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■これまでの借金は返すあてがない・・米国
8月2日の期限ぎりぎりで上限引き上げ法案は、茶会派の牙城と目されていた下院を本日通過した。
法案の通過で、米連邦政府の債務上限は少なくとも2兆1000億ドル(約160兆円)引き上げられることになる。5月16日に使い切った以前の上限は、2010年2月に1兆9000億ドルほど引き上げられたものであった。この上限枠を1年3カ月で使い切った。
今回の2兆1000億ドルは前回の1兆9000億ドルにかなり近い数字である。このまま行くと、やはり1年ちょっとで使い切る可能性は非常に高い。
だが、もっとも注目すべきは、今回引き上げられた2兆1000億ドルの上限枠は、今後10年間で削減が合意された2兆4000億ドルとあまり変わらない額だということだ。新規の借金とほぼ同額を10年かけて返すことになる。
新しい借金を今後10年かけて返すということが、本当に赤字削減案などと言えるものかどうかはかなり怪しい。なぜなら、これでは、これまでに累積した赤字の総額そのものはまったく減らないからである。それは、「とりあえず今回の借金は10年かけて返すけれど、これまでの借金は返すあてはない」と言っているようなものだ。
■やはり、リンゼー・ウィリアムスのシナリオか?
このように見てくると、再度の上限の引き上げが必要になる来年こそ、むしろ大きな危機が来る可能性が高いように思われる。来年までに、新規の債務ではなく、累積赤字の本体に手をつける本格的な赤字削減を実施しない限り、基軸通貨としてのドルの放棄まで進む過程に入ると見て間違いないように思われる。
だとすると、やはり情勢は、昨年から今年にかけてのリンゼー・ウィリアムスの警告にかなり近いタイミングで動いているように見える。このブログで何度も紹介した元石油メジャーの重役であったリンゼー・ウィリアムスは、昨年から今年の6月にかけて以下のような警告を繰り返し行っている。
・石油資本の支配エリートは、2012年末までにドルの価値をほとんど紙くず同様の水準まで暴落させる計画だ。
・次の覇権国は中国にすると決定した。そして、ドルが紙くず同然になった時点で、我々はアメリカの主要な資産を独占的に購入する。
・支配エリートはアメリカのデフォルトを確実に誘導している。いつデフォルトするのか彼らは私に告げたが、その日時を言うことはできない。
・現在、国債の上限引き上げ法案の可決でもめているが、この法案が可決するかどうかにかかわりなく、アメリカは予定どおりデフォルトする。
・金と銀の価格だが、8月までは現在の水準に据え置く計画だ。だが9月から12月にかけて、金と銀の価格は20%から25%上昇する。
・ドルの暴落の後、新しい基軸通貨が導入される。支配エリートはこの新基軸通貨をペトロドルと呼んでおり、金がその価値の保証となる。
・金の価格が1オンス、3000ドルになった時点で彼らはペトロドルを導入するつもりだ。銀の価格は1オンス、75ドルから100ドルになっている。
再度、上限引き上げが必要となるのは一年と少し先になるはずだ。これは2012年末のドルの無価値化を警告しているリンゼー・ウィリアムスの情報と実によく合致したタイミングだ。
ところで、情報をリークしている軍産エネルギー複合体の支配エリートによると、2012年のドルの無価値化と中国の覇権国へのシナリオは、そのような状況になることがまったく自然に見えるように、いくつかの小さなステップを積み重ねながら、そうした状況へと誘導してゆくという。
我々はすでにその過程に入った可能性がある。
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