★阿修羅♪ > 経世済民72 > 595.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
財務省は「省益」のための増税を実現するべく、マスコミに財政破綻論を煽らせ、政府の需要創出、公共投資などを妨害している
http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/595.html
投稿者 TORA 日時 2011 年 8 月 02 日 14:51:55: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu245.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
--------------------------------------------------------------------------------
財務省は「省益」のための増税を実現するべく、マスコミに財政破綻論を
煽らせ、政府の需要創出(公共投資など)を妨害しているとしか思えない。

2011年8月2日 火曜日

日本のみが、CPI成長率がゼロ、もしくはマイナスの領域をさまよっているのだ。


◆「復興増税」か「インフレ」か 今の日本にふさわしいのはどちらなのか 5月16日 三橋貴明
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20110510/219901/?P=3

日銀が国債を引き受け、マネタリーベースを拡大すると、社会全体のお金の量が増え、CPI(消費者物価指数)は上昇に向かうだろう。すなわち、ようやく日本経済の「真の問題」であった、デフレからの脱却の道が見えてくるわけだ。

図1-2の通り、日本の消費者物価指数は2009年以降、ほとんどの月で対前年同月比マイナス、もしくはゼロ近辺をさまよっている。これは完全に「政府の政策の失敗」である。

 何しろ、2008年9月のリーマンショック以降、日本のみならず、主要国の多くがデフレ(CPIがマイナス成長)に陥ったのだ。中国に至っては、一時は日本をも上回るほどにデフレが深刻化していた。

 とはいえ、日本以外の主要国は、政府がデフレ対策を実施した結果、1年もかからずにCPIをプラスに戻している。唯一、日本のみが、CPI成長率がゼロ、もしくはマイナスの領域をさまよっているのだ。これが政策の失敗でなくして、何だというのだろうか。

日本は「通貨の信任」が強すぎる
 日本のデフレ深刻化の原因は、国内の需要不足及び「社会全体のマネーの量」の不足である。

 財務省は「省益」のための増税を実現するべく、マスコミに財政破綻論を煽らせ、政府の需要創出(公共投資など)を妨害しているとしか思えない。そして、日銀は日銀で「通貨の信任」などという曖昧な理由で、マネタリーベース拡大(国債買取など)を否定し続ける。

 アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)はリーマンショック以降、、政府保証債(GSE債)や長期国債の買い取りにより、マネタリーベースを3倍近くにまで拡大している。それに対し、日本銀行はマネタリーベースをほとんど増やしていない。

 世界に流通するドルの量が増え、日本円はほとんど増えないのである。ドルなどの主要通貨に対し、日本円の価値が上昇して(=円高になって)いくのは当たり前である。現在の日本は「通貨の信任」が強すぎるのである。

 今日の日本経済は、デフレと円高(と言うか、デフレゆえの円高)に苦しんでいるが、政府が「やるべきこと」をやらない以上、当然の結果だ。

 デフレ脱却には、政府の財政出動と日銀の金融緩和を「パッケージ」で行わなければならない。政府が公共投資などで不足する需要を補い、日銀がマネーを金融市場に供給することで、金利の上昇を抑える。日銀のマネタリーベース拡大に、政府の需要創出が加わり、初めて民間の借り入れ意欲や支出意欲が高まり、日本はようやくデフレからの脱却を果たせる。

「増税」ではなく「増収」が達成される
 上記はデフレ脱却のための、まさに「普通の政策」なのだが、なぜか日本では「増税」やら「ムダの削減」やら、デフレを深刻化させる「インフレ対策」ばかりが声高に叫ばれる。日本のインフレ率が健全な範囲を越えて上昇したのであれば、筆者は「増税」や「ムダの削減」に全く反対しない。と言うか、むしろ率先して、

「政府は公共投資を削減しろ! 増税で財政健全化だ!」

 と主張するつもりである。何しろ、政府の支出削減や増税などの総需要抑制政策こそが、まさに代表的なインフレ対策であるためだ。

 繰り返すが、筆者はイデオロギー的に増税やムダの削減に反対しているわけではない。単に、環境に応じて適切なソリューションは異なるという、当たり前の話をしているに過ぎない。

 今回、東日本大震災が発生し、政府は早急に復興のための支出(公共投資など)を拡大しなければならない。まさしく、現在の政府が「普通の政策」すなわち国債発行と日銀のマネタリーベース拡大、さらには復興事業のために支出を拡大すれば、日本はついにデフレを脱却できる可能性があるのだ。何しろ、それこそがオーソドックスなデフレ対策であるためである。

 日本がデフレ脱却を果たせば、名目GDPの成長率が高まり、政府の税収も増える。「増税」ではなく「増収」が達成されるわけである。結果、被災地の復興のための財源も、中期的に拡大していくことになる。

 さらに、復興増税論者が好んで使うフレーズである、

「東日本大震災復興の負担を国民で分かち合う」

 についても、そのまま実現できるのだ。デフレ脱却のための「普通の政策」に反対する理由が、さっぱり分からない。

(私のコメント)

昨日の株式日記では、通貨が利払いも償還期限もない国債であることを書きましたが、ならば通貨供給を増やせば国債発行より有利なのは、頭のいい人ならわかるはずだ。しかし日本では東大経済学部を出て大蔵省に入りハーバードに留学した人には分からないようだ。政府発行紙幣は日銀がなかなか金融の量的緩和をしないから出てくる話ですが、政府発行紙幣も日銀紙幣も同じことだ。

ならば世界各国は紙幣を乱発すればどうなるだろうか? ジンバブエのようになってしまう。ジンバブエはこれといった経済もないのに紙幣だけ乱発した。だから天文学的なインフレになってしまった。対照的なのは日本であり、経済が強すぎるのに財務省や日銀官僚の頭が弱いからデフレにしてしまっている。日銀は通貨の信任を得るとして資金供給を絞っていますが、だからデフレになる。

日銀が市場を通じて国債の買いオペをすれば金利は下がる。しかし銀行に留まったまま信用通貨が拡大しなければ効果が上がらない。だから民間の資金需要がない時は政府が財政で積極的な投資をする必要がありますが、政府の財政は年々縮小されている。90年代から景気対策による財政出動が行なわれても、爆発的な景気浮揚は起こらなかった。

新幹線や高速道路の建設の公共事業はほとんど終わっている。作っても赤字路線ばかりだからだ。これからの投資はエネルギー政策であり、電力を自由化して新規参入を促すべきであり、現在の高い電気料金より安い電気があれば需要が殺到するだろう。円高なのだから天然ガスなどの燃料価格が安くなるはずなのに安くならず韓国の倍の電気料金はおかしい。原子力発電所の稼働率も下がる一方だからだ。

政府は交通インフラ整備には大盤振る舞いの公共事業を行ないましたが、エネルギーインフラの整備は電力会社の地域独占で電気コストはあまり下がらなかった。物と違って電気は輸入が出来ないから韓国や中国の電気を輸入するわけにも行かない。いわば電力会社が特殊法人化して政治家や官僚の子息がコネではいる会社となり、政界への影響力が増している。

東日本大震災では、交通インフラのみならず電気や水道やガスなどが寸断されて、復旧が遅れていますが、基本的な復興計画がなかなか決まらず、財源論議ばかりがされている。神戸大震災などでは基本的には旧来の街に復旧しましたが、東北の被災した町もそのまま復旧させて産業の復活を最優先すべきだ。それではまた津波に飲み込まれるという話もありますが、産業がなくなっては町そのものがなくなる。

瓦礫の除去が終われば、仮設店舗や仮設工場を復活させて産業を復活させることが第一であり、金のかかる高台への移転は無理だろう。しかし三陸の被災した町は基本計画が出来ておらず、復興構想会議で出たような計画は絵に描いた餅だ。旧来の町を復活させて、津波対策は高台への避難路整備や、避難ビルなどの建設で対応すべきだろう。

財務省にとっては増税して税収を上げることしか念頭にはないのでしょうが、デフレ経済の下では増税しても税収は上がらない。日銀にとっても通貨の信任を守ることだけしか感心がなく、インフレや円安などを極端に恐れてデフレと円高に持って行ってしまっている。金融の緩和は日銀にとっては政府に対する敗北であり金融の引き締めは勝利なのだ。

バブル崩壊以降は、信用が縮小して銀行はリスクに敏感になり、リスクを伴う融資が出来なくなった。政府が信用保証する融資なども行なわれましたが、そうでもしないとなかなか銀行はリスクのある融資が出来ない。以前なら土地を担保に取れば債権の回収は出来ましたが、担保自体が値下がりすれば損失は銀行が負う事になる。

日本の銀行には信用で貸すだけのノウハウがなく、土地担保融資しか出来ない。欧米のバブル崩壊も住宅価格の暴落が原因ですが、日本の失敗を研究して大胆な金融緩和で住宅価格の下落を防ごうとしている。しかし市場規模が大きいから金融緩和で持ち直すような事が成功するはずがない。しかし欧米の金融機関も住宅価格がバブル期並みに持ち直さないと不良債権は処理できない。

アメリカ政府とFRBの金融緩和は株価の維持には成功しているし、住宅価格の下落も3割程度に止めている。それに対して日本の住宅価格は20年近くたってもまだ下落を続けていますが、これでは銀行も不良債権の処理が進まない。日本政府や日銀は株価も住宅価格も関心は薄く、財務省は税収しか関心がなく日銀はゼロ金利を上げることしか関心がない。

財務省や日銀は税収や金利にしか興味はなく、増税のたびに日本の景気は冷え込み、その度に金利はゼロに張り付いてしまう。国債の残高が増えているから金利の上昇は脅威であり、インフレで金利が上がれば利払い費用が爆発的に増える。政府や日銀はそれが怖いから円高や増税を打ち出して景気が良くならない様にしているとしか思えない。

アメリカも金融緩和で国債残高が増えたから金利の上昇は防がなければならない。政府も歳出の削減で積極財政は難しいだろう。むやみやたらとドル安にすれば投資資金はアメリカから逃げていくようになり、米国債も買い手がなくなり金利が上昇してしまう。90年代に日本政府が直面したように景気対策をしたくても金利や財政の壁に突き当たるようになる。

アメリカ政府といえども大盤振る舞いが出来なくなり、増税と歳出削減が課題になっている。しかしそうすれば経済は長期的な不況をもたらして日本のようになってしまうことを恐れている。アメリカの不良債権は政府とFRBの負債となって移動しただけであり、金融機関は救われても政府とFRBはその付けを増税と歳出削減で減らしていかなければならなくなった。

それに対して日本は金融緩和と円安政策をとれば輸出主導の景気対策をとることが出来る。2007年頃は1ドル=120円で輸出産業は大儲けしてミニバブルが訪れた。しかしリーマンショックで再び円高に戻さざるを得なくなり、日本が円安政策をとれば世界の経済は打撃を負ってしまう。円安になれば世界に出回っていた資金が日本に返って来てしまうから世界的なバブルが崩壊したとも言えるだろう。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年8月02日 19:02:33: Pj82T22SRI
今後の復興需要でGDPギャップが急激に0に近づく可能性も否定はできないが
多分、現在の状況下で公共投資を、来年度あたりから増税で賄うというのは自殺行為だろうな

建設国債を使って長期間で償却し、インフレの動向を見ながら、できるだけ遅めに引き締めるというのが財政再建のための王道だろう。

しかし、与謝野や日銀など、高額年金老人たちの代表が政治・経済を牛耳っている限りは、あまり期待はできないか。


http://www.gci-klug.jp/
三橋貴明の「経済記事にはもうだまされない!」 
第113回 デフレ下で増税を叫ぶ愚者たち(1/3)
2011/08/02 (火) 11:56

 7月27日、遅れに遅れていた東日本大震災の復興予算の「枠組み」がようやく決まった。逆に言えば、震災から四ヶ月が経とうとしているにも関わらず、本格的な復興予算は国会を通る気配がないという話である。

 ちなみに、1923年9月1日の関東大震災の際には、震災から四週間後に帝都復興院が設立された。総裁の座に就いた後藤新平の下、震災発生からおよそ一ヶ月後には、早くも復興事業が始まったわけだ。

 後藤新平は「震災発生の翌日の深夜」の時点で、帝都復興のための復興根本策を起案している。後藤が帝都復興のために用意しようとした予算は40億円。当時の一般会計予算(約15億円)の2.7倍に相当する。現在の日本に置き換えると、250兆円ほどであろうか。

 その後、先述の通り、震災から四週間後の9月27日に帝都復興院が設置され、後藤新平が総裁の座に就いた。後藤新平が起案した復興根本策を元に、帝都復興計画が提案され、予算が確保された(予算は最終的に6億円に削られた。それにしても、国家予算の三分の一強の規模である)

 いずれにせよ、復興とは「時間との勝負」なのである。政府は財源のことなど気にせずに、とにかく「重症患者の手当て」をしなければならない。
 ちなみに、関東大震災後の日本政府は、復興財源を外国への国債発行に求めた。そのときの国債金利は、実に8%である。

 8%という高い(現在に比べると)金利を払っても、しかも国内ではなく外国からお金を借りてでも、とにかく政府は財源を確保し、復興に投じようとしたわけである。自らの身体が重傷を負っている以上、当たり前のやり方だ。

 それに対し、現在の日本は長期金利が世界最低、すなわち「世界で最も安い資金コストでお金を借りることができる」にも関わらず、「財政破綻」などという虚偽情報に躍らされ、復興の原資を増税に求めようとしている。ここまで愚かな政府は、史上に類例を見ない。人類の歴史をさらっても、大震災の後に増税したような国は存在しない。

 さらに言えば、1995年1月17日の阪神淡路大震災である。

 阪神淡路大震災の場合、復興基本法案が通るまで三十七日、一回目の大規模復興予算が通ったのは、その十日後であった。当時の村山首相(社民党)は、震災三日後に、国会で、
「何分、初めての経験でもございますし、早朝の出来事でもございますから、幾多の混乱があったと思われます」
 と答弁し、大いに批判された。とはいえ、復興自体については自民党に丸投げしたため、比較的スムーズにことが運んだのである。

 それに対し、東日本大震災の復興基本法が成立したのが、震災から100日目のことであった。さらに、冒頭にも書いた通り、本格的な復興予算が国会をいつ通過するのか、現時点では全く不透明なままである。

 民主党が新米与党で、政権担当能力がないというのは言い訳にならない。何しろ、阪神淡路大震災時の村山政権も、この手の大規模自然災害に対応した経験はなかった。とはいえ、村山首相は「自分では分からない」ことを早期に認め、「分からないことを、人に任せた」ために、結果的に復興がスムーズに進んだのである。

 それに対し、現在の民主党政権は「自分でも分かっている」フリをすることだけは得意なのだが、実が全く伴わない。結果、震災から三ヶ月が過ぎ去ったにも関わらず、未だに被災地住民は見捨てられたのも同然の状況にある。まさしく「不作為の罪」としか、表現のしようがないのである。

(2/3に続く)


02. 2011年8月03日 02:02:00: mclh5VBPCU
官僚が省益にこだわらないようにするためには、
・現在の各省毎での公務員採用を禁止して国家公務員として一括で採用し、
・省庁をまたいで異動するのが当然となる
システムに変える必要がある。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民72掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民72掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧