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株式日記と経済展望
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中国に技術を提供すれば、こんな展開になることは最初から分かって
いる事であり、事が起きてから問題視しても仕方のない事であるのです。
2011年6月28日 火曜日
◆期待と不安…中国高速鉄道、30日開通 6月28日 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20110628-OYT8T00510.htm
中国の2大都市、北京と上海を結ぶ高速鉄道が30日開通する。(北京 幸内康)
投資総額は約2200億元(約2兆7500億円)と、中国の公共事業としては過去最大規模だ。沿線自治体などが高い期待を寄せる一方、巨額の建設費による高い運賃に反発も出ている。高速鉄道の輸出をもくろむ中国と日本メーカーの特許紛争も懸念されるなど、急ピッチで進む中国の鉄道政策はひずみもはらんでいる。
最高速度306キロ
27日午前9時、外国メディアが試乗する車両が北京南駅から上海虹橋駅へ向かって滑り出した。出発後、わずか6分で最高速度300キロを超える306キロに達した。直線が多いこともあり揺れはほとんどない。車内は明るく、シートもソフトで快適だ。
1時間10分後、山東省北部の地方都市・徳州市に到達した。新駅「徳州東駅」の前では、農地を削って東京都足立区の面積に相当する新市街地「高鉄新区」(約56平方キロ)の開発が始まったばかりだ。市政府で都市計画を担当する?雲衝氏は「人口2万人のこの地区を、35万人の都市にしたい」と意気込む。
その約20分後に着く山東省の省都・済南市の新駅「済南西駅」では、不動産の値上がりが激しい。周辺120平方キロの範囲で再開発が進んでおり、駅から3キロの距離にある分譲マンション(105平方メートル)は約68万元(約850万円)と、半年前に比べて約20%も値上がりした。
汚職事件相次ぐ
中国の高速鉄道網は、開業済みの総延長が10年末で8000キロを超え、20年には1万6000キロ以上にのびる計画だ。国内にとどまらず、中国南部の雲南省昆明からラオスの首都ビエンチャン、タイを経てシンガポールまで結ぶ路線が計画されている。
しかし、巨費を投じて路線拡大を急ぐ中で、公金横領など汚職事件も相次いで発覚した。環境面の審査を通らず環境保護省から営業停止を命じられた路線も出た。突貫工事に伴い、線路など設備の完成度に対する不安の声も少なくない。
北京―上海間は8割が高架であるため、とりわけ建設コストがかさんだ。鉄道省の王勇平報道官は「投入資金をいつ回収できるか分からない」と話す。この結果、最高時速300キロの場合、一番安い2等席でも555元(約6900円)となった。飛行機の割引価格と同水準で、列車の運賃としては「高すぎる」との声が旅行会社などから上がっている。
特許紛争の火種
国際的な特許紛争に発展しかねない火だねもある。中国は国をあげて海外の高速鉄道プロジェクトに参加しようとしているほか、北京―上海間を走る主力車両「CRH380A」を製造する国有企業「中国南車」は、米国で台車と車体先端部分の特許申請を検討している。
中国はそもそも、日本やドイツから技術供与を受けて高速鉄道の車両の製造を始めた。南車には川崎重工業が技術供与している。これらの技術は、契約で「中国国内での使用に限定されている」(関係者)とされる。海外で車両製造を落札したり特許申請をすれば、技術供与をした企業は対抗策を迫られることになる。
◆中国新幹線は脅威か? 6月28日 S氏の相場観
http://ssoubakan.blog102.fc2.com/
日本とドイツの技術が提供されて作られた中国新幹線ですが、完成してみれば彼らは自国の技術だと言い張り、これを世界に輸出すると意気込む姿は、何とも滑稽ではあるのですが、かつて世界から入ってきた技術を自国のものとし、世界に売っていた日本とどこが違うと言うのでしょうか?
中国に技術を提供すれば、こんな展開になることは最初から分かっている事であり、事が起きてから問題視しても仕方のない事であるのです。
おそらく、日本の新幹線技術は世界一でしょうし、提供した技術よりも上の技術を持ち、それが世界のニーズに合っていれば、今後もその技術を売ることは可能でありましょう。
しかし、残念な事にニーズがずれている可能性が高く、このままでは負けてしまう可能性は高いのです。
そもそも、世界の電車は時刻通りに運行される事はなく、時刻通りに運行されている日本はかなりレアな存在なのです。
定時運行をする為の技術にもお金がかかっている訳で、定時運行を目的としていない他国と競争した場合に、この部分だけでもコストオーバーとなっているのです。
その他にも、揺れの大きさだったり、防音性だったりと、様々な点で世界のニーズに合っていない為のコスト差がある訳で、良さだけを売りにしても売れないのです。
中国の台頭は計算内であるべきであり、これが計算外であるとすれば、世界に新幹線を売れる訳はありません。
世界のニーズをしっかりと見極めれば、中国は敵ではなくなると思いますし、真似されたと悔しさいっぱいに報道しても仕方がないでしょう。
技術力はあるのですから、こんな事に目くじらを立てず、前向きに行動して行くしかありません。
まあ、目くじらを立てているのはメディアだけなのかも知れませんけどね・・・
(私のコメント)
最近は原発がらみや菅総理の退陣問題のようなグダグダした問題が多く、書いていても憂鬱になります。日本はいつの間にか中国並のいい加減な国家となり、大事故が起きても独裁国家並に情報は隠蔽して、政府は国民を信用していない。違うのは東北の人たちがあまりにもおとなしくて、政府や東京電力に対して怒りを露わに示さないことです。
私ならテレビカメラの前で怒り狂って見せるのですが、そういう事は中国人は天才的です。自分が悪くても人のせいにするし、造反有利の国ですから国をまとめるのは大変だ。福島県の学校の校庭の放射能汚染土を、ゴミ袋に入れて東京電力本社や経済産業省の前にばら撒いたらどうでしょうか。もっとも政府は警戒して警察官があちこちに立っているから無理でしょう。
デモなどをしても警察官に囲まれて、国会周辺はデモをする事が出来ない。日の丸を持ってデモをしてもマスコミはそれを報道しない。それくらい日本のテレビは自主規制で中国と似たり寄ったりの国になりつつあるような気がします。原発事故もなぜ東電や政府は事前に対策を立てていなかったのでしょうか。事前に警告する人がいても政府はそれを無視してきた。
中国も公害問題や乱開発で国土が荒れ放題ですが、異常気象で旱魃と洪水で水危機が起きるだろう。これも情報公開が十分ではなくて、むやみなダム開発や食糧増産などの自然の破壊が気象に異常をもたらしているからでしょう。それに対して中国政府は北京や上海あたりの大都市開発して近代国家をアピールしていますが、林立している超高層ビルが中国の現状を物語っている。
超高層ビルに新幹線が走れば、日本を追い抜いて先進国の仲間入りをアピールするのが中国政府の狙いだろう。自動車生産高であっという間に日本を追い抜き、GDPでも日本を追い抜き、新幹線でも日本を追い抜いたと言うアピールなのだろう。しかし超高層ビルでも新幹線でも金さえあれば作ることが出来ますが、維持して運用していくほうが難しい。
超高層ビルにしても費用は世界中から借りられるし、資金があれば世界の建設会社に注文すれば建てられる。だから新興国ほど超高層ビルのラッシュであり、ヨーロッパやアメリカでは建築制限などで超高層ビルはさほど建てられてはいない。むしろアメリカのマイクロソフトの本社のように広大な敷地に低層の建物を広げて建てているほうがステータスになる。
新幹線にしても異常なスピードで新幹線網を建設していますが、採算は度外視しているのだろう。果たして航空機並より高い運賃でどれだけの人が乗るのだろうか? 北京ー上海間で約5時間かかりますが、飛行機なら2時間で着く。日本の新幹線のように大都市が並んでいれば採算が合いますが、中国の都市は広く分散している。
日本の新幹線は総合的にみれば飛行機よりも早く着くし安いから乗る人がいますが、北京ー上海間では距離がありすぎて飛行機のほうが断然有利だ。世界的に見ても新幹線が黒字になりそうな路線は限られているし、500キロ以上になれば飛行機のほうが早くて安くつく。にも拘らず中国は新幹線網を巨額の費用をかけて建設しましたが、赤字の垂れ流しになる可能性がある。
鉄道は車両そのものよりも運用のノウハウが大切であり、時間通りに走る鉄道は日本ぐらいなものだ。20世紀は鉄道が廃れて車の時代になりましたが、近距離は車で遠距離は飛行機で、鉄道は利用者が減って日本でも廃線が続出しました。しかし大都市間の高速大量輸送で新幹線がJRのドル箱になり世界から注目されるようになった。
東海道新幹線のように3分から10分間隔で走るようになると、まるで山手線並みですが、一編成で1000人から1600人が乗る。東京と大阪のように大都市が500キロ以内にあるようなところは新幹線向きですが、世界でもそのような立地条件は限られる。中国でも都市化が進んで人口の集積が進めば都市間交通で新幹線も生きるのでしょうが、中国の国土は広くて飛行機向きだ。
JRは山手線と東海道新幹線で稼いでいますが、それは5分間隔で満員電車を走らせれば黒字になりますが、それ以外の新幹線はみな赤字だ。中国みたいに時速350キロで走らせれば莫大なコストがかかって中国政府も音を上げるだろう。フランスのTGVでも黒字なのはパリとリヨン間ぐらいなもので、中国は一気に1万6000キロも作ってしまう。
新幹線にしても超高層ビルにしても完成してからの、維持運用管理が大変なのであり、むしろ日本の新幹線が例外的なのだろう。韓国の新幹線も台湾の新幹線も赤字の垂れ流しであり、中国でも北京ー天津間の新幹線も7億元の大赤字だ。もちろん新幹線はインフラでもあり赤字でも地域の振興策として覚悟はしているのだろう。
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