http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/200.html
Tweet |
スティグリッツら、多くの経済学者が指摘していた通り、いくら長短債券で緩和を行っても、
基礎的な労働生産性や自然利子率が上昇しなけえれば雇用は伸びず、結局スタグに陥ってしまう。
当面、FRBも米政府も対応が難しいが、これは過去の日銀や日本政府と同じ。資源高騰の影響が消えるまでじっと我慢するしかない。
緩和不足のデフレ不況とどっちがマシかだが、これは立場による。
株高・資源高騰で売り抜けた投資家は勿論、本来失業していた労働者にとっても緩和が得で、
自国預金中心の安定・高給サラリーマンにとってはデフレが得だ
日銀は、当分、高給サラリーマンが中心だから、復興インフレを予測して緩和には消極的なはずだが、政治圧力次第で、どうなるかはわからない
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPnJT893082420110615
米指標はインフレ高進・景気低迷の現状示す、FRBに困難な課題
2011年 06月 16日 03:07 JST
[ワシントン 15日 ロイター] 15日に発表された一連の米経済統計は、コアインフレ指数が約3年ぶりの大幅な伸びとなる一方、ニューヨーク州製造業業況指数はマイナスに転じるなど、インフレ高進・景気低迷という厄介な経済の現状を示す内容となり、米連邦準備理事会(FRB)は困難な課題を突き付けられる格好となった。
<CPI>
5月の消費者物価指数(CPI)統計は、食品・エネルギーを除いたコア指数が前月比0.3%上昇し、前月の0.2%上昇から伸びが加速、前月比での上昇率としては2008年7月以降で最大となった。主に自動車や衣類価格の伸びに押し上げられ、アナリストは、東日本大震災に伴う供給障害の影響も一因との見方を示した。
総合指数は前月比0.2%上昇。ガソリン価格の下落を受け、前月の0.4%上昇から鈍化したものの、市場予想の0.1%上昇は上回った。4月に3.3%上昇していたガソリンは2.0%下落。一方、食品は前月と並ぶ0.4%の伸びとなった。
<製造業業況>
こうしたなか、6月のニューヨーク州製造業業況指数はマイナス7.79と、前月のプラス11.88から大幅に悪化した。同指数がマイナスとなるのは2010年11月以来。プラス12.50を見込んでいたエコノミスト予想を裏切る格好となった。
KDVウエルス・マネジメント(ミネアポリス)のバイス・プレジデント、ポール・ラデキ氏は「景気回復が失速していると判断する材料がまた一つ増えた」と指摘。「統計によっては消費者が依然持ちこたえている様子もうかがえ、製造業もいずれそれにならうと考えられるが、今回の統計をみると、そうした動きはさらに時間がかかるのではないか」と語った。
<鉱工業生産>
5月の鉱工業生産は前月比0.1%増と、市場予想の0.2%増に届かなかった。日本の震災に伴うサプライチェーンの寸断が自動車・部品の生産に影を落とし、同生産は2カ月連続のマイナスとなった。
一方、製造業全体の生産は0.4%増と、前月の0.5%減からプラスに転じた。南部で発生した竜巻によって失われた生産を取り戻す動きがみられたという。
<FRB>
まちまちの指標を受け、FRBは難しい政策運営を迫られることになる。景気回復の動きが依然限られているとはいえ、コアインフレが高進することになれば、当局者は金融刺激策の一部解除に着手するよう強いられる可能性がある。
FRBはすでに現行の量的緩和第2弾(QE2)を6月末で終了することを決定しているが、弱腰の経済を下支えする新たな対策の実施をめぐっては、当局者の間でもハードルは非常に高いとの声が聞かれる。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。