http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/552.html
Tweet |
http://f.blogos.livedoor.com/news/article/5737724/
米共和・民主党のにらみ合いが続いており、米国の債務不履行(デフォルト)や1世
紀近く維持してきたトリプルA格付け引き下げのリスクが高まっている。ただ、昨晩
の国民に向けた演説で見られたオバマ米大統領、ベイナー米下院議長の対立ほど、実
情はひどくないとの見方もある。
共和党は、今まで主張していた連邦財政・収支均衡を義務付ける憲法修正案をあきら
めた。どちらにしても、現在の財政状況は、均衡財政からかけ離れた水準にあるた
め、こういった法案が影響力を及ぼす可能性は低い。一方、民主党は、追加的な歳入
をあきらめており、両者とも歩み寄りの姿勢を表している。
また、国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)は26日、米議会が期限の8月2日まで
に連邦債務上限引き上げ合意に失敗した場合でも、米国債の保証の支払い開始まで少
なくとも3日の猶予があることを明らかにした。米国債に関する文書にこれよりも長
い猶予期間が記載されている場合、猶予期間がさらに長くなる可能性があることは、
市場にいっときの安心感を与えた。
しかしながら主要な相違点が、依然として存続していることも確かだ。
共和党は、債務上限引き上げにおいて、2段階に分けた計画1段階として10月1日から
年末まで1.2兆ドルの削減、2段階で来年初旬に1.8兆ドルの削減を依然として主張。
政治評論家は、共和党が来年に入ったら債務上限の引き上げをしない可能性を指摘し
ている。
一方、民主党は今後10年間で2.7兆ドルと、2012年11月の大統領選挙前にまたこのよ
うな交渉を行なわなくてすむように長期計画を提案している。
もうひとつの相違点は、どの分野の歳出を削減するかにある。民主党は、アフガニス
タン、イラク戦争を終了させ軍事費削減を狙っているが、共和党は軍事費以外の部門
での削減を模索している。
オバマ政権は、下院議長発案の債務計画に拒否権発動などの強硬手段を用いることも
辞さない構えを見せている。クリントン元大統領や一部の学者は、「アメリカ合衆国
憲法修正第14条」を使用すれば、大統領に議会の承認なしで債務の上限を引き上げる
権限を与えられるのではないかとの議論も持ち上がっている。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。