脅迫をしていたが、本当に助けなきゃならんのは被害を被ってる国のほうだ。
それをIMF経由で実施した中川昭一の最期を考えりゃ、寄生虫どもの狙いがわかるだろ?
正直、世界から消失するカネがどの程度であるかということによっても変わるので、なんとも言えないのだが、ドルが下がる可能性もあれば、上がる可能性もあるということを頭に入れておくべきだ(対日本円、スイスフランを除く)。 今回の攻撃が、スタンダード・アンド・プアーズの一発だけであればまだいいが、しかし、この後、どのような波状攻撃が待っているかもわからない。 いまの日本の構造を考えれば、貿易が止まった途端にエライことになるものが多数ある。 そして、金融界についても深刻な影響が考えられる。 いずれにしても、国家は大盤振る舞いするしかないし、それは日本なら問題なくできる。 最悪まで突入した場合、日本が食料生産等を独立独歩でやっていける状態に戻さない限り、金の話と同様に日本円というものの価値さえも無意味なものになる。 もっとも、その最大の障害が政府なのは言うまでもない。 逆に言えば、これから来たるさまざまな危機を乗り越えて生き延びるためにも、我々は本気になって声をあげていなかければならないということだ。
事実、サブプライムのときもリーマンのときも、似たような現象が起こっていた。
ヘタをすれば、前にも書いたように、リーマン・ショックの数倍増し、貿易が停止するような段階にまで落ち込む可能性もある。
エネルギーのことは言うまでもないが、そもそも農業とて油と無縁ではない。
一時的なものであればまだいいが、これが長引くことになると、さまざまなリスクが噴出するわけだ。
化成肥料や農薬を多用した農業というのも、実はリスク要素のひとつなのだ。
ファニーメイやフレディマックにどっぷり漬かっている農林中金のような例は言うまでもないが、債券市場の危機は銀行や保険会社に深刻なダメージを与えることになる。
念のために言っておくが、銀行というのは、それが好きか嫌いかは関係なく、日本の財産そのものだと認識しなければならない。
すでに結構キケンなことになっているが、例えば韓国のように大銀行が完全に外資に落ちてしまったら、その国の財産も産業もなにもかも、みんな金融屋に握られるのと同じことになる。
すべてを国有化してでも、救済しなければならんわけだ。
その一部は、食料に対する不安がこれだけ噴出しているいま、とくに西日本の農業、畜産業、養殖業などに対して行わねばならないと思うし、同時に東北の1年2年先を見た食料生産再興のために使わねばならない。
この当たり前の事実を考えて行動しなければならんわけだ。
連中はむしろ、日本に食糧危機を起こそうとしているし、デフレも続けようとしているし、なにひとつまともなことなんかしてないからな。
生きる気力がないやつは、もはやどうでもいいけどな。
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