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為替介入でも株式相場が上がらない理由
2011年08月04日20時25分 mkubo1 BLOGOS
http://news.livedoor.com/article/detail/5761540/
為替介入+金融資産買入を5兆円増額+固定金利の共通担保オペを5兆円拡大
政策的には予想の範囲内だと思います。
また、タイミングも、日銀の政策決定会合の日程やスイス中銀の行動から、今日か明日かというのも予想の範囲内だと思います。
欲を言えば、買い入れ資産を10兆円にし、2012年末を目途に増額を完了するという時期をもっと前倒しにして欲しいです。
特に、時間軸がゆっくり過ぎますね。
とは言っても、さすがに、ドル円は、度重なる円売りドル買いにより、3円ほど円安に振れました(3円振れたのは夕方ですが)。
しかし、株式相場は、上がりませんでした。
介入後10時30分には、約1.3%上昇していた日経平均も終わってみれば、わずか0.23%の上昇でした。
TOPIXにいたっては、なんと-0.05%でした(JREITは、+0.14%でした)。
株式市場は、すでに、このような政策を予想していたのかもしれません。
たった、30分で、株式市場の戻りは終わりでした。
出来高も1.4兆円とSQを除けば5月31日以来の多さです。
結論は、いかに、売りたい人が多かったかということだと思います。
この辺の理由は、昨日書いているので、簡単に説明しますと、米国の景気が緩やかながら回復と思っていたのが、ここ1週間のマクロ統計や政策で、景気減速、さらには、後退のシナリオに変更されているということです。(プラスからマイナスへの変化)
それ以外にも、欧州の問題もありますが…
よって、リスクアセットは、減らしたいという人が多いということです。
平たく言えば、株式のウェートは落としたい、米独日の国債へシフト、金や銀へシフトです。
為替市場でも、「待ってました」とばかり、(戻り待ちの)円買いが大量にあるらしいです。
「日本の輸出企業と財務省が握っていて、80円近辺で、円を買う約束でもあるかのようだ」という声も聞こえてくるくらいです。
それくらい、潜在的円買いニーズがあるということなのです。
しかし、今回の介入は、日銀と政府の連携プレーなので、評価したいという意見もあるようですが、戦略を敵(市場)に見透かされていますよね。
これじゃ、期待すべく効果はなかなかでないように思います。
まだ、介入期待があっても、なかなか介入せず、期待がしぼんだところで、介入するようなケースの方がインパクトがあるでしょう(じらし作戦?)。
まさに昨年の9月15日がそうかもしれません。
あの時は、介入の日に3円近く円を押し下げました。
また、介入前の円の高値を再度抜けるのに、15営業日を要しています。
今回も3円押し下げていますが、さて、円の高値を抜くとしたら、何営業日かかるのでしょうか。
最後に、テクニカルです。
日経平均やTOPIX(添付)のチャートで、昨日と本日、「下放れの二本黒(陰線)」というのが出現しました。
これは、下落マーケットで、 窓を空けて陰線が出て、その次の日も連続陰線というものです。
本来であれば、窓を空けて下放れて陰線が出ようものなら底打ちの可能性があるのですが、連続2本の陰線ということで、買い方が総崩れで、底抜けの可能性があるという形です。
他にも東証2部指数や韓国総合指数(KOSPI)(添付)、ハンセン指数にも同様の形が出現しています。
為替のチャートについては、教科書の応用パターンが当てはまります。
「三手打ち」というのがあり、これは、下落過程で前3本を一挙に包んで戻した陽線のことを言います。
これは、売りの急所といわれています。
今回は、三手どころではなく十五手とかです。
昨年9月の為替介入の時は、二十手くらいで、まさにこのパターンだったわけです。
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