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★結果は「ギリシャ悲劇」しかあるまい
http://zai.diamond.jp/articles/-/116042?page=3
・・EU首脳会議の結果もバカにならないかもしれない。
結果的に、7月21日(木)に行われたユーロ圏加盟国の首脳会議では、1090億ユーロの追加のギリシャ支援を行うことで合意がなされ、欧州金融安定ファシリティ(EFSF)に柔軟な役割を与え、機能を拡充することでも合意に至った。
つまり、 「バカにならない」ばかりか、かなり踏み込んだ内容となっただけに、市場関係者は意表を突かれただろう。
なにしろ、合意がなされる直前までは、「ECB(欧州中央銀行)がギリシャの選択的デフォルト(債務不履行)を受け入れる」といったウワサが市場に流れていたため、ユーロが急落したほどだった。
■問題先送りの構図は昨年決定したギリシャ支援と同じ
それでは、今回のギリシャ支援の合意によって、ユーロのソブリン危機は終えんに向かうのだろうか? この点について筆者はそうではない可能性が高いと思う。
今回の合意でユーロのソブリン危機はいったん後退したが、これは問題の先送りであり、本質は何も解決していない。このことは 昨年決定したギリシャ支援と同じだ。
要するに時間稼ぎであり、この間に問題とされている国々が本当に経済成長を遂げ、かつ構造改革を達成しないかぎり、再燃するのは時間の問題だ。
また、 欧州金融安定化ファシリティ(EFSF)は企業の「裏金」のようなものになりつつある。どこかにミスがあれば、裏金によって補てんする方法は長続きしない上、裏金自体が新たな問題を引き起こす可能性がある。
もし、イタリアやスペインにも支援が必要となった場合、EFSFの対象になるか、対象になった場合はどれくらいの資金が必要かといった問題にも直面するだろう。
また、より重要なのは、「裏金があるから多少ミスしても大丈夫」という安心感と慢心が生まれることだ。こうしたことが今後、大きな問題を生じさせると思われる。
今回の合意によってギリシャのみならず、財政懸念のある他の国においても危機感や緊張感が緩んでくることが想定される。そうなれば、その後の代償は大きい。
ギリシャ危機の再燃が時間の問題であれば、結果は「ギリシャ悲劇」しかあるまい。
■ユーロのソブリン危機は再燃する
さて、このようなファンダメンタルズ分析は二の次として、もっと決定的な要素が相場の内部構造にある。
ドルインデックスにしても、米ドル/円にしても、 「17年プライマリーサイクル」がボトムの到来を暗示している以上、ユーロのソブリン危機は縮小するどころか、拡大傾向が強まる蓋然性は大きい。
ごくシンプルな理屈だが、「ユーロ安」なしでは米ドルの底打ちはあり得ないから、 ファンダメンタルズが後を追う形でユーロのソブリン危機を再燃させるだろう。
ただ、当面の欧州の債務危機はおおむね乗り切られた格好になっており、マーケットの注目は米国の債務上限引き上げなどの材料に集まると思われる。
米ドル全体の底打ちには、もう少し時間がかかりそうだ。
だが、 米国の債務上限引き上げ問題は、期限ギリギリに決着する可能性が高いため、米ドルの切り返しもその後になる可能性が高いと見ている。(抜粋)
★土壇場で先送りとなったギリシャ支援策
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
ギリシャ問題は、格付け会社による「デフォルト」扱いを避けるために、土壇場になり、融資及び保証をするという形で当面の危機を先送りしています。
本来であれば今「血」を見せ、膿を出すべきだったのですが、自国(フランス・ドイツ)の金融機関への影響が余りにも大きいとして土壇場で結論を先送りしたもので、これで焦点はイタリア、スペイン、ポルトガルに移りますが、ギリシャで抜本的な解決が出来ない以上、より経済規模が大きいこれら3国でも、抜本的な解決策はあり得ず、ここでも先送りするしか道はなくなります。
ところが、この先送り策で、支援する方もフランス・ドイツの負担が増すことになり、今後はフランス・ドイツの格下げという次元に話が移ることになります。
日本と同じで、危機に直面して先送りを続けるユーロには、<ユーロ切り下げ>しか道はありませんが、これはアメリカと真正面から対立することになり、しかもユーロ切り下げが実行されれば、ユーロ圏から資金が逃げ出すことになり、今でも資金を取り入れる事が出来ない銀行がある中、更に苦境に陥る銀行が続出し、今でもECBは駆け込み寺的存在になっている中、更に事態は悪化し、資産劣化が一層進みます。
ユーロ危機は更に深化し、もはや処理できない事態になりつつあります。
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