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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=aVXcMTNGfEHQ
スイスの老舗プライベートバンクであるロンバー・オディエ・ダリエ・ヘンチは、日本の富裕層向けビジネスを強化する。地方銀行との提携拡大などを通じ、年間4−5%の利回りを目標にした運用商品を提供して、今後5年で預かり資産残高を現在の2倍の2000億円程度まで増やす計画だ。
ロンバー日本法人のノルベール・ジュエ社長(45)はインタビューで、地銀について「顧客と長期取引を目指す経営哲学が当社とマッチしている」と説明。現在、地銀との信託代理店契約を現在の5行から10行程度まで増やしたい意向を明らかにした。「地銀から企業オーナーなどの紹介を受けて契約資産を積み上げていく」と意欲を示した。
超低金利が続き預金などで資産を増やすのが難しい日本の富裕層向けビジネスをめぐっては、内外の金融機関が投資商品の提供を強化するなど競争が激しくなっている。三井住友フィナンシャルグループが英バークレイズと合弁で6000億円程度の運用受託を目指しているほか、地元の富裕層向け業務を強化する地銀も目立っている。
ロンバーの対象は、保有金融資産でなく実際に1億円以上の取引をする顧客。磯勝利取締役営業本部長(44)によれば、内外株式や債券、投信などによる長期運用を基本とし、「3年から5年で15−20%の元本増加」を目指す。地銀にも「メガバンクや証券会社と競合する中、顧客に国際的な運用サービスを提供できる」とメリットがあるという。
■「日本の富裕層」は174万人
現在、ロンバーと提携している地銀は、千葉銀行、静岡銀行、山口銀行、もみじ銀行、琉球銀行の5行。千葉銀広報担当の小笠原潤氏によると、同行は今年度の業務計画に富裕層向け業務の強化を掲げ、5月末までに金融資産1億円以上の顧客などに対応するアドバイザー106人を営業店に配置した。
米メリルリンチと仏キャップジェミニの調査では、投資可能資産100万ドル以上を持つ2010年の日本の富裕層人口は前年比5.4%増の174万人と米国に次いで2位だった。また、野村総合研究所金融コンサルティング部の宮本弘之部長は、1億円以上を保有する富裕層の金融資産残高は現在200兆円以上あると推計している。
ロンバー・グループは創業1796年のプライベートバンクでスイスのジュネーブに本拠を置く。世界で20拠点以上に展開し、グループ社員数は1900人、預かり資産残高は約1500億スイス・フラン(約12兆円)。日本法人は99年に設立した。インタビューは30日に行った。
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