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格下げが予想されています日本国債が世界一低金利(低利回り)でいるのは信用があるからではなく、邦銀が買いまくっている(保有高を急増させている)からですが、その実態が今日の日経で明らかにされています。
タイトル:銀行の国債保有急増 総資産の2割に迫る 残高158兆円
三井住友 22%
三菱UFJ 25%
この2行は平均である19%をこえて国債を保有していますが、全体の実態は以下の通りです。
総保有高 158兆7791億円(1年前に比べ+16%)となり、5年前に比べ+58%、10年前に比べ+100%
よくもこれだけ国債保有高を増やしたものですが、見方を変えればこれだけ銀行が国債を買いまくったからこそ、低金利で国債を発行出来ているわけであり、この国債を買いまくる原資は預金の増加と貸付の減少にあります。
貸し出し残高は総額で425兆円で1年間で2兆5000億円減少しており、この減った分が国債購入に充てられており、更に邦銀の独特の錬金術があります。
両建てです。
優良企業であれば本来なら無借金で良い筈ですが、預金を担保に極めて低金利で融資を行い、この融資金を預金や投信・国債等の購入に回させている事例が多く、これを邦銀は「一応」は禁止されていますが、いまだに末端では行っている事例があるとみられているのです。
物凄い複雑な仕組みを使っているところもあるようですが、簡単な仕組みは、預金がある企業>融資を実行>デリバティブへの誘導>このデリバティブを売りつけた外銀・金融機関から預金という名目で資金回収
これであれば、銀行は、預金が実質的に2倍になり、融資も実行出来、べらぼうに高いデリバティブ販売手数料も転がり込むという、濡れ手で粟の商売になります。
また国はこのような銀行に対してまともに検査・指導はしません。
なぜなら、国からすれば邦銀は借金証文(国債)を買っているために、「VIP客」となっており、そこが少々いい加減な商売をしていましても大目に見るとなっているからです。
結果、益々銀行は国債を買いまくることになり、国債利回りは上昇しない仕組みになっているのです。
ではこのような状況は今後も続くでしょうか?
あり得ません。
国債格下げとなれば、銀行はそのような低格付けの国債を無制限に保有出来なくなるからです。
試算では金利1%上昇した場合、3メガバンクは2兆円の損を被るとなっており、これは3メガバンクの自己資本(22兆円:ティア1)の10%に相当するとされています。
仮に金利が2%上昇すれば損失は4兆円に達し、メガバンクは赤字に転落することになり、経営は危機的な状況に追い込まれます。
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