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欧州銀「最悪の事態」に守り/銀行のストレステストの結果が・・(/Finance/markethack)
http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/398.html
投稿者 稲垣勘尚 日時 2011 年 7 月 14 日 09:18:26: Je/tdYZdw47GA
 

■大手欧州銀、「最悪の事態」に守り固める
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/Finance/node_272556

欧州の債務危機が制御不可能となり、1カ国、あるいは複数の国がユーロを脱退するという事態に備え、域内最大級の銀行が守りの姿勢を強化している。これは、金融業界が欧州の問題に懸念を強めていることの証左だ。
一部の銀行は、スペイン、イタリアなどの企業に対するクロスボーダー融資を抑制している、と銀行幹部らは指摘する。欧州中央銀行によると、銀行がECBにより多くの資金を移す動きもある。また、「危ない国」のソブリン債務保有に対する防衛手段として、銀行によるクレジット・デフォルト・スワップの利用も増えている。
関係筋によると、危機の深刻化に伴い、欧州各国の中央銀行でさえ、1カ国、または複数の国による通貨圏離脱の可能性を考慮している。1週間前までは、ユーロ圏離脱のシナリオをたどる可能性は低いとみる向きが多かった。
全般的に、欧州の銀行は、短期であっても相互の融資に警戒を強めているもようだ。ECBの翌日物預金ファシリティーの残高は12日時点で905億ユーロ(約10兆円)と、前日の657億ユーロから大幅に増えた。
このECBのファシリティー残高は、テクニカルな要因で毎月変動するものの、金融機関同士の貸し借りと金融危機の悪化について銀行がいかに危機感を募らせているかをみるうえで有用な数字でもある。
この残高の変動は、欧州政治指導者の適切な対応策への意欲が乏しいことへの懸念の表れでもある。また、当初は、ギリシャ債務のデフォルトの可能性に対する懸念だったが、ギリシャ、あるいは別の国による通貨ブロック離脱という、よりドラマチックなシナリオに発展してしまった。
欧州の債務危機は、ここ約1年半続いてきたが、今週、より危険な新たな段階に入ったと思われる。欧州当局者がギリシャ問題を再び封じ込め、ギリシャ債務を保有する銀行に損害が及ぶデフォルトを回避できるとの見方は後退した。
こうしたなか、イタリアとスペインの債務問題が再びクローズアップされた。両国は経済・財政問題を抱えているものの、ギリシャ問題とは一線を画す、というのが今年の早い段階での常識的な見方だった。しかし、最近のイタリアに対する注目は、もはやそうではないことを物語っている。
ロンドンのある銀行幹部は、彼の銀行がスペイン、イタリアの企業に対する未利用の融資枠を縮小しつつあると述べた。他の欧州大手銀の幹部も、銀行が問題を抱えているという悪いシグナルを送ることに懸念を示しつつも、同様の措置を検討していることを明らかにした。
こうした防御的な動きは、欧州経済にさらに悪影響をもたらす可能性がある。このような事態は、2008年の米金融危機の初期段階でみられ、リセッション(景気後退)を深刻化させた。
米マネーマーケット・ファンド(MMF)などの金融商品の運用会社も、MMFが多くの欧州系銀行の資金調達源となっていることに懸念を強めている兆しがある。比較的健全な欧州系銀行2行の関係者は、超低金利にも関わらず、最近、短期の預金が増えていることを明らかにした。このような預金増加は、安全資産への逃避を示唆するものだと関係者は指摘している。
欧州の銀行に対する懸念が強まる背景には、欧州当局が15日に上位91銀行のストレステスト(健全性審査)の結果を発表することがある。(抜粋)


■相互不信に陥っている欧州の銀行のストレステストの結果が金曜日夜に発表される
http://markethack.net/archives/51749673.html

・・欧州の銀行が欧州中央銀行にオーバーナイトで預けているODF(=オーバーナイト・デポジット・ファシリティ)の残高はこのところ急に膨らんでいます。
この預け先は殆どリターンが無い(金利は年率0.5%)代わりに最も安全なお金の「駐車場」の役割を果たしています。つまり銀行が運用の観点ではなく安全の観点だけを重視してお金の置き場所を選ぶような局面ではODFが選好されるわけです。
別の良い方をすれば欧州の銀行の経営者がどれだけびくびくしているかのひとつの目安になるわけです。

なぜ欧州の銀行の経営者たちが相互不信に陥っているかといえば、それは今、イタリア国債やスペイン国債の値段がめまぐるしく動いているからです。
これらの国債が急落すると、それを沢山在庫に抱えている銀行は評価損をこしらえてしまうリスクを負います。それは国内の銀行の株価急落のリスクを高めます。
バランスシートを急いで補強しなければいけなくなる瞬間というのは大体、折悪く株価が低迷しているときです。
その意味でも
1.株価が高い「平時」の際にどんどん公募して体力をつけておくこと、
2.ちょうどサブプライム問題が起きる直前にゴールドマン・サックスやJPモルガンが上手く立ち回ったように、如何に他行を出し抜くか?を日頃から真剣に考える事、、、

この二つが欧州や日本の銀行トップが取り組むべき課題だと思います。(抜粋)
 

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