http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/287.html
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取り敢えずデフォルトの先延ばしには成功し、ユーロも上昇したが、EU内部の亀裂は大きい
ECBは金利上昇という逆噴射を行い、PIGSの景気がさらに落ち込むのは確実
デモの状況から見てギリシャ国民が素直に耐乏生活と勤勉と増税に協力するはずもない
ドイツとフランス、銀行の利害も一致しているわけではない
まだまだ危機は続く
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=aDmobR0eAnR0
ギリシャ議会:緊縮財政案を可決−デフォルト回避へ一歩前進 (2)
6月29日(ブルームバーグ):ギリシャ議会は29日、欧州連合(EU)が支援の条件としている緊縮財政案を可決した。デフォルト(債務不履行)回避に向けてパパンドレウ首相は最初のハードルを乗り越えた。
300議席の議会は155対138で同案を可決。一部の野党議員が反対より棄権を選んだ結果、賛否の差は先週の信任投票より大きかった。歳出削減と資産売却を盛り込んだ780億ユーロ(約9兆円)規模のパッケージが可決されたことで、首相は次にこれらの措置の実施を承認する第2の法案の通過を目指す。
48時間のゼネストが続くギリシャでは、議事堂の前の広場でデモ隊が抗議行動を繰り広げ、警察は催涙ガスで鎮圧にあたった。
議会は30日に、第2の法案を採決する。これが可決されれば、ベニゼロス財務相は7月3日の欧州財務相会合に出席し、昨年合意した救済融資の第5回分の実行について話し合うことになる。
コメルツ銀行のエコノミスト、クリストフ・ワイル氏は、「市場はやや落ち着き、事態は若干改善するだろう」と述べた。「もちろん、これがまた一から繰り返されるのは時間の問題だ。ギリシャは改革を実行し続けなければならないし、それがどんなに困難かは分かっている」と付け加えた。
否決されればユーロ圏で初のデフォルト(債務不履行)につながりかねなかった法案について議員らが票を投じている間、議事堂前広場は催涙ガスの煙で覆われた。ギリシャは8月に66億ユーロの国債償還を控えている。政府当局者は賃金や年金を支払う資金が7月半ばで底をつく恐れがあると述べていた。
パパンドレウ首相が財政案の議会通過で奮戦するのと並行して、欧州の当局者らはギリシャ救済への参加で銀行団との合意を目指した。ドイツ財務省の当局者はこの日ベルリンで、銀行と保険会社の幹部と会合し、ギリシャ債のロールオーバーをめぐるフランスの提案を協議したと、事情に詳しい関係者2人が明らかにしている。
ギリシャ議会は「愛国者として責務」を果たすよう求めたパパンドレウ首相の呼び掛けに応えた。大和証券キャピタル・マーケッツ・ヨーロッパのエコノミトビアス・ブラトナー氏は採決前に、「欧州全体が感じるのは何よりも安堵だろう」と話していた。
明日の第2の法案の採決について、ファンロンパイEU大統領は、「欧州の目」は再びアテネにくぎ付けになるとし、これが可決されれば第2次救済パッケージは「迅速(じんそく)に進展するだろう」との声明を出した。
ウニクレディト・グローバル・リサーチのエコノミスト、トゥリア・ブッコ氏は、今日の採決で首相を支持した議員らは実施法案にも「賛成票を投じる可能性が高い」と述べた。採決が行われる時刻は発表されていない。
記事に関する記者への問い合わせ先:Maria Petrakis in Athens at mpetrakis@bloomberg.net;Natalie Weeks in Athens at nweeks2@bloomberg.net
記事に関するエディターへの問い合わせ先:James Hertling at jhertling@bloomberg.netCraig Stirling at +44-20-7673-2841 orcstirling1@bloomberg.net
更新日時: 2011/06/30 00:24 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=a2_twZNojkW8
ドイツの銀行:ギリシャで暫定合意模索、30日財務相と会合−関係者
6月29日(ブルームバーグ):ドイツの大手銀行と保険会社の幹部は29日の会合で、ギリシャ国債のロールオーバー(借り換え)についての暫定合意を模索した。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。30日にはショイブレ財務相と会談する。
関係者が匿名を条件に述べたところによると、金融機関と政府の代表者らはギリシャ救済でのフランス案を基に、ギリシャ債の年限や現在保有しているギリシャ債について評価損が発生するか、格付け会社がロールオーバーについてどう判断するかなどの点を協議している。
アスムセン独財務次官は28日、ショイブレ財務相が30日にドイツの銀行・保険会社のトップと会談すると明らかにした。ドイツでの会合は第2次ギリシャ救済で債権者の貢献を求める欧州全体の取り組みの一環。ギリシャのデフォルト(債務不履行)を回避し、危機の拡大を防ぐことが目的。
ドイツとフランスの金融機関が保有するギリシャ国債は欧州の上位に並び、ギリシャ債を少なくとも300億ユーロ(約3兆4900億円)ロールオーバーするという欧州連合(EU)の目標の達成には両国の参加が不可欠だ。アスムセン次官によると、ショイブレ財務相はギリシャ債をロールオーバーするフランス案を協議の「良い出発点」だと考えている。
デフォルト格付け回避が条件
フランス案では、民間投資家はギリシャ債の満期時に、保有高の70%に相当する新発30年債を受け取り、残り30%相当は現金で償還される。ギリシャは元本の50%相当の資金を返済に充て、20%は特別目的機関を通して返済を保証する担保となるゼロクーポン債に投資する。新発の30年債の表面利率は約5.5%で、ギリシャの経済成長率によっては最大2.5ポイント上乗せされると関係者は述べていた。特別目的機関は格付け「AAA」の債券に投資する。
第2の選択肢は、投資家が償還元本の90%以上を表面利率5.5%のギリシャ5年債購入に充てる案。
草案によると、計画は格付け会社がギリシャおよび同国の既発債と新発債をデフォルト格付けに引き下げないことが条件となっている。
記事に関する記者への問い合わせ先:Aaron Kirchfeld in Frankfurt at akirchfeld@bloomberg.net
記事に関するエディターへの問い合わせ先:Frank Connelly at fconnelly@bloomberg.net;Edward Evans at eevans3@bloomberg.net
更新日時: 2011/06/29 23:07 JST
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