★阿修羅♪ > 経世済民72 > 584.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「政府紙幣発行で財政再建可能」のウソ
http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/584.html
投稿者 sci 日時 2011 年 8 月 01 日 11:15:50: 6WQSToHgoAVCQ
 

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110726/221685/?ST=print
「政府紙幣発行で財政再建可能」のウソ

2011年8月1日 月曜日
國枝 繁樹


ポイント

日銀の通貨発行益は、通常の状態では貨幣需要側に制約される。流動性の罠の下でも、金利が非常に低いため重要な財源とならない。
政府紙幣は、発行時には利益を確保できても、流動性の罠からの脱出の際の政府紙幣回収に伴い損失が発生するため、中長期的に重要な財源とはならない。

 古典落語の「狸の札」では、狸が恩返しのため、お札に化け、恩人の借金返済に協力する。我が国の巨額の公債も、そうしたお札で返済できればありがたい。しかし、お札が元の姿に戻るようでは困る。日本三名狸の一つの淡路島の芝右衛門狸は、伝承によれば、芝居が好きで人間に化け、木の葉をお金に変えて木戸銭として、大阪の中座に通っていたが、そうしたお金は木の葉に戻るため、芝居小屋に不審に思われ、最後は番犬に見つかり、命を落としてしまったという。我が国の財政再建や復興財源確保のため、政府紙幣を発行すべきとの意見もあるが、果たしてそうした紙幣は“木の葉”に戻ることはないのだろうか?

 本稿では、通貨発行益、そして政府紙幣による財源確保の可能性につき論じる。なお、問題の所在を明らかにするため、かなり単純化した枠組みで議論を行うことは御了承いただきたい。

通貨発行益(シニョリッジ)で巨額な財源を確保できるのか?

 通貨発行益(シニョリッジ)とは、通貨(日銀券・硬貨等)を発行することにより政府・中央銀行が得る利益のことである。通貨発行益の定義はいくつかあるが、ここでは現実の予算との関係がわかりやすい、ノーベル経済学賞受賞者のフェルプス・コロンビア大学教授の定義に基づいて論じる。

 フェルプス教授は、通貨発行益を(名目金利)×(実質貨幣残高)と定義した(ここでの貨幣は、マネタリーベースにほぼ対応する)。これは、日銀が市場取引により国債を買い入れ、その分、日銀券が追加発行されるケースを想定すると理解しやすい。この取引により、日銀のバランスシート上、日銀券という負債は増加するが、他方、同額の国債が資産に新たに計上される。

 国債の保有により、日銀は金利を得ることができる一方、負債である日銀券は利子を支払う必要がないので、日銀は(名目金利)×(実質貨幣残高)だけの通貨発行益を得ることになる。民間銀行が日銀に預ける付利されない当座預金についても同様である。この利益のうちから、日銀の各種経費やその他の損益を調整した額が、当期剰余金となり、その大半が日銀の国庫納付金(日銀納付金)という形で国庫に納付される(その他に法人税が国・地方に支払われるが、簡単化のために、ここでは無視する。また後述のように硬貨に係る通貨発行益は直接、政府の歳入となる)。

 この納付金は、現在でも税外収入の形で予算に組み込まれている。この通貨発行益を、日銀券を大量増発(論者によっては数十兆円)することで膨張させれば、財政赤字を大きく削減できるとの意見がある。そうした政策は本当に有効なのだろうか?

 実は最適な通貨発行益のあり方については、マクロ経済学者が最適課税論の枠組みを用いながら分析を行ってきたが、サマーズ・ハーバード大学教授やキング・イングランド銀行総裁は、そうした分析につき冷ややかであった。それは、現在の先進国において、通貨発行益の規模は経済全体と比較すれば限定的だからである。

 例えば、最近の我が国の日銀納付金の規模は、2009年度決算では3,487億円、2010年度決算では443億円にとどまっている。2009年度の日銀納付金をGDP比で見ると0.07%にすぎず、2000年代平均で見てもGDP比で0.11%にとどまる。通貨発行益が貴重な財源なのは確かだが、基幹税(例えば、消費税収のGDP比約2%・2009年度)と比較すれば、相対的な規模は小さく、このため、財政学者は、財源としての通貨発行益は重視せず、財政再建に当たっては、基幹税を中心とした税制をどうするのが最適かを論じてきた。

 それでは、最近の日銀納付金が限定的な規模にすぎなかったとしても、日銀がこれまでをはるかに超える規模の国債買いオペを市場で行えば、ずっと巨額の日銀納付金を確保できるのか? 通常の状態では、そう簡単にはいかない。中央銀行が全く自由に実質貨幣残高を決められるわけではないからである。

 実質貨幣残高は、国民がどれだけ貨幣を需要するかという貨幣需要側の制約に左右される。インフレ率が増加し、名目金利が上昇すれば、貨幣と比較して債券の魅力が増すため、貨幣需要は減少する。実質貨幣残高が減少すれば、名目金利×実質貨幣残高に等しい通貨発行益は、インフレ率の上昇幅ほどは増加しない。このため、財政再建に重大な影響を与えるほどの相当規模の通貨発行益を得ようとすると、高いインフレ率が必要となる。例えば、現在との直接の比較は難しいものの、我が国の1971〜1980年のインフレ率平均は狂乱物価の時期を含み、9.1%と非常に高かったが、同時期の日銀納付金のGDP比の平均は0.38%に留まっていた。
「流動性の罠」の状態で通貨発行益は大きな額になるのか?

 もっとも、現在の日本は通常の状態ではなく、「流動性の罠」に近い状態になっていると指摘されている。流動性の罠とは、名目金利が0となり、債券の貨幣に対する収益率での有利性が失われるため、貨幣需要が無限大となりうる状態をいう。貨幣需要側の制約がなくなるため、理論的には、日銀は大量の国債の買いオペを実施し、国債保有高を大幅に拡大することができる。

 では、それにより通貨発行益も非常に大きな額になるのだろうか? 残念ながら、そうはならない。仮に日銀保有の国債がみな短期国債だとしよう。その場合、流動性の罠においては、名目金利が0なので、フェルプス教授の定義(名目金利×実質貨幣残高)の通貨発行益は0になる。現実には、日銀の保有する国債の大半は長期国債であるため、流動性の罠の下でも長期金利は0にならず、一定の通貨発行益を得ることができるが、非常に低い長期金利の下ではその額は限られる。

 実際の日銀納付金も金利動向に大きな影響を受けている。日銀納付金の要因については、会計検査院による分析があるが、日銀納付金の中核である保有国債の利子・売買益(国債利息等利益)は、国債保有高に加え、買入時における金利に大きく左右されることが指摘されている。日銀の国債保有額(長短合計)は量的緩和政策の導入後、2001年から増加し、2003年度末に100兆円を超えたが、その後、減少し、2008年度末には64兆円まで減少している。他方、国債利息等利益は、国債保有額と逆に、2003年度まで減少した後、増加に転じている。これは、日銀保有国債の運用利回りが2004年度に最も低く、その後、利回りが改善したことで説明できる(量的緩和政策が通貨発行益の増加につながらなかったことは、福田慎一東京大学教授の分析でも指摘されている)。

 さらに、仮に日銀が大量の国債を買入れ、実質貨幣残高を急増させることで、流動性の罠を脱することに成功したとしよう。期待インフレ率が上昇し、名目金利が0から正となれば、通貨発行益も正に転じる。このため、流動性の罠脱出後は、巨額の国債を保有する中央銀行は巨額の通貨発行益を享受できると考える読者もいるかも知れない。

 しかし、流動性の罠を脱出すれば、同時に通常の貨幣需要側の制約が復活するので、高いインフレの発生を回避するために、中央銀行は保有国債を売却し、実質貨幣残高を減少させる必要が生じる(実際には、日銀の場合、現行制度下では、手形売出オペや国庫短期証券の売りオペ等による資金回収を行うことになるが、話を簡単にするため、そうしたオペも国債の売却として以下、説明を行う)。結局、相当規模の通貨発行益を得ようとするならば、高インフレが必要になる通常の状態に戻るのである。

政府紙幣は、恒久的な財源になるのか?

 最近では、政府紙幣の発行で財政再建ができると主張する者もいる。政府紙幣とは、中央銀行ではなく、政府が直接発行する紙幣である。政府紙幣を現在の硬貨と同様の形で発行した場合、政府紙幣の流通額の増分からその製造コストを差し引いた額が歳入となる(現行制度下では、貨幣回収準備資金への繰入分を考慮する必要があるが、簡単化のため、無視する)。

 この点だけ見ると、一部の論者が主張するように「政府紙幣をどんどん刷ればいくらでも財源がある」と思うかもしれない。しかし、そうした主張は貨幣需要側の制約の存在を忘れている。政府紙幣が日銀券と完全に代替可能な通貨だとすれば、国民にとっては、政府紙幣でも日銀券でも同じなので、政府紙幣の増加分だけ、日銀券の保有を減らす。それに対応するため、日銀は国債を売り、日銀券を吸収する。

 その結果、日銀保有の国債残高が減少し、金利収入が減るので、日銀納付金も減少する。簡単な計算により、現在および将来の日銀納付金の減少額の現在価値は、政府紙幣による増収額と一致することを示すことができる。結局、現在価値ベースで見れば、政府紙幣の発行により政府の歳入は増加しない。

 ただし、上述のように、通常の貨幣需要側の制約は、流動性の罠においては一時的に外れる。従って、経済が流動性の罠にはまっている間は、理論上は、政府は日銀券の減少を伴わず、大量の政府紙幣を発行することが可能となるので、政府紙幣の大量発行で巨額の財源を確保できると思う読者もいるかも知れない。

 だが、流動性の罠を脱すれば、再び貨幣需要側の制約が効いてくる。高インフレを招かないためには、政府紙幣または日銀券を減少させる必要が出てくる。仮に政府が直接、政府紙幣を回収すると、今度は政府紙幣の回収に伴って、政府は損失を被ることになる。直感的に言えば、流動性の罠の間は安い製造コストで印刷した紙切れを例えば政府紙幣1万円として大量発行することで利益を得ることができるが、流動性の罠を脱する際には政府は同じ紙切れを1万円で回収しなければならないので、損失が発生するのである。

 実際には、直接、政府が政府紙幣の回収を図るのではなく、日銀が国債の売却を通じて、日銀券または政府紙幣を回収する可能性が高いだろう。その場合には、やはり日銀の国債保有残高が減少し、日銀納付金が減少する。この日銀納付金の減少額の現在価値は、流動性の罠の間に通常の貨幣需要側の制約を超えて発行された政府紙幣による財源確保額に一致する(政府紙幣に関するより厳密な議論は、大久保和正氏の論考を参照されたい)。なお、政府紙幣のみならず、日銀券によるヘリコプター・マネーについても同様の議論が可能である。

 政府紙幣による財源調達を主張する論者は、政府紙幣の発行の際に生じる利益だけに着目し、正常な状態に回復する際の回収に伴う損失を忘れていることが多い。政府紙幣の回収の際の損失を無視するのは、狸の札がいずれ元の姿に戻ることを忘れるようなものである。

 狸の札に惑わされることなく、増税や歳出削減により地道に財政再建を進めることが求められる。
このコラムについて
まっとうな理論で考える日本経済

東日本大震災はもとより、政治の迷走もあいまって、日本経済はますます、先が見通えない状況に陥っています。復興財源の議論や巨額の財政赤字など、日本が抱える問題は一刻も早く手を打たなければならないものばかりにもかかわらず、具体策となると議論百出、なかなか結論は出ません。しかも、議論の中には、「??」と首を傾げたくなるようなものも…。ここでは、「まっとうな」経済理論で、日本財政はじめ、日本経済が抱える問題点と解決策を明かにしていきます。

⇒ 記事一覧
著者プロフィール

國枝 繁樹(くにえだ・しげき)

一橋大学国際・公共政策大学院及び経済学研究科准教授。ハーバード大学経済学博士。専門は財政学、マクロ経済学等。共著に『生活保護の経済分析』(日経・経済図書文化賞受賞)。共訳書に『コーポレート ファイナンス(第8版)』(上)、(下)ほか。
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年8月01日 11:43:58: Pj82T22SRI
>経済が流動性の罠にはまっている間は〜政府紙幣の大量発行で巨額の財源を確保できる だが、流動性の罠を脱すれば、再び貨幣需要側の制約が効いてくる

内外の投資家は、為替介入や、日銀が政治圧力で巨額の量的緩和に追い込まれて雇用なき円安・株高になるというシナリオは当然、狙っているだろうが
さすがに、いくらバカでも政府が政府紙幣を莫大に発行することは期待してないだろう


02. 健奘 2011年8月01日 12:29:25: xbDm84QDmOFmc : rTHGzOht4A
> 通貨発行益の規模は経済全体と比較すれば限定的だからである。 ・・・ 「流動性の罠」 ・・・

技術論で解決できない、経済社会だと認めることが重要だろうね。「流動性の罠」などと言って、人々の動き方が理解できているとは思えない。

今は、人々が、信用をつくることに躊躇しているわけだが、結局は、投下した分、利益どころか、回収さえ危ういとおもっているのだから。

そうした経済社会では、税を上げても、国債を発行しても、好転はしない。

その点、政府紙幣と言うのは、政治家と国民の覚悟を問う、そんな意味で、価値があると思いますね。技術論なんかじゃなくて、誰が、信用をつくるかって、国民が自ら信用を作るっていう。

だから、中央政府出なくて、東北地域とか、地域が主人公になって、どうしようかって、覚悟を決める。そうした動機付けの課題だと思うわけね。

ヴェーバーや、シュンペーターなら、どういうかね。政府役人や、高給取りのアナリストが言うのでは、イノベーションは生み出せないって。


03. 2011年8月01日 13:41:06: lfFccEefsM
本当に日本官僚の悪いクセが出てますね。

経済弱者が増え、今後満足に医療を受けられなかったり食事もまともに
食べられなくなったり、泊まりがけの旅行なんて出来ない時代を防ぐにはどうすれば良いのか。

いくら論理的に述べようが、言いたい事は見えて来ず。

経済・資本社会はお金が回らなくなれば窒息死していく。
今の日本はお金と言う生きる術が国民に充分に回って来ていない。
投資という見えない所に回って吸い込まれている中で利益を求めている者が投資と言う選択をとり
増々投資社会だけがお金の流通が増えるだけで、肝心の国民には回って来ない。
もちろん為替などの問題もある。

いかにしてお金を国内に流通させるかが経済を活発にさせる基礎となるのは誰もが解る。

もはや国民&公務員年金を廃止し、ちゃんと払っている人には増額での「ベーシックインカム」を
実施するほうがよほど経済効果が早く出るかも知れない。

その為には政府紙幣とし、ギャンブルや投資には使えないようにし、生活に必要な資本としての
ベーシックインカムとして行なって欲しいと思う。

小手先の改革だけで、この現状を打破出来ることは誰も出来ないでしょう。

国民が弱ったら、次は中央官僚が地方官僚(公務員)を切り捨てにかかるよ。
なにも国民だけが犠牲になる訳じゃないですから、官僚も悪あがきせずに公務員も含めた国民に投資しませんか?


04. 2011年8月01日 16:10:11: Pj82T22SRI
>>03 言いたい事は見えて来ず

??
流動性の罠にはまっているときには有効だが
政府紙幣は、恒久的な財源にはならない
際限ない歳出の増大を賄うことはできない
インフレになったら増税と歳出削減をしなくてはならない

って上に書いてあるだろ
簡単で当たり前の話だ


05. 2011年8月01日 16:11:47: Pj82T22SRI
つまり政府紙幣は量的緩和と同じってことだ

06. フシギ空間 2011年8月01日 21:46:10: OmtZW.QhVGmO2 : tkz023Qjnc
>投資という見えない所に回って吸い込まれている中で利益を求めている者が投資と言う選択をとり
>増々投資社会だけがお金の流通が増えるだけで、肝心の国民には回って来ない。

国内への投資は雇用を生みますよ。生まれた雇用により国民へお金が流通します。
チューリップの株とか不動産に投資しない限りは。


07. 2011年8月01日 23:05:40: FFuNfLHeO2
1.ノーベル経済学賞受賞者のフェルプス・コロンビア大学教授の定義を引用しているが、ノーベル賞は、ロスチャイルド家の意向に沿って贈られる賞であること。
2.國枝 繁樹氏は、日本人なのにハーバード大学経済学博士であることは、アメリカに行って、洗脳され、ロスチャイルド家のまわしものに変えられた可能性が高い。
3.政府紙幣発行に対するインフレ懸念は闇政府・ロスチャイルド家による刷り込みです。
 政府紙幣発行の実例を調べてみれば、ジャクソン大統領、リンカーン大統領、ケネディ大統領のときインフレは問題になっていません。政府紙幣発行により経済はうまく回りました。その後、ロスチャイルド家が手を回したのです。
 政府紙幣発行とベーシックインカム
http://www.asyura2.com/10/idletalk39/msg/146.html
 イングランド銀行の危険警告「リンカーン緑背紙幣は断固発行阻止」 
http://www.asyura2.com/10/idletalk39/msg/140.html

08. 2011年8月02日 01:26:01: EfPkfe8WFk
>>04さんへ
コメント03です。

当たり前の事でここまでなぜ大不況で国民の収入が激減したのでしょうか?
もはや卓上の論理だけではどうしようもなく、思い切った政策が必要じゃないですか?

その為にも政府紙幣をベーシックインカムとして発行し、しかも腐るお金として
国内専用政府紙幣として価値を無くす紙幣だとしたら「使うしかない」ので
国内で流通が確実に増える。
しかも博打や株などの投資には支払い出来ない、つまりは日常生活での商品購入や
医療費、税や教育費の支払いでまかなう事が出来ればどうですか?

流通する資本となるお金が国民に回って来ないから流通しない。
一部の人間だけで回っているとすれば、回って来ない国民はやってられない。
政府紙幣だから、経済が回り始めたら発行を止めてベーシックインカム制度を
日銀紙幣にすれば良いだけの事じゃないですか?

いくら働いても収入が増えない限りは日本経済の底辺から復活しないのでは。
だから「言いたい事は見えて来ず」と言った訳です。


09. 2011年8月02日 01:42:14: Pj82T22SRI
>>08 ここまでなぜ大不況で国民の収入が激減したのでしょうか

今は、大不況ではなくて、景気回復局面だよ。

あと財政赤字の巨額化はバブル崩壊後の民間の投資不足(千兆円レベルのBS不況)を全て公が肩代わりしたためだ。

それが過剰な国内生産力(ゾンビ赤字企業)を生き残らせ、産業構造改革を遅らせ
低賃金雇用と、税金を払えない企業を増やした。

国民の賃金の下落要因としては、人口の高齢化と、規制による正社員の過剰保護も効いている。

規制を撤廃し、法人税を減税して、構造改革を北欧並みに進めていれば、本来なら、もっと内需産業が効率化し拡大して、円安と名目賃金の上昇が達成できていただろう。

>政府紙幣をベーシックインカムとして発行し、しかも腐るお金として
国内専用政府紙幣として価値を無くす紙幣だとしたら「使うしかない」

BIは社会保障の手段として賛成だが、
別に、減価する政府紙幣を発行する必要はない。景気対策とは別の話だ。

規制改革と同時にインフレ率がプラスになるまで、公共投資を増やせば、CrowdingOutで自然に物価・賃金も上昇し、インフレで通貨価値は減少、税収も増大して財政も改善する


10. 2011年8月02日 01:49:46: Pj82T22SRI
今回、増税せずに、全て建設国債で、復興需要を賄うだけでも、かなりのデフレ脱却効果はあるだろうね

11. 2011年8月02日 03:03:03: mdCGZXnIn6
>>09

>国民の賃金の下落要因としては、人口の高齢化と、規制による正社員の過剰保護も効いている。
高齢化はいい訳で、就労人口で考えるべき。
正社員の過保護と言っても派遣社員などが激増し、正社員は減っています。

つまり、もっと正社員を減らして派遣社員で給料を削減、企業の利益率をアップさせ
株式投資で株主への配当をもっと増やす事こそが経済が回るという事をこの記事の
人物は言いたいのだろう。

経済は国民が経済活動を起こすから回るのであって、株式投資など人件費を削った所で
資金不足からくる買い控えはいつまでも続きます。

公共投資は経済弱者にまで回って来るのはいつになる事やら。
道路を造り施設を作っても、今の現状ではムダな投資になっているのは明らか。
もはや公共事業でも行き詰まっています。

ならば直接国民への投資としてのベーシックインカムが真っ先に効果があると思えてきます。
腐るお金と言う発想は、貯蓄できない、つまりは使う為、消費の為の紙幣という意味です。

貯蓄出来ずに使うしかないから、簡単なリフォームや旅行、税金の支払いや外食が増えていく事でしょう。
車のローンに使う人が居るかも知れませんしね。
つまりは誰もが安定した収入が出来ると確実に消費が増える。

経済を回復させるには、どんな世帯にも確実に一定の収入があるという補償こそが今の日本経済には
必要で、起爆剤にもなります。
ましてや年金を真面目に払っても、経済破綻した生活保護者のほうが社会的に守られています。
こんな矛盾した経済、社会状態では安心した消費なんて出来ませんよ。
ましてや安定した職も正社員を減らすと言う行為は増々社会不況に拍車を掛けています。

生きる為の補償があってこそ安心して消費出来ると言うものですね。
補償が無く、先行き不透明で賃金も減らされた状態じゃ誰も自分の未来を犠牲にして思いっきり
消費しようなんて思いませんよ。
それが経済・資本主義の本音じゃないでしょうかね?


12. 2011年8月02日 07:59:10: Pj82T22SRI
>>11 もっと正社員を減らして派遣社員で給料を削減、企業の利益率をアップさせ
株式投資で株主への配当をもっと増やす事こそが経済が回る

勝手に妄想を膨らませるなよ
過剰保護を減らせば正社員は増えて賃金総額は増えるに決まっているだろ

>公共投資は経済弱者にまで回って来るのはいつになる事やら

雇用が増えるから、非自発的失業者という、最も金を回すべき経済弱者にすぐ回ってくるだろ


13. 2011年8月02日 09:37:42: nMKKpinMxI
>>12
ウソ付いて真逆の言葉を書いちゃ、それはいかんなぁ。

まるで「小泉・竹中」の政策こそ正しいと宣言した事と同じです。
その結果が日本の中小企業を追い込み、所得を大幅に減らしたのは明らか。


14. 2011年8月02日 12:36:20: Pj82T22SRI
>>13「小泉・竹中」の政策

具体的に、どの政策だ?
小泉政権当時の一番の問題は安全網を拡充せずに、
規制緩和を部分的に進めたことだ
北欧のように、両方同時に進めるべきだった

ただ日本人の所得の減少や非正規化の動き自体は、それ以前から進展しており
規制緩和があろうがなかろうが同じ結果だ

雇用規制緩和があったから、雇用の総量は増え、日本経済が成長したことは間違いないな


15. 2011年8月02日 12:50:09: Pj82T22SRI
安全網を拡充するはずの民主党が、今何をしているかを見れば
いかに社会保障改革が進まないかは明らかだ。

BIが実現するまで景気対策をしないでいるのは愚か過ぎる
人的資源や老朽インフラ整備など必要な公共投資を重点的に行うべきだろうね


16. 2011年8月02日 13:04:36: Pj82T22SRI
例えば、共通一次である点数以上とった大学生は国立大学の学費と同額の奨学金を国から無利子で融資され、
その後の、社会貢献に応じて返還を猶予・減免するとか、いくらでも速効性があり長期的にも有効な公共投資はある
アイデア次第だろうが、こんなことができるのはGDPギャップが存在し、金利上昇を招かない間だけだ

17. 2011年8月02日 13:27:05: aKCvVASf1M
ここのブログの動画で小泉改革はトンでもないと追求している国会議員の討論がありますよ。

>「小泉・竹中政策で死屍累々」〜 小泉俊明議員が国会で弾劾!
http://ameblo.jp/ararada/entry-10711348033.html

ここの動画での追求は非常に解りやすい。
どれほど小泉・竹中政治が日本を破壊したのか良くわかりますね。


18. 2011年8月02日 21:52:55: Pj82T22SRI
>>17
もう少し、具体的に、政策の問題点と因果関係を指摘した方がいいね
単なる結果責任だけ追及しても意味はないのでは?

19. フシギ空間 2011年8月02日 22:48:39: OmtZW.QhVGmO2 : 1R2pEqYlek
11氏
>ならば直接国民への投資としてのベーシックインカムが真っ先に効果があると思えてきます。
>腐るお金と言う発想は、貯蓄できない、つまりは使う為、消費の為の紙幣という意味です。

では誰が、お金の使い先を提供するのでしょう?
ベーシックインカム論者から、誰が生産し流通させるのかという話を
聞いたことがないのですが?
無いものはお金があっても買えませんよ?


20. タコ 2013年10月02日 09:28:10 : vQGf/kzi2Rjl6 : IQeEK8EFaE
政府紙幣論者は別にシニョリッジなんて期待して無いのにバカじゃないの。
この嘘っぱち野郎

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民72掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 経世済民72掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧