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雇用統計の数字が悪く、一気に相場が暗転した。雇用の上昇が少なく、失業率がわずかに増加したと言われているが、実態はさらに悪いものがある。
失業率の2011年になってからの上昇は、リーマンショック前の上昇率に匹敵するすさまじいものだ。雇用統計などで示されるのは長期失業者であるが、この短期失業者数の増加は、今後、雇用情勢がさらに悪くなることを示唆しているものだろう。
QE2は6月で終了してしまって当面金融政策からの打つ手はない。といって財政出動をして公共事業で雇用を上げようにも、債務上限問題があるため、むしろ緊縮財政を迫られている状況である。米国にとって、ひじょうに難しい局面になってきたことは間違いない。識者の発言では、PIMCOのエラリアンCEOは、QE3はムリだろう、で、もし債務上限問題がうまくまとまらなくて、米国債格下げになれば、株・債券・通貨のトリプル安になるリスクがあると言っている。クルーグマンは相変わらず、大規模な金融・財政出動を行うべきと言っているが、これは彼自身が述べるように少数派意見であろう。
なお、このまま米国経済悪化が続くとしたら、同じくPIMCOのCIOのビル・グロースの予測では、8月にもFRBはQE3の可能性を示唆すると言う。同じPIMCOで予測が違うのは面白いが、それぐらい微妙な問題だ。もしQE3が発表されれば、株価などはもう少し持ちこたえる可能性もあるが、逆効果になる恐れもあるだろう。
とにかく、米国の問題は明日から急激に悪化するものでもないので・・ドルは、買い(リスク回避)と売り(米国懸念)が交錯、ユーロは突然のダウンのリスク、円は長期の売り・・どの通貨も弱いため、当面の市場の行方はきわめて見えにくい。秋以降の大きな暗転が・・。(抜粋)
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