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ギリシャ問題を中心議題とする臨時首脳会合が開催 。メルケル、サルコジの独仏のトップ会談が持たれ、一定の合意に達したとの報道があった。意見が集約されたと受け止めた市場は、ユーロ買い、金売りで反応した。ユーロは跳ねたままでもち合いに入ったが金の下げは長く続かなかった。
トップ会談には一部、欧州中央銀行(ECB)トリシェ総裁も加わったとされる。そりゃそうだろう、ドイツとECBは、ギリシャ国債の処置を巡り民間に負担を負わせるか否かで、真っ向から対立しているわけだから。その落とし所を探らねばならない。EU共同債の論議が復活しているとの話もある。ドイツの対応は極めて政治的な背景が濃く、ユーロ創設の理念と相まって、理想と現実のせめぎ合いというところだが、最終的には政治的判断に委ねられることになる。ユーロを取り巻く話は、この先国家主権をどこまで制限するかという域に踏み込まざるを得ないだろう。とりわけ財政については現実対応をしているうちに、そうなりそうだ。
それにしても、先行して「大きな進展は見られないだろう」という独メルケル首相の談話が伝えられていた。それではマズイでしょうということで(日本時間)今朝のトップ会談になったか否かは不明だが、また昨年5月の時のようにサルコジが脅しを掛けていたりして・・・。
決着に時間を要し市場にストレスを掛け続けているのは連邦債務の上限問題でもめている米国も同じ。米欧両サイドで政府債務の扱いを巡る政治的な駆け引きが続いているわけだ。米国ではそこに来年の大統領選挙が影を落とす。ユーロ圏の2大大国のひとつフランスもしかり。米国もユーロ圏も議論の落とし所が見えず先行き不透明な中で時間が経過し、投資家心理(市場センチメント)に揺らぎが起きている。それが株式、債券そして為替を不安定にしている。いわば「政治的駆け引き(政治学)」と「揺れる投資家心理(心理学)」という定量化できない変数に対し、さすがのヘッジファンドやCTAの運用モデルも役に立たない。
その間隙を縫う形で金価格は新高値に躍り出た。そもそも金は定量化には馴染まず定性的な要素を含む稀有なアセット・クラスだから、むしろこうした環境を追い風にしてしまう。混沌とした環境の中で比較優位に立った金に資金が流れているという捉え方もできよう。
表現がむずかしいが、(一見、資産にふさわしくない)この情緒性も金の魅力のうちと思う。おもしろい(興味深い)。/(抜粋)
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