http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/147.html
Tweet |
東電株:一時150円割れ 経営不安でマネーゲーム助長
http://mainichi.jp/select/today/news/20110610k0000m020107000c.html
2011年6月9日 21時59分 更新:6月9日 22時14分 毎日新聞
東京電力の株価下落が止まらない。政局混迷で福島第1原発事故の損害賠償に対する政府支援策の扱いが定まらず、経営の先行き不安につけ込んだマネーゲームを助長しているためで、9日の東電株は一時、前日終値比52円安(下落率26%)の148円まで売り込まれ、2日連続で上場来最安値を更新した。政府は14日にも「原子力損害賠償支援機構法案」を閣議決定する方針だが、今国会での提案・成立のめどはついていない。被災者支援にも影響が生じる懸念がある。
9日の東電の株価は最安値を更新後、取引時間終了にかけて急速に下げ幅を縮め、終値は前日比8円安の192円まで戻した。売買高は4億100万株と1951年の上場以来過去最高を記録。2000円を超えていた震災前の10分の1以下まで下落し、「マネーゲーム銘柄と化しており、100円を割る可能性もある」(大手証券)との声も漏れた。
市場が懸念を強めているのは、賠償支援策の立法作業の見通しがつかないことだ。支援策は、公的資金や原子力事業者の負担金をもとに東電の賠償支払いを支えるが、政府・与党内には「東電に融資した金融機関の債権放棄が必要」「支援策は東電救済の色彩が強い」との意見が根強い。関連法案が成立しないうちは東電の手元資金で対応するため、賠償が膨らめば、資金繰りを圧迫しかねない。
東電は4月、避難住民向けの賠償金の仮払いを始め、約5万世帯に約470億円を支払った。農林漁業者向けには、文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会が5月末にまとめた賠償の2次指針に基づき、政府の出荷制限・自粛要請を受けた福島、茨城、栃木、群馬県全域などを対象とする風評被害の賠償について協議中だ。
原子力損害賠償法に基づき、賠償負担のうち1200億円(1発電所当たり)を上限に政府が支援するが、現状では夏までに上限額を超える見通しだ。7月に賠償の中間指針がまとまれば、指針に沿った請求が相次ぎ、支援無しでは支払いに遅れが生じかねない。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は「次の政権がいつ発足し、枠組みをどうするかも見えない。東電株の先行きを不安視する見方が広がっている」と指摘。支援策の扱いが固まらないうちは株価の下落基調が続く可能性がある。【宮崎泰宏、浜中慎哉】
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。