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ユーロ下落、ECB利上げペース鈍化 ドル週間1%高。過去1年間16%安  ギリシャ危機・不透明感 
http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/164.html
投稿者 sci 日時 2011 年 6 月 11 日 13:01:09: 6WQSToHgoAVCQ
 

世界景気後退予想からのリスクオフで商品安、ドルや円への逃避が強まりつつある
FRBの引き締めはまだ先になるか
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aWNYtzE.0yhchttp://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21653020110610
NY外為(10日):ユーロ下落、ECB利上げペース鈍化の観測(1) 

  6月10日(ブルームバーグ):ニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルに対して3日続落。週間ベースではほぼ1カ月ぶりに下落した。欧州中央銀行(ECB)のインフレ見通しで、今年の利上げペースが緩やかなものにとどまるとの思惑が広がった。
  ドル指数は2月以来で最長の3日続伸。スウェーデン・クローナはドルに対して値下がり率トップとなった。円はすべての主要通貨に対して上昇。円は安定していると見なされたことで買いが入った。
  コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジの主任市場アナリスト、オマー・エシナー氏は、「インフレ見通しは間違いなくユーロの下げに影響している。これまで既に織り込み済みだった今年3度目の利上げの可能性は消えたようだ」と指摘。「リスク資産全般がかなり急激に下落している。原油も株も下げている」と述べた。
  ニューヨーク時間午後4時29分現在、ユーロはドルに対して1ユーロ=1.4351ドル(前日は1.4510ドル)。週間では1.9%下落。円はドルに対して0.1%高の1ドル=80円29銭。一時は79円97銭を付けた。70円台の円高はこれで5日連続となり、ブルームバーグのデータによれば、少なくとも1971年以来の最長。
  主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は0.9%上げて74.829(前日は74.192)。
ECBのインフレ率見通し
  ECBは来年のインフレ率見通しのレンジを1.1−2.3%とした。従来の予想は1−2.4%だった。
  欧州銀行間取引金利(Euribor)先物相場は上昇。2012年3月物の利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.93%。利上げ見通しの後退が背景。
  スワップに基づくクレディ・スイス・グループの指数によると、投資家はECBが今後1年間に政策金利を70ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き上げると予想している。7日時点の81bpから低下した。
  トリシェ総裁はこの日、フランクフルトでの会議で、ユーロ圏の国家財政が全体としては「健全」だと述べた。前日の記者会見では、民間投資家がギリシャ国債のロールオーバーに同意した場合、ECBが保有するギリシャ債で追随するかとの質問に対して、「それはわれわれの意図ではない」と答えた。ドイツのショイブレ財務相は、ギリシャへの追加支援策をめぐり、債券保有者に「公正」な負担共有をあらためて呼び掛けた。欧州一の経済大国であるドイツとECBとの対立が深まっている。
ソブリン債危機が引き続き焦点
  オンライン為替取引オアンダのアナリスト、ディーン・ポップルウェル氏(トロント在勤)は、「ECBや他の政治家から発せられるコメントが曖昧なことが主な懸念だ」と指摘。「ソブリン債危機に引き続き関心が集まっているため、ユーロは下落し続けるだろう。それにより、個人や投資家のリスク許容度は確実に低下する」と述べた。
  ドルは円と韓国ウォンを除くすべての主要通貨に対して上昇。先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数によると、ドルは週間では1%高。ただ、過去1年間では16%安と、値下がり率トップとなっている。
  円は高利回り通貨に対して上昇。株式や商品価格が下落したことから、逃避通貨としての円が買われた。
  スウェーデン・クローナはドルに対して1.8%安、対ユーロでは0.6%値下がりした。
記事についての記者への問い合わせ先:Allison Bennett in New York at abennett23@bloomberg.net;
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka at liedtka@bloomberg.net
更新日時: 2011/06/11 06:38 JST

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21653020110610
ユーロが下落、ギリシャ危機への対処めぐる不透明感が圧迫 
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 [ニューヨーク 10日 ロイター] 10日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが3日連続で下落した。ギリシャ債務危機への対処をめぐり欧州当局者間で溝が深まっているほか、欧州中央銀行(ECB)による将来の利上げ観測が後退する中、ユーロは来週も一段安になると予想されている。

 アナリストは、ギリシャをめぐる不透明感が来週も続くとみており、20日のユーロ圏財務相会合を前に向こう1週間で合意が実現する可能性は低いとしている。

 ユーロは週間で約1.9%下落し、5月中旬以来の大幅な下落率となった。

 電子取引システムEBSでユーロ/ドルは1.1%安の1.43460ドル。一時は1.43220ドルまで売られた。

 ユーロ/円は終盤時点で約1.2%安の115.235円。一時は114.940円まで下げ、5月27日以来の安値をつけた。

 世界経済の回復をめぐる懸念を受けた質への逃避もユーロや高リスク通貨を圧迫した。

 市場のリスク回避の高まりには、対ギリシャ追加支援をめぐり当局が異なる立場を示していることも影響した。

 ドイツ連邦議会は10日、民間投資家の関与などを条件とするギリシャ追加支援を支持する決議案を採択した。一方、ECBは民間投資家の関与に否定的な見方を示しており、トリシェ総裁は9日の理事会後の記者会見で、ECBとして保有するギリシャの債券をロールオーバーする考えがないことをあらめて示唆した。

 ECBによる将来の利上げ観測が後退したこともユーロの圧迫材料となった。9日のトリシェ総裁会見を受け、市場では7月の利上げはほぼ確実との見方が強まったが、その後の利上げについては2012年初めまで織り込まれていない。

 主要6通貨に対するドルの動きを示すドル指数は0.9%高の74.844。週間では1.5%上昇した。 

© Thomson Reuters 2011 All rights reserved.

 

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コメント
 
01. 2011年6月11日 14:20:03: E33omzMTIA
とれんど捕物帳 波乱含みの可能性も留意 重要イベント後のドテンは要警戒
:2011/06/11 (土) 08:05 

 今週は後半になって警戒感が強まり、ユーロドル以外は揃って下げトレンドを示現している。ユーロドルは中立維持したが、かなり危ういライン。序盤は先週の流れを引き継いでユーロ買いが先行したが、後半になって急速に調整売りが強まっている。1.47近くから1.43台前半まで急降下した。
 きっかけはECB理事会後のトリシェ総裁の会見だったが、インフレに対する強い警戒を示し、7月利上げを強く示唆している。先週、7月利上げ自体は既に十分織り込まれている面が強く、景気減速懸念が強まるようならば、インフレ期待の後退と年内の連続利上げ期待の後退をユーロのリスクシナリオとして取り上げたが、それが発生してしまった格好だ。

 さて来週だが、波乱含みの可能性も留意したい。米景気減速懸念が強まっているが、新興国でも資源国でもないEUが、米経済にデカップリングするとは考え難く、来週発表になる米指標、そして、中国の一連の指標次第では、ドル以上にユーロが売られる場面も想定される。
 FRBによる量的緩和第3弾(QE3)への期待も出て来るであろうが、ダドリーNY連銀総裁は直近の軟化の要因として、悪天候や日本の震災の他に、商品相場高騰に言及していた。商品相場高騰については、一部連銀総裁から、FRBの緩和策が要因の一部となった可能性を認める発言も出ている。更なる追加緩和となれば、インフレを加速させ、事態をより悪化させる懸念もある。
 FRBは今回の軟化を一時的と位置づけており、下期は回復が加速すると見込んでいる。そのため、7、8月の指標を確認したいようだ。よって直ぐにはQE3を示唆することは無いように推測する。
 またユーロにとってはギリシャ問題が依然として燻っている面が大きい。きょう配信したNY市場レビューを引用するが、独議会がギリシャ支援を採択。その条件に民間債権者の関与を入れている。民間にも一定の責任を負ってもらうもの。返済期限延長や自発的な借り換え受諾などだが、格付け会社はその場合はデフォルト、もしくは信用事由にあたる可能性を示唆。これまでギリシャ債を買い支え保有しているであろう(未公表)ECBも、デフォルトとなれば受け入れることができず、民間関与には反対姿勢を示している。EUは6月20日を支援正式決定の日取りとしているが、支援者間での意見の相違から、それまでに波乱含みの展開も警戒される。その状況下、5年物ギリシャ国債のCDSスプレッドは1561と過去最大まで拡大悪化していた。

 今週はトリシェ総裁会見をきっかけにドテンしたわけだが、重要イベント後のドテンは要警戒だ。6月末が近づいて来るというスケデュール感も同時に考慮したい。

(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)

()は前週
◆ドル円(USD/JPY) 
中期 下げトレンド継続
短期 →(→)

◆ユーロ円(EUR/JPY)
中期 中立から下へトレンド変化
短期 →(→)

◆ポンド円(GBP/JPY)
中期 下げトレンド継続
短期 →(→)

◆豪ドル円(AUD/JPY)
中期 下げトレンド継続
短期 →(→)

◆ユーロドル(EUR/USD)
中期 中立継続
短期 →(→)

◆ポンドドル(GBP/USD)
中期 中立から下へトレンド変化
短期 →(→)

【概要】
幾つかのシグナル(内容は秘密!)を合成し、各通貨ペアの中期と短期のトレンドを示しています。中期は先週末からのトレンドの変化を言葉で説明。短期は矢印でトレンドを表記、矢印の本数は強さを示します。強ければ最大3本の矢印が表示されます。期間は中期が2ヵ月程度、短期は2週間程度の傾向です。


02. 2011年6月11日 16:45:00: E33omzMTIA
ユーロは分裂の運命たどるか─「独仏の強いユーロ」と「周辺国の弱いユーロ」
マーケットウォッチ国際部長に聞く
2011年 6月 10日 17:31 JST
 金融情報サイト「マーケットウォッチ」のクリストファー・ノーブル(Christopher Noble)国際部長が初来日した。サンフランシスコ本社でアジアと欧州の記者を統括する同氏は以前、ロイター通信のパリ支局に記者として勤務。ユーロの導入を取材した。その後、マーケットウォッチの編集者などを経て、2010年に現職に就いた。

 11年上期は中東・北アフリカの反政府デモやユーロ危機、東日本大震災など様々な出来事があり、3−4年分のニュースを一度に得たようだった、と話す。

 ノーブル氏は日本、欧州、中東における注目ポイント、さらに誕生を見守ったユーロの行く末をどうみるかを語った。(聞き手はWSJ日本版の小野由美子編集長)

――マーケットウォッチが日本に注目している点は何か。


マーケットウォッチのクリストファー・ノーブル国際部長
 日本の金融市場はこれまでアジアの盟主だった。時価総額や上場企業数でみれば、今でもそうだ。しかし、日本がアジアの代表の地位を永久的に維持できるかどうかは疑問だ。中国の株式市場は勢いがあり、人民元はいずれ完全な兌換(だかん)性を持つ通貨になるだろう。

 あるファンドマネジャーは、中国に投資する手段として、対中投資を行う日本企業への投資を挙げた。長いこと採用されてきたアプローチだが、いずれ変更を余儀なくされるかもしれない。

 一方、シンガポールに対抗する形で、シドニーがアジアの重要な市場として浮上してきた。非常に興味深い動きだ。

――欧州はどうか。

 最大の問題はもちろん、ソブリン債務危機だ。私は10年前、ユーロ導入を取材するため、ロイター通信のパリ支局に赴いた。ユーロがこれほど早く崩壊の兆しを示すとは驚きだ。すぐに崩壊するとは必ずしもみていないが、可能性はあるだろう。

 ユーロの導入時、崩壊させないことを確実にするためのメカニズムが条約や構造に組み込まれた。一方、ユーロを分解するためのメカニズムは備わっていない。このため、ギリシャにとって、ユーロ離脱という選択肢は存在しない。離脱は可能であるものの、それを行う手順が備わっていないのだ。このため、ユーロが分解に向かう際には、当局はこうしたメカニズムを構築する必要がある。

 個人的な印象としては、今回の危機は、欧州連合(EU)を建前上、束ねている原則に対する実質的なテストだ。

 今後、ユーロはどのような運命をたどるのだろう。2つに分裂するのだろうか。強いユーロ(フランス、ドイツなど)と弱いユーロ(アイルランドやスペイン、ポルトガルなど周辺国)が存在することになるのか。そうなるかどうかはわからないが、注目に値することは間違いない。

 欧州企業では、ノキアの命運に関心がある。かつては世界の携帯電話端末市場の5分の3のシェアを握っていた。しかし、この10年間の戦略はひどいものだった。ノキアが自前の携帯電話向け基本ソフト(OS)「シンビアン」にしがみ付く姿は、かつてのソニーと「ベータマックス」を思い起こさせる。

――中東はどうみるか。

 原油価格がもたらす影響や、地域の権力の行方に注目したい。

 最近、原油の「損益分岐点」に関する記事を掲載した。サウジアラビア産原油の損益分岐点は長年、1バレル=約25ドルだったが、現在は85ドルだ。反政府デモを起こさぬよう国民をなだめるのに、サウジ政府が数十億ドルを使ったため、その財政支出を賄うためには1バレル=85ドル以上でないと赤字が生じる、という意味だ。このままでは損益分岐点は上昇を継続し、世界経済の重しとなるだろう。

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