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例の8月に75円を切ってロスカットの嵐が発生し、70円を切って協調介入があってやっと大底かな
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Foreign-Currency-Markets/node_273357/?nid=NLM20110715
日本の為替介入の可能性は低い―個人投資家の影響で
2011年 7月 15日 6:21 JST
【東京】円高進行を懸念する声が政府当局者の間で強まっているものの、日本の個人投資家によるドル保有量が記録的な高さに達している状況が政府の為替介入への障害となっていると、市場アナリストらは見ている。
介入で円高に歯止めをかけたい日本政府当局にとって、個人投資家の膨大なドル保有は潜在的な問題である。個人投資家が利益確定のため円買い戻しの動きを見せる可能性が高いとみられるためだ。
バークレイズ銀行チーフFXストラテジストの山本雅文氏は、外為証拠金取引における外貨ロング円ショートポジションが大幅に小さくなるまでは、当局による介入が行われない可能性があると指摘した。
東京金融取引所のデータによると、13日のドル買い残は40万2039枚と、同取引所が2006年6月に日報を開始して以来、最大の建て玉を記録した。
金利がゼロ近辺に張り付いている現在、より多くのリターンを求めて、外為証拠金取引に乗り出す個人投資家が増加している。そして、市場における個人投資家の存在感が高まるにつれて、プロの為替ディーラーは個人投資家の動向に注目するようになった。
個人投資家は通常、円で米ドルなどの外貨を購入し、低迷する日本経済と低金利によって円安になるのを待って、高いリターンを得ている。
東京金融取引所のデータによると、13日の個人投資家による円買い残は僅か3万5229枚と、ドル買い残の10分の1を下回る水準だった。
外為どっとコム総合研究所の社長兼主席研究員、植野大作氏はこれら個人投資家について、銀行のプロのディーラーよりも長期重視型であるが、ポジションを何年も変えないわけでないと語る。
同氏は、「たとえ、それが目標としたものほど大きくなくても、目の前にすぐに取れる益があるのに我慢して熟成させるというのは、人間の欲を考えるとむずかしいのではないか」と述べた。
そのような見方には個人投資家も同意する。為替取引を10年以上しているという中村維男さんは、「この局面でドルをロングしているミセス・ワタナベの皆様は比較的多い気がする。私も79円ミドルから買い下がっている。短期の反発狙いだ」と語った。
バークレイズ銀行の山本氏は政府・日銀が2010年9月15日と今年の3月18日に行ったドル買い介入のケースを挙げて、中村さんのような戦略を取っている投資家にとって、ドル買い介入は利益を得る絶好の機会となるとみている。
同氏は、「過去のケースでは、外為証拠金取引の円買い戻しが介入に対し逆風として機能した」と指摘した。
アナリストらは個人投資家について、介入の決定に影響を及ぼす要因の一つにすぎないと考えている。アナリストらが上げるもう一つの要因は、円高が経済を弱体化するという事実である。これまでのところ、株価は日経平均株価が1万円近くの水準で維持しているなど、円高にほとんど反応していない。日経平均の14日の終値は前日比わずかに0.2%下落し、9936円12銭となった。
野田財務相は今週になり、市場への警戒を強めている。財務相は14日、円高進行について経済のファンダメンタルズとかけ離れた動きだとし、この傾向が続けば問題であるとの見解を示した。
東京のトレーダーは同財務相のメッセージを真剣に受けて止めていないようであり、少なくとも現時点で介入の可能性は非常に小さいと考えている。
ある邦銀の為替ドレーダーは「このレベルではおそらく(介入は)ない。万が一やっても失敗に終わり、後は泥沼になってしまうのではないか」と語った。
(ダウ・ジョーンズ)
記者: Takashi Mochizuki
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