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(回答先: ギリシャ国民の8割が間違った方向に進んでいると回答 ギリシャ野党:減税するなら同意 財政破綻へ 投稿者 sci 日時 2011 年 7 月 15 日 22:07:43)
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=aJlmEXGpwYJo
欧州ストレステスト、昨年の再現の恐れはないか
7月14日(ブルームバーグ):情報開示の強化で会計の不備を穴埋めすることはできないが、欧州当局はとりあえず試してみるようだ。
欧州銀行監督機構(EBA)は15日、域内21カ国の銀行91行のストレステスト(健全性審査)の結果を公表する。透明性を信頼する投資家にとって朗報なのは、各行が昨年末時点で保有していた国債の残高が国別、償還期限別に明らかになることだ。結果には、国債に関連したデリバティブ(金融派生商品)の持ち高の詳細も盛り込まれる。
しかしこのデータでは、将来の損失に備えた各行の緩衝資本が十分かどうかを判断することはできない。ストレステストの設計上、各行は保有国債の大半を時価ではなく、各行が償還時に希望する価値に基づいて評価できるのだ。これでは多くの批判を浴びた昨年のテストと変わらない。ギリシャやアイルランド、ポルトガルにはデフォルト(債務不履行)の可能性が高まっているというのに。
EBAは今回、水増しされた可能性が高いストレステストの得点と、膨大なデータを新たに公表することで、世界の投資家に事実上こんなメッセージを送ることになる。「自分で判断しなさい」と。
EU当局者らが用意した機密文書には、ストレステストに投資家がどう反応するかが垣間見える。ブルームバーグ・ニュースのミーラ・ルイス記者が入手したこの文書は「われわれは、テスト結果の公表を受けてマーケットが極めて迅速に独自の判断を下すとみている」と指摘した。
ジョークの種
今年、情報公開が強化された理由の一つは、昨年の欧州のストレステストがジョークの種になってしまったことがある。アイルランド銀行とアライド・アイリッシュ銀行は昨年のテストに合格したが、それから程なくして経営破綻に追い込まれた。
今回のストレステストには、今年のユーロ圏の成長率がマイナス0.5%の場合、欧州の株式相場が15%下落した場合、各行のバランスシート(貸借対照表)でトレーディング資産に分類された国債に損失が出た場合に、各行の緩衝資本が十分かどうかを検証した結果が盛り込まれる。
問題は、各行の保有国債の大半が四半期ごとの時価評価が義務付けられているトレーディング資産ではなく、各行が償還期限まで保有し、償還金を全額受け取ることを前提とした「バンキング・ブック」と呼ばれる資産に分類されていることだ。
EBAのストレステストは、各行にバンキング・ブック資産がヘアカット(債務減免)に応じた場合の検証は義務付けていない。同資産にはギリシャやポルトガルの国債が含まれる。一部の銀行が実際より健全と見なされるのは間違いないだろう。
それでも銀行業界には不満があるようだ。ドイツ中央信用委員会(ZKA)は書簡で「短期金融・資本市場で既に見られる逼迫(ひっぱく)した状況を踏まえると、今回のように詳細な情報公開はソブリン債危機の悪化につながりかねないと確信する」と表明した。書簡をブルームバーグ・ニュースが入手した。
疑問
米国は2009年に大手行を対象にストレステストを実施したが、その狙いは投資家の信頼感を回復し、各行が再び資本を調達できるようにすることだった。米国のテストは当時、審査基準が甘過ぎると批判されたが、その極めて重要な狙いは達成した。
欧州では、保有国債に関するデータを公表することが、テスト結果の信頼低下につながってしまう恐れがある。考えてみてほしい。このデータに基づいて破綻状態にあることが明らかな銀行が、立派な成績でテストに合格していたとしたら、どのように受け止められるだろう。またEBAがこのデータを重要と考えるなら、その全てをテスト結果に反映すべきではないだろうか。重要でないと考えるなら、公表する必要はないのではないか。
こうしたバランスシート上の問題を、脚注のような形で補足したところで銀行の体力は強くならない。むしろ、域内の債務問題に全力で取り組む各国指導者らの政治的意思がなお欠如している様子が鮮明になることだろう。現実に真剣に向き合うなら、早ければ早いほど良い。(ジョナサン・ワイル)
(ジョナサン・ワイル氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
-- Editors: David Henry, James Greiff
記事に関する記者への問い合わせ先:Jonathan Weil in New York at jweil6@bloomberg.net.
記事に関するエディターへの問い合わせ先:James Greiff at jgreiff@bloomberg.net.
更新日時: 2011/07/14 15:51 JST
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