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財政赤字削減問題はオバマ大統領が目指す今月20日前後の決着まで時間的な余裕がなくなりつつある。オバマ大統領は10日夜、「あと10日で決着できるのか」との記者団の問いかけに「そうしなければ」と答えた。事実上棚上げされる見通しの増税や医療改革など大きな争点がどのような取り扱いになるのかも注目され、緊迫した駆け引きが続きそうだ・・・
日本もアメリカも民主党は危機的状況のようで。
それにしても断末魔のアメリカはどうするのか?
■米財政再建、大幅後退へ 赤字削減幅が半分に
【ワシントン=矢沢俊樹】米財政再建を巡る超党派協議は10日、医療費削減や増税の扱いを巡る調整が決裂、当初目標にしていた10年間で4兆ドル(約320兆円)規模の赤字削減を断念し、歳出削減を軸に2兆ドル超を削る方向となった。8月2日に期限が迫る債務上限引き上げに向け現実的な金額で折り合う形だが、財政健全化の側面からは大幅な後退を余儀なくされそうだ。
野党共和党トップのベイナー下院議長が9日夜(日本時間10日午前)発表した声明で、財政赤字削減について「より小さな基準」を目指すと明言。4兆ドル規模の削減で合意するのは困難だと認めた。オバマ大統領は10日夜、ベイナー氏ら与野党の議会指導者との協議に臨んだが決裂し、11日に再び会談することになった。
共和党側は増税による財政赤字削減に反発しているほか、オバマ大統領が提案した医療費削減も不十分だと批判し、赤字削減幅の上積みを事実上拒否した。これに対し民主党側は「失望した」(リード上院院内総務)などと一斉に批判している。
もともと「10年で4兆ドルの赤字削減」は相当高いハードルで、一種の建前論に近い。減税を公約に掲げる共和党に対し、オバマ大統領は富裕層向けを中心とした最大1兆ドル規模の増税を死守する姿勢を崩していない。一方でオバマ大統領は土壇場で年金にまで切り込む姿勢を見せ共和党側の理解を得ようとしたが、これには身内の民主党内からも批判が噴出し、強行すればさらに混乱する恐れもある。
両党とも来秋の大統領選を前に譲歩する機運には乏しく、ひとまず増税や医療改革といった争点への深入りを避ける方向に傾きつつあるとみられる。
財政赤字削減が決着すれば、共和党の主張に沿ってそれと同じ金額だけ連邦債務上限が引き上げられることになっている。両党は最終的に赤字削減幅について、大統領選を乗り切れる2兆ドル超への積み上げを目指すとみられる。
これまでの与野党協議では赤字カットについて、歳出削減を中心に2兆ドル近い数字を積み上げているもようだ。こうした下地を基に合意できれば債務上限引き上げという当座の危機をしのぐことは可能になる。
財政赤字削減問題はオバマ大統領が目指す今月20日前後の決着まで時間的な余裕がなくなりつつある。オバマ大統領は10日夜、「あと10日で決着できるのか」との記者団の問いかけに「そうしなければ」と答えた。事実上棚上げされる見通しの増税や医療改革など大きな争点がどのような取り扱いになるのかも注目され、緊迫した駆け引きが続きそうだ。
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