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2011/08/04 10:26
http://kagiwo.blog18.fc2.com/blog-entry-478.html">金(ゴールド)が値上がりしてんじゃないってば
ここを何度も読んでる人なら、タイトル読むだけで、おいらが次になに書くか想像つくでしょ。
金(ゴールド)の価値が上がってんじゃなくて、カネ(通貨)の価値が下がってんだって。
なんでこんな導入かといえば、昨日飲み屋でそんな話になったからだ。 この数字自体がかなりインチキなんじゃないかって話も昔からある。 かつての時代、カネといえば金だったわけで、いまだに金に対する信奉はものすごく強い。 その理由は前にも書いたかもしれないが、金は食うことも飲むこともできんし、燃やして暖を取るのに使えるわけでもないという点を考えれば自ずと答えは出る。 ついでに言えば、金に価値を裏づけられた通貨、つまり、かつての金本位制ってことになるが、これがなにを意味するか考えたほうがいい。 つまり、管理通貨制度にどっぷりハマり、インフレをまき散らかしたいまとなっては、金本位制というのはデフレ政策以外のナニモノでもない。 ついでに言えば、おそらく歴史も知らんのだろう。 いまの日本にもそのまま通用する手法なんだけどな、これ。 よって、金本位制をやるとすれば、経済成長とともに通貨と兌換できる金の量を減らすか、金自体の純度を落としていくことが必要になるわけだ。 前からよく聞くアメロとか新ドルなんて話についても同様のことが言えるんだよね。 金を一番所有してるのはアメリカだという話がある。 しかし、金というものが工業資材であることも忘れちゃならないと思うね。 で、ここからが非常に重要。 ちなみに、それを当時の金価格に当てはめてみると、だいたい60万トンくらいになる。 考えてみるまでもないよね。 そのへんについて、とくに中国に関連して面白い話がふたつあった。 そして、これは金ではなくて銀に関する話だが、金融屋筋が必死に空売りかましてるのに、主に中国の金持ちが買いまくってしまった話だ。 まあ、所詮、この程度の話なんだよ。 豊田商事のデカイのがゴロゴロ転がってると考えりゃわかりやすいでしょ? こういう裏事情を知った上で、テメエのリスクで金でも株でも先物でもギャンブルしようというのならべつになんの問題もないが、金の安全神話にダマされてるなら考えなおしたほうがいいぜ。 いいかげんわかったと思うわけだが、安全資産なんてものはどこにも存在しないってことだ。 健康な身体、それを維持するために必要な自然の恵み、そして、豊かさを共有できる社会と経済のシステム、これらに勝る安全資産なんてどこにもない。 なんか珍しくもっともらしいこと書いてるな(苦笑)。 というわけで、金を買うほど安定運用したい資産があるなら、オレに寄越せ!(笑)
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「金を買ったほうがいいのか?」なんて言ってるおっさんがいたので、もちろん、そんなカネがあるならオレにくれたほうがいいぞ! と答えたけどな(笑)。
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この金であるが、世界の地上在庫(要するに採掘済みで流通・保管されてるものな)の総計は、16万5000トンくらいだという統計がある。
プールにしてたった3杯分なのだそうだ。
実際にはもっととんでもない量が流通しているのではないかとか、いわゆる埋蔵金(M資金だの、天皇家の隠し財産だの、徳川埋蔵金だのいろいろあるでしょ)が山ほどあるとか、逆に、ほんとはものすごく少ないんだとか、ほんとこの手の話は数限りなくあるよね。
なので、いまだに金もしくはそのほかの貴金属に価値を裏づけられた通貨になるみたいな話があり、「いまのカネはただの紙くずだから金だ」とか乗せられる人が多数いるのだが、ちょっと待ってくれって思うわけだ。
世界中の地域が独自にローカル経済を形成してた時代ならいざしらず、作られたグローバル金融経済に呑み込まれてしまったいまとなっては、通貨経済の終焉とともに金の価値も無意味なものになるんだけどね。
本当の金の地上在庫が、16万トンなのか1000万トンなのか1万トンなのか、まるでわからないが、どのみち有限なことには違いなく、新規に採掘するにしたって増える量は知れている。
しかしながら、同時にカネには利息というものがあるので、資本主義経済を続けていくためには結局通貨の量を増やし続けていく必要があるので、どのみちどこかで行き詰まるか、誰かが(ていうか庶民が)思い切り割を食うことになるわけだ。
金銀や油、CO2排出権(笑)本位制に向かったほうがいいとか抜かしている経済学者やら自称知識人がいるが、そういう人たちはたぶん現在の通貨制度をまったく知らないに違いない。
前にもちらっと書いたことがあるのだが、日本は江戸時代に何度もデフレに突き当たってきた歴史を持っている。
とくに有名なのが徳川吉宗の施政だ(正確には、節約節制大好き“デフレ帝王”吉宗に大岡越前守忠相が助言したという話らしいけどな)。
当時、米で給料をもらっていた武士たちは、それを売ることによって手に入れたカネで生活していたわけだが、デフレの進行とともに米価が下がり、困窮する事態になったわけだ。
そこで、小判に混ぜものをして、その量を増やし、インフレに持っていったとか。
どんだけ日本人の自称有識者ってのがアホかクズってことがわかるよな。
それじゃ結局カネの価値が下がっていくわけだから、価値を裏づける意味もなにもなくなると。
言いたかねえけど、カネが金から紙に変わったばかりの時代ならともかく、いまじゃ金本位制なんてお話にならんわけよ。
まあ、世界経済をドルの終焉とともにふっ飛ばしてから、ハイパーデフレ奴隷化に持っていくという意味では頷けなくはないが、それでアメリカひとり勝ちなんてことにはならない。
確かにアメリカ政府の所有量は8000トンを超え、世界で文句なしのナンバーワンだ。
ちなみに、日本政府はその1割の800トンくらいである。
電化製品なんかに山ほど使われてるもんで、なんと日本にも7000トンくらいの金がそのへんに転がっているらしい。
つまり、政府所有分を含めれば、総量は世界の地上在庫総量と言われるものの20%にもなるわけだ。
要するに、金について、アメリカひとり勝ちもなにもないということだ。
世界での金の取引量がどのくらいか知ってる?
2008年の統計で、金額にして年間20兆ドルという統計があるんだよね(たぶん、その後はもっと増えてるだろうね)。
世界に16万5000トンしかないと言われ、しかもそのかなりの部分は死蔵されてるのに、その4倍もの金が取引されているというわけだ。
金の取引と言っても、カネと現物を直接交換している例なんてそんなにないわけで。
いわゆる商品市場による取引ってヤツなのさ。
ひとつは受け取ったはずの金がタングステンのニセモノだったって話。
ちなみにそれを売りつけたのがFRBだというから、お笑いとしか言いようがないわけだが。
ちなみに、これは現物の受け取りが可能な商品だったそうで「現金で受け取るなら(売るなら)プレミアムをつける!」と泣きが入るくらい追い詰められたそうである。
現物なんか持ってない連中が、債券というシステムで好き放題賭場を開いて、カネの巻き上げをやっているというわけだ。
なんせ、CO2排出権やら大災害基金、あげくの果てには死亡保険金まで債券にして取引してるようなご時世なのでね。
しかも、それがもっともらしい顔して、経済ニュースなんかで解説されてるわけだが、競馬の予想屋となにが違うと言うんだろうね(笑)。
それをカネというモノサシで考えているのはもちろん問題外だが、通貨経済終演後の資産として考えることも大きな間違いなわけさ。
それらを独占しようという連中がいろいろ絵を描いているのを見破って、次の時代を作ることを考えることがいま必要とされてることなのだ。
そのへんの詐欺師みたいに倍にして返すとか言わないどころか、たぶんカネとしては戻ってこないけど、もっといいものになって戻ってくるぞ。
これはマジで。
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